通話のみで格安SIMを使うなら、月額290円に1GBのデータが付き、専用アプリなしで通話料が11円/30秒になる日本通信SIM「合理的シンプル290プラン」が基準になります。長電話が中心なら、mineoの「マイそく スーパーライト」に時間無制限かけ放題を足した月1,460円が総額の最安クラスです。
とはいえ「かけ放題は月何分から元が取れる?」「専用アプリからかけ忘れたら通話料はどうなる?」「親のガラホでも使える?」といった疑問は残ります。金額の差より、条件を見落として損をするかどうかで最終的な支払額は変わります。
| サービス | こんな人におすすめ | 通話を含む月額 |
|---|---|---|
| \迷ったらここ/日本通信SIM | 操作を変えずに月額も通話料も下げたい人 | 290円 (5分かけ放題込み680円) |
| \通話単価が最安/HISモバイル | かけ放題を付けず従量で払いたい人 | 280円 (6分かけ放題込み780円) |
| \無制限かけ放題が最安/mineo | 1回が長い電話を毎日かける人 | 250円 (無制限かけ放題込み1,460円) |
| \基本料0円で維持/povo2.0 | 着信専用や番号の維持が目的の人 | 0円 (5分かけ放題込み550円) |
| \アプリ通話が無料/楽天モバイル | 発信前にアプリを開く手間を許容できる人 | 1,078円 (Rakuten Link通話は0円) |
| \店頭で相談できる/イオンモバイル | 対面で契約し、60歳以上でかけ放題を使う人 | 803円 (60歳以上の無制限かけ放題込み2,013円) |
目次
【結論】通話のみ格安SIMは日本通信SIMが基準になる
通話のみの用途では、日本通信SIMの「合理的シンプル290プラン」が判断の基準になります。月額290円で1GBのデータが付き、標準の電話アプリのまま通話料が11円/30秒と大手の半額になるため、比較の出発点として使いやすいためです。ここから「もっと安く維持したい」「長電話が多い」といった条件で他社に振り分けます。
月額を最優先するなら日本通信SIM・HISモバイル・mineo
月額200円台で音声通話を維持できるのは、日本通信SIM(290円・1GB)、HISモバイル(280円・100MB未満)、mineoのマイそく スーパーライト(250円・音声通話のみ)の3社です。3社とも標準の電話アプリから発信でき、通話のたびに専用アプリを開く必要がありません。
差が出るのは通話料と、かけ放題を足したときの総額です。従量で払うならHISモバイルの9円/30秒が最も安く、5分前後のかけ放題まで含めるなら日本通信SIMの680円(290円+通話5分かけ放題390円)が最安になります。
長電話が多いならmineoの月1,460円が総額最安
mineoは、マイそく スーパーライト(250円)に時間無制限かけ放題(1,210円)を組み合わせた月1,460円で、通話時間の上限なく国内通話がかけ放題になります。mineo公式もこの組み合わせを案内しており、専用アプリを使わず標準の電話アプリから発信できます。
同じ「無制限かけ放題込み」で比べると、日本通信SIMは1,890円(290円+通話かけ放題1,600円)、HISモバイルは1,760円(280円+完全かけ放題1,480円)です。mineoとの差は月300〜430円、年間で3,600〜5,160円になります。
ただしマイそく スーパーライトはデータ通信が最大32kbpsに固定され、QR決済やWebサイトの閲覧はほぼできません。音声通話(090/080/070/060)は速度制限の対象外なので通話には影響しませんが、データも使いたい人には向きません。
番号の維持だけならpovo2.0が基本料0円
povo2.0は基本料0円で契約を維持でき、着信と番号の保持だけが目的なら最も安く済みます。5分以内通話かけ放題(550円)を足しても、5分の通話定額込みの月額としては10社で最安です。
代わりに、180日間にわたって有料トッピングの購入がないと利用停止・契約解除の対象になります。0円のまま放置できるプランではないため、購入日の管理を前提に選ぶ必要があります。
アプリ通話で割り切れるなら楽天モバイル
楽天モバイルは、専用アプリ「Rakuten Link」から発信した国内通話が時間制限なく無料になります。月額はデータ3GBまで1,078円で、通話時間がどれだけ増えても金額が変わらない点は他社にない強みです。
一方で、標準の電話アプリから発信すると22円/30秒がそのままかかります。楽天モバイル公式のオプション一覧でも、標準アプリでかけ放題にするには「15分(標準)通話かけ放題」(1,100円)が別途必要です。かけ忘れが起きやすい人は、この1,100円を前提に総額を見積もったほうが安全です。
通話のみ格安SIMの選び方|料金より先に端末と回線を見る
通話のみで格安SIMを選ぶときは、月額を比べる前に「今の端末で通話ができるか」を確認するのが失敗しない順番です。VoLTEに非対応の端末はそもそも契約しても通話できず、回線が合っていなければSIMロック解除の手間が増え、専用アプリ必須の会社ではかけ忘れがそのまま通話料になります。この3つを通過した会社だけで料金を比べれば、契約後の想定外はほぼ消えます。
端末のVoLTE対応を先に確認する|ドコモの3Gは2026年3月末で終了
格安SIMの音声通話は、端末がVoLTE(4G回線による通話)に対応し、かつ設定で有効になっていることが条件です。日本通信SIMの公式仕様にも同じ条件が明記されており、3Gは2026年3月31日をもってサービスを終了しています。3G専用のガラケーは、契約しても通話できません。
- 画面上部のアンテナ表示が「4G」または「5G」になっているか(「3G」表示の端末は不可)
- 設定内に「VoLTE」「4G通話」の項目があり、オンになっているか(iPhoneは設定→モバイル通信→通話のオプション)
- 契約したい会社の公式サイトで、端末が動作確認済み端末に載っているか
4G対応のガラホ(Android OSを搭載した折りたたみ端末)は、APN設定を行えば使える場合があります。日本通信SIMも「ガラホと呼ばれているAndroid OS搭載の機種はAPN設定で利用いただける場合がある」という条件付きの案内にとどめており、動作を保証していません。
通話は使えても、キャリア独自のメールやWebサービスが動かないケースがあります。ガラホを持ち込む場合は通話専用と割り切るのが現実的で、メールやアプリも使いたいなら動作確認済みのスマホに変えるほうが確実です。
購入元キャリアと回線を合わせるとSIMロック解除が不要になる
今使っている端末を買ったキャリアと、契約する格安SIMの回線網をそろえると、対応バンドの不一致やSIMロックでつまずくリスクが下がります。2021年10月以降に発売された端末はSIMロック自体がかかっていないため、それ以前に買った端末を使うときだけ確認すれば足ります。
| 端末の購入元 | 回線が一致する会社 |
|---|---|
| ドコモ | 日本通信SIM/HISモバイル/ahamo/mineo(Dプラン)/IIJmio(タイプD)/NUROモバイル(ドコモ回線) |
| au | povo2.0/mineo(Aプラン)/IIJmio(タイプA)/イオンモバイル(au回線)/NUROモバイル(au回線) |
| ソフトバンク | LINEMO/mineo(Sプラン) |
| 楽天モバイル | 楽天モバイル(Rakuten最強プラン) |
SIMカードのサイズは現在ほぼnano SIMに統一されています。古いmicro SIM用の端末に差す目的でマルチカットSIMを切り出す場合、切る位置を誤ると再発行になり、日本通信SIMやmineoでは再発行に手数料がかかります。アダプターを使ってnano SIMをmicro SIMスロットに入れる方法は、スロット内部で外れて取り出せなくなる事故があるため避けてください。
標準の電話アプリで発信できる会社を選ぶと通話料が高騰しない
通話料の割引やかけ放題が「専用アプリからの発信」を条件にしている会社では、うっかり標準の電話アプリからかけると割引が効かず、22円/30秒がそのまま請求されます。着信履歴からの折り返しは標準アプリで発信されるため、この取りこぼしは日常的に起こります。
| サービス | 発信アプリ | かけ忘れたときの通話料 | 判定 |
|---|---|---|---|
| 日本通信SIM | 標準アプリ | 発生しない(常時11円/30秒) | ◎ |
| HISモバイル | 標準アプリ | 発生しない(常時9円/30秒) | ◎ |
| povo2.0 | 標準アプリ | 発生しない | ◎ |
| LINEMO | 標準アプリ | 発生しない | ◎ |
| mineo(かけ放題) | 標準アプリ | 発生しない | ◎ |
| mineo(mineoでんわ) | 専用アプリ | 10円/30秒→22円/30秒 | △ |
| 楽天モバイル | 専用アプリ | 0円→22円/30秒 | △ |
mineoは紛らわしいので分けて考えてください。10分かけ放題(550円)と時間無制限かけ放題(1,210円)は専用アプリ不要で、標準の電話アプリからの発信に適用されます。専用アプリが必要なのは、通話料を10円/30秒にする「mineoでんわ」のほうだけです。
シニアの親に持たせる、仕事の折り返しが多いといった使い方では、標準アプリだけで完結する会社を選ぶほうが請求のブレがなくなります。かけ忘れが月10分あるだけで、22円/30秒なら440円の想定外が発生します。
通話のみ格安SIM10社の比較表|通話定額込み最安は550円
5分前後の通話定額まで含めた月額で最も安いのは、povo2.0の550円(基本料0円+5分以内通話かけ放題)です。次いで日本通信SIMの680円、HISモバイルの780円、mineoの800円と続きます。基本料だけを見るとmineoの250円が最安ですが、かけ放題まで含めると順位が入れ替わるため、通話の使い方に合わせて総額で比べる必要があります。
| サービス | 最安の月額 | データ量 | 通話料 | 短時間の通話定額 | 無制限かけ放題 | 通話定額込み最安 | 通話アプリ | 事務手数料 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 日本通信SIM | 290円 | 1GB | 11円/30秒 | 390円(5分) | 1,600円 | 680円 | 標準アプリ | 3,300円 |
| HISモバイル | 280円 | 100MB未満 | 9円/30秒 | 500円(6分) | 1,480円 | 780円 | 標準アプリ | 3,300円 |
| mineo | 250円 | 32kbps(音声のみ) | 22円/30秒 | 550円(10分) | 1,210円 | 800円 | 標準アプリ | 3,300円 |
| povo2.0 | 0円 | 128kbps(データ容量0GB時) | 22円/30秒 | 550円(5分) | 1,650円 | 550円 | 標準アプリ | 0円 |
| 楽天モバイル | 1,078円 | ~3GB | 22円/30秒 | 1,100円(15分) | 0円(アプリ通話) | 2,178円 (アプリ通話なら1,078円) | Rakuten Link | 0円 |
| イオンモバイル | 803円 | 0.5GB | 11円/30秒 | 550円(5分) | 1,650円 | 1,353円 | 標準アプリ | 3,300円 |
| NUROモバイル | 930円 | 1GB | 11円/30秒 | 込み(5分) | 1,870円 | 930円 | 標準アプリ | 3,300円 |
| IIJmio | 850円 | 2GB | 11円/30秒 | 500円(5分) | 1,400円 | 1,350円 | 標準アプリ | 3,300円+SIM発行料 |
| LINEMO | 990円 | ~3GB | 22円/30秒 | 550円(5分) | 1,650円 | 1,540円 | 標準アプリ | 3,850円+SIM発行料 |
| ahamo | 2,970円 | 30GB | 22円/30秒 | 込み(5分) | 1,100円 | 2,970円 | 標準アプリ | 0円 |
初期費用も総額に効きます。povo2.0・楽天モバイル・ahamoは事務手数料0円ですが、MVNO各社は3,300円前後、LINEMOは3,850円かかります。日本通信SIMは家電量販店などで買えるスターターパックの申込コードを入力すると、3,300円の初期手数料に充当できます。
通話のみ利用でおすすめの格安SIM10選
通話のみで使う前提では、月額の安さだけでなく「通話料の単価」「かけ放題の選択肢」「標準アプリで完結するか」「サポート体制」まで含めて評価が変わります。ここでは各社を5項目・5段階で採点し、そのうえで料金表・注意点・向き不向きを1社ずつ整理します。
- 月額の安さ:通話のみで維持したときの最安月額
- 通話料の安さ:かけ放題を付けない場合の30秒あたりの単価
- かけ放題の選択肢:定額オプションの種類と価格
- 通話のしやすさ:標準の電話アプリだけで完結するか
- サポート体制:店頭対応の有無と申し込み経路
1位 日本通信SIM|月290円と11円/30秒で通話のみの基準になる

日本通信SIMの「合理的シンプル290プラン」は、月額290円に1GBのデータが付き、通話料が11円/30秒と大手携帯電話会社の半額になるプランです。通話定額も5分・70分・無制限の3種類から選べるため、通話量が読めない段階でも当てはめやすい構成になっています。
| 月額 | 回線 | 通話料 | 通話定額 | 申し込み |
|---|---|---|---|---|
| 290円(1GB) | ドコモ | 11円/30秒 | 390円〜1,600円 | オンライン・一部店舗 |
| 総合 | 月額の安さ | 通話料の安さ | かけ放題の選択肢 | 通話のしやすさ | サポート体制 |
|---|---|---|---|---|---|
| 4.5 | 5.0 290円で1GB付き | 4.5 11円/30秒 | 5.0 5分・70分・無制限の3種 | 5.0 標準アプリのみ | 3.0 店舗は取扱店のみ |
- 専用アプリもオートプレフィックスも使わず、標準の電話アプリのまま11円/30秒になる
- 「月70分無料通話」390円があり、1回の長さがばらつく通話に対応できる
- データ上限を1GB単位で設定でき、使った分だけの請求になる(超過は1GB 220円)
「月70分無料通話」は他社にほぼない選択肢です。日本通信SIM公式によると70分は通話料1,540円相当にあたり、月額390円で使えます。1回5分で切れる通話ばかりではなく、10分の電話が月7回といった使い方をする人は、5分かけ放題より無料通話型のほうが取りこぼしません。
| 組み合わせ | 内訳 | 月額 | 向く使い方 |
|---|---|---|---|
| 基本のみ | 290円 | 290円 | 月17分未満の通話 |
| +5分かけ放題 | 290円+390円 | 680円 | 短い通話が多い |
| +70分無料通話 | 290円+390円 | 680円 | 1回の長さがばらつく |
| +通話かけ放題 | 290円+1,600円 | 1,890円 | 月73分以上の通話 |
| 項目 | 基本のみ | 5分かけ放題つき |
|---|---|---|
| 月額×12カ月 | 3,480円 | 8,160円 |
| 初期手数料 | 3,300円 | 3,300円 |
| 支払い総額(A) | 6,780円 | 11,460円 |
| 1年の実質月額 | 565円 | 955円 |
| 2年目以降の月額 | 290円 | 680円 |
注意点は初期費用と通信速度です。初期手数料は3,300円かかり、契約から解約までを1年で終えると実質月額は565円まで上がります。またデータの繰り越しがなく、混雑時間帯の速度低下も指摘されているため、データ通信を当てにする使い方には向きません。
- 今と同じ電話アプリのまま通話料を半額にしたい人
- 1回の通話時間がばらつき、5分では足りない月がある人
- ドコモで買った端末をそのまま使い続けたい人
- 1年以内に解約する予定で、3,300円の初期手数料を回収できない人
- 昼や夕方にデータ通信を使いたい人(繰り越しもなし)
- 店頭で契約後の相談まで受けたい人(取扱店は限られる)
2位 HISモバイル|通話料9円/30秒は10社で最も安い

HISモバイルの「自由自在2.0プラン」は、通話料が9円/30秒と今回比較した10社で最も安く、専用アプリなしで高音質通話(VoLTE HD+)に対応します。1GBプランを契約して月のデータ利用が100MB未満だった月は、月額が280円まで下がります。
| 月額 | 回線 | 通話料 | 通話定額 | 解約手数料 |
|---|---|---|---|---|
| 280円(100MB未満) | ドコモ | 9円/30秒 | 500円・1,480円 | 0円・縛りなし |
| 総合 | 月額の安さ | 通話料の安さ | かけ放題の選択肢 | 通話のしやすさ | サポート体制 |
|---|---|---|---|---|---|
| 4.4 | 5.0 100MB未満で280円 | 5.0 9円/30秒 | 4.0 6分と完全の2種 | 5.0 標準アプリのみ | 3.0 店舗数に地域差 |
- 通話料9円/30秒で、同じ10分の通話でも22円/30秒の会社より264円安くなる
- かけ放題が「6分」で、5分をわずかに超える通話を取りこぼさない
- 解約手数料0円・契約期間の縛りなしで、合わなければ短期で抜けられる
10分の通話を1回した場合、9円/30秒なら180円、22円/30秒なら440円です。月に10分の通話を5回すると差は1,300円になり、年間で15,600円変わります。かけ放題を付けずに従量で払う前提なら、この単価差がそのまま総額の差になります。
| データ量 | 月額 |
|---|---|
| 100MB未満(1GBプラン契約時) | 280円 |
| 1GB | 550円 |
| 3GB | 770円 |
| 7GB | 990円 |
注意点は、月額が使用量に応じて自動で変わるプランではない点です。100MB未満の280円は1GBプランを契約している月に適用されるもので、データを使いすぎた月は550円になります。
後継の「自由自在3.0プラン」が2026年9月17日10:00から提供開始されます。通話のみで使う小容量帯(100MB未満280円・1GB 550円・3GB 770円・7GB 990円)と通話料9円/30秒、かけ放題の価格は据え置きで、値下げされるのは10GB以上です。通話専用で契約するなら、9月17日をまたいでも月額は変わりません。
| データ量 | 自由自在3.0の月額 | 変更点 |
|---|---|---|
| 100MB未満 | 280円 | 据え置き |
| 1GB | 550円 | 据え置き |
| 3GB | 770円 | 据え置き |
| 7GB | 990円 | 据え置き |
| 10GB | 1,299円 | 新設 |
| 20GB | 1,699円 | 6分かけ放題込み・391円値下げ |
| 30GB | 1,999円 | 6分かけ放題込み・971円値下げ |
あわせて、契約者は海外130以上の国・地域で使える「HIS Travel eSIM」の4GB・15日間プランを1電話番号につき年1回利用できるようになります(特典の利用開始は2026年10月1日予定)。海外に行く機会があるなら、この付帯サービスも判断材料になります。
- かけ放題を付けず、使った分だけ払いたい人
- 5分をわずかに超える通話が多く、6分の定額がちょうど合う人
- 短期で試して、合わなければ違約金なしで抜けたい人
- 毎月100MBを超え、280円が適用されない月がある人
- 無制限かけ放題が必要な人(1,480円はmineoより270円高い)
- 近くに店舗がなく、対面サポートを前提にしたい人
3位 mineo|無制限かけ放題込み月1,460円で長電話に強い

mineoの「マイそく スーパーライト」は月額250円の音声通話専用コースで、時間無制限かけ放題(1,210円)と組み合わせると月1,460円になります。mineo公式もこの組み合わせを案内しており、通話時間の上限がない定額としては今回の10社で最も安い水準です。
| 月額 | 回線 | 通話料 | 通話定額 | データ速度 |
|---|---|---|---|---|
| 250円 | ドコモ・au・ソフトバンク | 22円/30秒 | 110円・550円・1,210円 | 最大32kbps |
| 総合 | 月額の安さ | 通話料の安さ | かけ放題の選択肢 | 通話のしやすさ | サポート体制 |
|---|---|---|---|---|---|
| 4.3 | 5.0 250円で音声維持 | 3.5 22円/30秒(専用アプリで10円) | 4.5 10分パック・10分・無制限 | 4.5 かけ放題は標準アプリ | 4.0 一部店舗+コミュニティ |
- 時間無制限かけ放題込みで月1,460円。1回の通話が長い人ほど差が開く
- かけ放題は専用アプリ不要で、着信履歴からの折り返しにも適用される
- ドコモ・au・ソフトバンクから回線を選べ、手持ち端末に合わせられる
無制限かけ放題込みの月額で比べると、mineoの1,460円に対して日本通信SIMは1,890円、HISモバイルは1,760円、povo2.0は1,650円です。mineoが最も安く、日本通信SIMとの差は月430円、年間で5,160円になります。
| 通話オプション | スーパーライト込みの月額 |
|---|---|
| なし(22円/30秒) | 250円 |
| 10分通話パック 110円 | 360円 |
| 10分かけ放題 550円 | 800円 |
| 時間無制限かけ放題 1,210円 | 1,460円 |
| 項目 | 基本のみ | 無制限かけ放題つき |
|---|---|---|
| 月額×12カ月 | 3,000円 | 17,520円 |
| 契約事務手数料 | 3,300円 | 3,300円 |
| 支払い総額(A) | 6,300円 | 20,820円 |
| 1年の実質月額 | 525円 | 1,735円 |
| 2年目以降の月額 | 250円 | 1,460円 |
制約は3つあります。データ通信は最大32kbpsに固定され、mineo公式の目安表でもQR決済・SNS・動画は「利用できない」区分です。音声通話とFeliCa決済(おサイフケータイ、Apple Pay)は使えるので、通話専用と割り切れるかが判断の分かれ目になります。
残る2つは契約条件です。マイそく スーパーライトは他コースからのコース変更ができず、新規契約時にしか選べません。加えて事務手数料の割引コードが使えず、家族割引・複数回線割引・eo×mineoセット割の対象からも外れます。他社では効く割引が重ならない前提で総額を見てください。
- 1回30分を超える電話をかけ、時間を気にせず話したい人
- データは自宅Wi-Fiで足り、外では通話しか使わない人
- au・ソフトバンクで買った端末をそのまま使いたい人
- 外出先でQR決済や地図アプリを使う人(32kbpsでは動かない)
- あとから容量の大きいコースへ切り替える前提の人(逆方向の変更は不可)
- 家族割引や事務手数料の割引で初期費用を抑えたい人(どちらも対象外)
4位 povo2.0|基本料0円だが180日ごとの購入管理が要る

povo2.0は基本料0円で契約を維持でき、必要なときだけ「トッピング」を買い足す仕組みです。5分以内通話かけ放題(550円)を付ければ、5分の通話定額込みの月額としては今回の10社で最安になります。事務手数料も0円のため、初期費用をかけずに始められます。
| 月額 | 回線 | 通話料 | 通話定額 | 事務手数料 |
|---|---|---|---|---|
| 0円 | au | 22円/30秒 | 550円・1,650円 | 0円 |
| 総合 | 月額の安さ | 通話料の安さ | かけ放題の選択肢 | 通話のしやすさ | サポート体制 |
|---|---|---|---|---|---|
| 4.1 | 5.0 基本料0円・手数料0円 | 3.0 22円/30秒 | 4.0 5分と無制限の2種 | 5.0 標準アプリのみ | 3.5 アプリ完結・店頭なし |
- 基本料0円と事務手数料0円で、使わない月の負担がゼロになる
- 5分の通話定額込み550円は10社で最安。5分超過後も22円/30秒で青天井にならない
- au回線をそのまま使うため、通話品質は他のau系サービスと同じ
0円運用の代償が「180日ルール」です。有料トッピングを購入しない期間が180日続くと、povo公式の案内どおり順次利用停止となり、その後も購入がなければ契約解除に進みます。番号を失うと同じ番号は戻らないため、実質的な損失は月額数百円では済みません。
データ通信の速度にも条件があります。povo公式のFAQでは、データ容量が0GBになった場合は送受信最大128kbpsになると案内されています。トッピングを買っていない状態だけでなく、買ったトッピングを使い切った場合や有効期限が切れた場合も同じ速度です。音声通話とSMSはこの制限の対象外なので、通話のみで使うぶんには影響しません。
- 開通日、または最後に有料トッピングを買った日をスマホのカレンダーに登録する
- その日から150日後に通知が出るようリマインダーを設定する(180日ぴったりでは余裕がない)
- 通知が来たらpovo2.0アプリで「データ使い放題(24時間)」330円などの最小トッピングを購入する
- 購入日を記録し、また150日後のリマインダーを入れ直す(年間コストは約660円)
通話専用で使う人にはもう一つ抜け道があります。povoのサポート情報では、従量通話料とSMS送信料の合計が660円(税込)を超えていれば、この利用停止の対象外になると案内されています。22円/30秒で660円は合計15分の通話にあたるため、半年で15分以上かける人はトッピングを買わなくても条件を満たせる計算です。
ただし対象期間の数え方は公式の規定が改定されており、条件の細部はpovoのサポートページで確認したうえで運用してください。判断に迷うなら、150日ごとに330円を払うほうが確実です。
- 着信が中心で、番号を維持できれば十分な人
- カレンダーのリマインダーを設定して管理できる人
- 初期費用0円で2回線目を持ちたい人
- 購入期限の管理を続けられず、番号を失うリスクを避けたい人
- スマホの操作に不慣れで、アプリでの手続きが負担になる人
- 店頭で契約や設定を手伝ってほしい人(申し込みはオンラインのみ)
5位 楽天モバイル|アプリ通話は無料だが標準アプリは22円/30秒

楽天モバイルは、専用アプリ「Rakuten Link」からの発信であれば国内通話が時間制限なく無料になります。月額はデータ3GBまで1,078円で、通話時間がどれだけ伸びても金額が変わらない点は今回の10社で唯一です。
| 月額 | 回線 | 通話料 | 標準アプリ定額 | 事務手数料 |
|---|---|---|---|---|
| 1,078円(~3GB) | 楽天 | 22円/30秒 (Rakuten Linkは0円) | 1,100円(15分) | 0円 |
| 総合 | 月額の安さ | 通話料の安さ | かけ放題の選択肢 | 通話のしやすさ | サポート体制 |
|---|---|---|---|---|---|
| 4.0 | 3.5 最低でも1,078円 | 5.0 アプリ通話は0円 | 4.0 アプリ無料+15分1,100円 | 3.0 専用アプリからの発信が条件 | 4.5 店舗で対面契約が可能 |
- Rakuten Linkからの発信なら通話時間の上限がなく、通話料が0円になる
- 事務手数料0円で、実店舗で対面契約もできる
- 65歳以上向けの「最強シニアプログラム」があり、15分かけ放題込みで毎月最大990ポイント還元
最大の注意点は、通話料0円の条件が「Rakuten Linkからの発信」に限られることです。標準の電話アプリからかけた場合は22円/30秒がかかり、着信履歴からの折り返しは標準アプリで発信されます。かけ忘れが月20分あると880円の想定外になり、標準アプリで定額にするには15分(標準)通話かけ放題(1,100円)を別途契約する必要があります。
また、Rakuten Linkはデータ通信を使う通話のため、電波が弱い場所では音質が不安定になったり着信の表示が遅れたりすることがあります。ビジネスの着信や緊急連絡を確実に受けたい用途では、標準アプリでの通話が前提になる会社を選ぶほうが無難です。
| データ量 | 月額 |
|---|---|
| ~3GB | 1,078円 |
| ~20GB | 2,178円 |
| 20GB超(無制限) | 3,278円 |
- 発信のたびに専用アプリを開く手間を許容できる人
- 月100分以上かけ、定額の上限そのものをなくしたい人
- 店頭で申し込みや初期設定まで済ませたい人
- 着信履歴から折り返すことが多く、アプリの使い分けを忘れそうな人
- 仕事や緊急連絡で、着信の確実さを最優先したい人
- 通話しか使わず、月額を1,000円未満に抑えたい人
6位 イオンモバイル|60歳以上は無制限かけ放題が1,210円になる

イオンモバイルは、契約者本人が60歳以上の場合に「イオンでんわフルかけ放題」が毎月440円引きとなり、通常1,650円のところ1,210円で使えます。全国のイオン店舗で申し込みから契約後の相談まで対応できるため、対面のサポートを重視する人に向きます。
| 月額 | 回線 | 通話料 | 通話定額 | 事務手数料 |
|---|---|---|---|---|
| 803円(0.5GB) | ドコモ・au | 11円/30秒 | 550円・935円・1,650円 | 3,300円 |
| 総合 | 月額の安さ | 通話料の安さ | かけ放題の選択肢 | 通話のしやすさ | サポート体制 |
|---|---|---|---|---|---|
| 3.9 | 3.0 0.5GBで803円 | 4.5 11円/30秒 | 3.0 5分・10分・無制限だが割高 | 4.5 専用アプリ不要 | 4.5 全国のイオン店舗 |
- 60歳以上はフルかけ放題が1,210円。手続き不要で誕生月から自動的に割引が始まる
- イオン店舗で申し込みも契約後の相談もでき、オンライン完結が不安な人でも進められる
- 60歳以上向けの「やさしいプラン」は通常プランより月220円安い
60歳以上でフルかけ放題を使う場合、月額は803円+1,210円=2,013円です。mineoの1,460円より553円高いものの、契約と設定を店頭で任せられる点をどう評価するかで判断が分かれます。親のスマホを子が管理しきれない場合、この差額はサポート料と考えられます。
注意点は、やさしいプランの下り速度が最大1Mbpsに制限されることと、店舗数に地域差があることです。また契約事務手数料は1回線につき3,300円かかります。
- 60歳以上で、長電話を定額にしたい人
- 近くにイオンがあり、対面で相談しながら契約したい人
- 家族の回線もまとめて1か所で管理したい人
- 60歳未満で、かけ放題の総額だけを抑えたい人
- 近くにイオンの店舗がなく、対面のメリットを受けられない人
- やさしいプランの最大1Mbpsでは物足りない人
7位 NUROモバイル|5分かけ放題とデータ1GBが月930円で一体

NUROモバイルの「かけ放題ジャスト」は、通話定額とデータ1GBが最初からセットになったプラン群です。5分かけ放題プランが930円、10分かけ放題プランが1,320円、時間無制限のかけ放題プランが1,870円で、オプションを別途申し込む手間がありません。
| 月額 | 回線 | 通話料 | データ量 | 申し込み |
|---|---|---|---|---|
| 930円(5分かけ放題込み) | ドコモ・au | 11円/30秒 | 1GB(繰り越し可) | オンラインのみ |
| 総合 | 月額の安さ | 通話料の安さ | かけ放題の選択肢 | 通話のしやすさ | サポート体制 |
|---|---|---|---|---|---|
| 3.8 | 3.5 最低930円 | 4.5 11円/30秒が自動適用 | 4.0 5分・10分・無制限の3種 | 5.0 標準アプリのみ | 2.0 オンライン手続きのみ |
- 通話定額とデータ1GBが一体で、オプションの付け忘れが起きない
- 「NUROモバイルでんわ」が自動適用され、定額超過後も11円/30秒になる
- 利用開始月は基本料が0円で、5分かけ放題プランなら初月の請求は490円
1GBのデータが必要で、なおかつ5分程度の通話定額も欲しい場合、日本通信SIMの680円(290円+5分かけ放題390円)に対してNUROモバイルは930円です。差額250円で余ったデータの翌月繰り越しが付くと考えると、データも少し使いたい人には選択肢になります。
制約は3つです。かけ放題ジャストは新規申し込み時(MNP転入を含む)にしか契約できず、他プランからの変更ができません。回線はドコモ・auのみでソフトバンク回線は選べず、無制限のかけ放題プランも1回の通話が120分で切断されます(かけ直しは可能)。
- 通話定額とデータ1GBをまとめて1つの契約にしたい人
- オプションの申し込み漏れを避けたい人
- 月によってデータの使用量にばらつきがあり、繰り越したい人
- あとから通話定額を付けたり外したりしたい人(新規時のみ選択可)
- ソフトバンクで買った端末をそのまま使いたい人
- 1回2時間を超える通話をする人(120分で切断される)
8位 IIJmio|家族間の通話が20%引きになる

IIJmioは通話料が11円/30秒で、5分・10分・無制限の3種類の通話定額を選べます。格安SIMでは珍しく家族間通話が20%引きになるファミリー通話割引があり、同じ名義でまとめて契約する家庭で効きます。
| 月額 | 回線 | 通話料 | 通話定額 | 初期費用 |
|---|---|---|---|---|
| 850円(2GB) | ドコモ・au | 11円/30秒 | 500円・700円・1,400円 | 3,300円+SIM発行手数料 |
| 総合 | 月額の安さ | 通話料の安さ | かけ放題の選択肢 | 通話のしやすさ | サポート体制 |
|---|---|---|---|---|---|
| 3.7 | 3.5 2GBで850円 | 4.5 11円/30秒 | 4.0 5分・10分・無制限の3種 | 4.5 標準アプリで定額が適用 | 2.0 店舗は申し込みのみ |
- 無制限かけ放題が1,400円で、povo2.0の1,650円より250円安い
- ファミリー通話割引で家族間の通話が20%引きになる
- 通話定額は標準の電話アプリからの発信でも適用される(専用アプリは不要)
無制限かけ放題込みで比べると、IIJmioは850円+1,400円=2,250円です。mineoの1,460円より790円高く、通話だけが目的なら割高になります。データを2GB使う前提でどこまで許容できるかが分かれ目です。
初期費用にも注意が必要です。契約事務手数料3,300円のほかにSIM発行手数料が別途かかるため、10社のなかでは初期費用が高い部類に入ります。
- 家族間の通話が多く、複数回線をまとめて契約する人
- 通話に加えて月2GB程度のデータも使いたい人
- あとから通話定額を切り替えたい人
- 1人で契約し、通話だけを最安にしたい人
- 初期費用を抑えたい人(SIM発行手数料が上乗せされる)
- 契約後の相談を店頭で受けたい人(アフターサービスはオンライン)
9位 LINEMO|ソフトバンク端末をそのまま使える

LINEMOはソフトバンクが直接提供するオンライン専用ブランドで、ソフトバンクで買った端末をそのまま使いたい人の選択肢になります。ベストプランは3GBまで990円、10GBまで2,090円の段階制で、通話定額は5分の通話準定額550円と無制限の通話定額1,650円から選べます。
| 月額 | 回線 | 通話料 | 通話定額 | 事務手数料 |
|---|---|---|---|---|
| 990円(~3GB) | ソフトバンク | 22円/30秒 | 550円・1,650円 | 3,850円 |
| 総合 | 月額の安さ | 通話料の安さ | かけ放題の選択肢 | 通話のしやすさ | サポート体制 |
|---|---|---|---|---|---|
| 3.5 | 3.0 3GBで990円 | 2.5 22円/30秒 | 3.5 5分と無制限の2種 | 5.0 標準アプリのみ | 3.5 オンライン専用 |
- ソフトバンク回線をそのまま使うため、混雑時間帯の速度低下がMVNOより起きにくい
- LINEのトークと音声通話でデータを消費しない(LINEギガフリー)
- 30GBのベストプランVには5分以内の国内通話定額が最初から付く
通話のみの用途では割高です。5分の通話定額を付けると990円+550円=1,540円で、同じ5分前後の定額込みで比べると日本通信SIMの680円の2倍を超えます。事務手数料も3,850円と10社で最も高く、初年度の負担が大きくなります。
ただしLINEMOは公式の「週穫祭」で、事務手数料無料やPayPayポイント増額といった特典を週ごとに切り替えて実施しています。事務手数料が無料になる週に申し込みを合わせるだけで3,850円が浮くため、急ぎでなければ公式サイトで開催中の週を確認してから手続きしてください。
- ソフトバンクで買った端末をそのまま使いたい人
- 通話に加えて、昼でも速度が落ちにくい回線を求める人
- LINE通話とトークの利用が多い人
- 通話しか使わず、月額1,000円未満に抑えたい人
- 3,850円の事務手数料を負担したくない人(無料週を待てない場合)
- 店頭で契約や設定を手伝ってほしい人(オンライン専用)
10位 ahamo|5分無料が標準で付き、事務手数料は0円

ahamoはドコモが直接提供するオンライン専用プランで、月額2,970円に30GBのデータと1回5分以内の国内通話無料が含まれます。事務手数料は新規・乗り換えとも0円で、初期費用がかかりません。
| 月額 | 回線 | 通話料 | かけ放題 | 事務手数料 |
|---|---|---|---|---|
| 2,970円(30GB) | ドコモ | 5分無料 超過後22円/30秒 | 1,100円 | 0円 |
| 総合 | 月額の安さ | 通話料の安さ | かけ放題の選択肢 | 通話のしやすさ | サポート体制 |
|---|---|---|---|---|---|
| 3.4 | 2.0 最低でも2,970円 | 3.0 5分無料・超過22円/30秒 | 3.5 無制限1,100円は割安 | 5.0 標準アプリのみ | 3.5 店頭サポートは有料 |
- 無制限かけ放題を足しても4,070円で、大手キャリアの通話定額より安く収まる
- 事務手数料0円で、初期費用の回収を考えずに乗り換えられる
- ドコモ回線をそのまま使い、5分以内の通話は追加料金なしで無料
通話のみの用途では最も割高です。データを1GBも使わない月でも2,970円がかかり、日本通信SIMの5分かけ放題込み680円と比べると月2,290円、年間で27,480円の差になります。30GBを実際に使う人でなければ、この差は埋まりません。
店頭サポートはドコモショップで受けられますが有料です。「通話のみで安く」という目的なら候補から外し、データも本格的に使う場合に検討する位置づけになります。
- 通話に加えて月20GB以上のデータも使う人
- 初期費用0円で乗り換えたい人
- ドコモ品質のまま料金だけ下げたい人
- データをほとんど使わず、通話だけできれば十分な人
- 月額を1,000円台に抑えたい人
- 店頭サポートを無料で受けたい人(ドコモショップは有料)
かけ放題は月何分から得か|22円/30秒なら12分30秒が分岐点
かけ放題が得になるかどうかは、月額を通話料の単価で割れば求められます。通話料22円/30秒(44円/分)で550円の5分かけ放題なら、月12分30秒を超えた時点で元が取れる計算です。通話料が安い会社ほどこの分岐点は後ろにずれ、日本通信SIMの11円/30秒なら約18分、HISモバイルの9円/30秒なら約28分まで定額なしのほうが安く済みます。
| 通話料 | 通話定額 | 月額 | 得になる通話時間 |
|---|---|---|---|
| 22円/30秒 | 5分かけ放題(povo2.0) | 550円 | 月12分30秒〜 |
| 22円/30秒 | 無制限かけ放題(mineo) | 1,210円 | 月27分30秒〜 |
| 22円/30秒 | 無制限かけ放題(povo2.0) | 1,650円 | 月37分30秒〜 |
| 11円/30秒 | 5分かけ放題(日本通信SIM) | 390円 | 月約18分〜 |
| 11円/30秒 | 無制限かけ放題(IIJmio) | 1,400円 | 月約64分〜 |
| 11円/30秒 | 無制限かけ放題(日本通信SIM) | 1,600円 | 月約73分〜 |
| 9円/30秒 | 6分かけ放題(HISモバイル) | 500円 | 月約28分〜 |
| 9円/30秒 | 完全かけ放題(HISモバイル) | 1,480円 | 月約82分〜 |
ただし実際の請求はこの計算より早く膨らみます。通話料は30秒単位で切り上げられるため、1回1分10秒の通話は1分30秒として課金されるからです。1分10秒の通話を10回すると実通話は11分40秒ですが、請求は15分ぶんの660円になります。
- 今使っている会社のマイページで、直近3カ月の通話明細を開く
- 3カ月ぶんの通話時間を合計し、3で割って1カ月あたりの平均を出す
- 「1回あたり5分を超える通話が何件あるか」も数える(5分定額では超過分が課金されるため)
- 平均が分岐点の8割を超えていれば定額を付ける(切り上げのぶん、計算より早く逆転するため)
「1回あたりの長さ」も確認してください。5分かけ放題は1回5分を超えた分に通常料金がかかる仕組みなので、10分の通話が中心の人は定額を付けても超過分で膨らみます。1回の長さがばらつく人は、日本通信SIMの「月70分無料通話」(390円)のように月間の合計時間で管理するタイプのほうが取りこぼしません。
申し込み前に潰しておく3つの損失
月額を下げても、申し込み経路・オプションの初期設定・移行コストの3か所で取りこぼすと、削減額はあっさり消えます。楽天モバイルは経由先の違いだけで還元が3,000ポイント変わり、初回無料のオプションは解約を忘れれば毎月課金が続き、事務手数料の回収に何カ月かかるかを計算しないと乗り換え自体が損になる場合もあります。
楽天モバイルは経由先で還元が3,000ポイント変わる
楽天モバイルの公式キャンペーンは、申し込み経路によって還元額が違います。通常の「楽天モバイル初めてお申し込みキャンペーン」は他社からの乗り換えで10,000ポイントですが、既存契約者の紹介リンク経由で申し込む「紹介キャンペーン」なら13,000ポイントです。同じ契約内容でも3,000ポイントの差が出ます。
| 経由先 | 乗り換え(MNP) | 新規契約 | エントリー |
|---|---|---|---|
| 初めてお申し込みキャンペーン | 10,000ポイント | 7,000ポイント | 必要 |
| 紹介キャンペーン(紹介リンク経由) | 13,000ポイント | 10,000ポイント | 不要(紹介ログインが必要) |
「三木谷キャンペーン」と呼ばれる特設リンクも、この紹介の仕組みを使ったものです。ただし楽天モバイル公式のキャンペーンページで金額と条件を確認できるのは紹介キャンペーン(乗り換え13,000ポイント/乗り換え以外10,000ポイント)で、これ以上の還元をうたうリンクは公式ページ上で金額を照合できません。リンク先が network.mobile.rakuten.co.jp かどうかを確認し、申し込み画面に表示される特典額を見てから進めてください。
- 先に申し込んでから紹介リンクを開いた場合は対象外。紹介ログイン→申し込みの順を守る
- Rakuten Linkアプリからの発信で10秒以上の通話をしないと対象外。0570やプレフィックス番号付きの発信も対象外
- 申し込み・開通・通話をすべて、紹介ログインした日の翌々月末日23:59までに済ませる必要がある
- 過去に楽天モバイル回線を契約したことがある場合は対象外。適用は1人1回線まで
- データタイプは対象外。「Rakuten最強プラン」「Rakuten最強U-NEXT」を選ぶ
受け取り方にも条件があります。ポイントは紹介ログインした月の4カ月後から3カ月に分けて進呈され(4,000+4,000+5,000ポイント)、有効期限は進呈日を含めて6カ月の期間限定ポイントです。13,000ポイントが一度に入るわけではないため、受け取りのたびに使い切る前提で考えてください。
キャンペーンの内容は予告なく変わります。申し込み前に楽天モバイル公式のキャンペーンページで、現在の還元額と条件を必ず確認してください。
申し込み時に外しておきたい有料オプション
有料オプションの多くは「初回◯カ月無料」で案内され、無料期間が終わると自動的に月額が発生します。通話のみで使うなら不要なものが多いため、申し込み画面でチェックを外すか、無料期間の終了日をカレンダーに登録しておくのが確実です。
| オプション | 提供元 | 月額 | 無料期間 | 通話のみでの要否 |
|---|---|---|---|---|
| 15分(標準)通話かけ放題 | 楽天モバイル | 1,100円 | 初回1カ月 | Rakuten Linkを使うなら不要 |
| 留守番電話 | 楽天モバイル | 330円 | 初回1カ月 | 留守電が要るなら継続 |
| 割込通話 | 楽天モバイル | 220円 | 初回1カ月 | 通話が重ならなければ不要 |
| 迷惑電話・SMS対策 by Whoscall | 楽天モバイル | 330円 | 初回3カ月 | 必要性で判断 |
| 最強保護(セキュリティ) | 楽天モバイル | − | 初回3カ月 | 通話のみなら不要 |
| お子様を守るフィルタリング | 日本通信SIM | 396円 | − | 大人が使うなら不要 |
無料期間の解約忘れは金額が小さく見えて長く続きます。330円のオプションを2つ放置すると年間7,920円で、日本通信SIMの5分かけ放題込み月680円をほぼ1年ぶん払える額です。
解約の窓口は各社の会員ページです。楽天モバイルは「my 楽天モバイル」、日本通信SIMは「マイページ」の下部にある通話定額オプションやその他の設定欄から手続きできます。通話定額オプションは暦月単位(1日〜末日)で日割りされない会社が多いため、解約は月末までに済ませてください。
移行コストを引いて何カ月目から得になるか計算する
乗り換えの判断は、月額の差ではなく「移行コストを何カ月で回収できるか」で決めます。MVNO各社の契約事務手数料は3,300円前後、LINEMOは3,850円で、povo2.0・楽天モバイル・ahamoは0円です。ここに開通までの日割り分や端末代が乗ります。
| 今の月額 | 乗り換え先 | 月の削減額 | 回収期間 |
|---|---|---|---|
| 7,000円(大手キャリア) | 日本通信SIM 680円 | 6,320円 | 1カ月未満 |
| 2,970円(ahamo) | 日本通信SIM 680円 | 2,290円 | 約2カ月 |
| 1,078円(楽天モバイル) | HISモバイル 280円 | 798円 | 約5カ月 |
| 990円(LINEMO) | mineo 250円 | 740円 | 約5カ月 |
回収期間が長引くケースもあります。すでに月1,000円前後の格安SIMを使っていて、乗り換えで月400円しか下がらないなら、3,300円の回収に8カ月以上かかります。1年以内にもう一度乗り換える可能性があるなら、動かないほうが損失は小さいという結論になります。
端末を分割で買っている場合、残債は乗り換え後も払い続けます。残債そのものは削減額に影響しませんが、端末購入時の月々の割引が乗り換えで消えるケースがあるため、現在の契約の請求内訳で「割引が何カ月目まで続くか」を確認してから動いてください。
MNP転出手数料は各社で無料化されており、番号を引き継ぐ費用は基本的にかかりません。日本通信SIMのように、家電量販店で買えるスターターパックの申込コードを入力すれば初期手数料3,300円に充当できる会社もあるため、回収期間を短くしたい人は申し込み経路も比べてください。
使い方別のおすすめ|条件で選ぶ4パターン
同じ「通話のみ」でも、月額を極限まで削りたい人と、親に持たせて確実に着信させたい人では最適解が変わります。4つの条件ごとに1社を名指しし、選ぶ理由と月額を整理しました。自分に当てはまるものを開いてください。
povo2.0が基本料0円・事務手数料0円で、初期費用も月額もかけずに番号を維持できます。150日ごとに330円の最小トッピングを買うだけなら、年間の維持費は約660円です。
購入期限の管理が不安なら、mineoのマイそく スーパーライト(250円)が次点です。年3,000円かかりますが、期限を意識せず放置できます。「管理の手間を年2,340円で買うかどうか」で選び分けてください。
日本通信SIMが第一候補です。標準の電話アプリのまま使えるため操作が変わらず、専用アプリの起動忘れで通話料が跳ね上がることもありません。5分かけ放題込みで月680円、月70分無料通話でも同じ680円です。
契約や設定を対面で任せたいなら、イオンモバイルが選択肢になります。60歳以上は無制限かけ放題が1,210円になり、0.5GBプランと合わせて月2,013円。店頭で契約後の相談まで受けられる点が価格差の理由です。
本人名義のクレジットカードがない場合は、子が契約者となり親を利用者として登録する方法があります。対応の可否は会社ごとに異なるため、申し込み前に各社の公式サイトで利用者登録の可否を確認してください。
mineoのマイそく スーパーライト+時間無制限かけ放題(月1,460円)が総額で有利です。かけ放題は標準の電話アプリに適用されるため、着信履歴からの折り返しでも定額が効きます。
ただし0570(ナビダイヤル)、0120・0800、0180、0990、3桁・4桁の特番はかけ放題の対象外です。取引先の代表番号が0570で始まる場合は、その通話だけ22円/30秒がかかると見込んでおいてください。
データ通信も必要なら、IIJmio(2GB+無制限かけ放題で2,250円)かLINEMO(3GB+無制限かけ放題で2,640円)になります。楽天モバイルはアプリ通話が無料ですが、発信のたびにアプリを開く必要があるため、着信の確実さを優先する用途では慎重に判断してください。
povo2.0(0円)とHISモバイル(280円)が候補です。povo2.0は事務手数料も0円のため初期費用がかからず、HISモバイルは解約手数料0円・契約期間の縛りなしで、合わなければすぐ抜けられます。
メイン回線が楽天モバイルの人は、つながりにくい場所の保険としてドコモ回線のHISモバイルやau回線のpovo2.0を持つ形が組みやすくなります。eSIM対応端末なら、SIMカードを差し替えずに2回線を同時に持てます。
通話のみ格安SIMへの乗り換え手順
番号を引き継ぐ乗り換えは、MNPワンストップに対応した会社どうしなら予約番号の取得が不要で、申し込みフォームだけで完結します。開通日までは今の回線が使えるため、通話ができない空白期間は基本的に発生しません。
- STEP
端末と回線を確認する
アンテナ表示が4Gまたは5Gか、設定にVoLTEの項目があるかを見て、契約したい会社の動作確認済み端末一覧に載っているかを確認します。2021年9月以前に買った端末はSIMロック解除の要否も確認します。
- STEP
通話時間を数えて定額を決める
今の会社のマイページで直近3カ月の通話明細を開き、1カ月あたりの平均通話時間と、1回5分を超える通話の件数を出します。ここで定額を付けるかどうかを決めてから申し込みます。
- STEP
キャンペーンの経路を確認して申し込む
公式サイトで実施中のキャンペーンと適用条件を確認し、エントリーが必要なものは先に済ませます。楽天モバイルの紹介キャンペーンのように、申し込みより先に経由が必要なものは順番を間違えると対象外になります。
- STEP
不要な有料オプションのチェックを外す
申し込みフォームで初期選択されているオプションを確認し、通話のみで不要なものを外します。初回無料のオプションを付ける場合は、無料期間の終了日をカレンダーに登録しておきます。
- STEP
SIMを設定して開通させる
SIMカードが届いたら端末に差し、APN設定を行って開通手続きをします。eSIMなら申し込み後すぐに設定でき、その日のうちに使い始められる会社もあります。設定後は必ず発信と着信をテストしてください。
- STEP
最初の請求書で内訳を確認する
初回の請求で、基本料・通話料・オプション料の内訳を確認します。想定より通話料が多い場合は定額の追加を、オプションが付いたままなら会員ページで解約を検討します。
通話のみの格安SIMでよくある質問
Q
データなしの通話専用プランはありますか?
A
データ量が完全に0の音声専用プランは、主要な格安SIMではほとんど提供されていません。最も近いのがmineoの「マイそく スーパーライト」(月250円)で、データ通信は最大32kbpsに制限された音声通話中心のコースです。
そのほかはHISモバイルの100MB未満280円、日本通信SIMの1GB 290円のように、少量のデータが付いたプランを選ぶ形になります。データが余っても料金は変わらないため、通話専用として使ううえで不利にはなりません。
Q
格安SIMでも110番や119番はかけられますか?
A
音声通話に対応したSIMであれば、標準の電話アプリから110番・119番へ通常どおり発信できます。大手キャリアと同じ回線を使うため、接続の仕組みも変わりません。
注意が必要なのは、データ通信を使うIP電話アプリからの発信です。LINE通話やRakuten Linkのようなアプリは緊急通報に対応していないため、緊急時は必ず標準の電話アプリから発信してください。データ通信専用SIMでは緊急通報自体ができません。
Q
高齢の親の名義でも格安SIMは契約できますか?
A
本人名義で契約できますが、多くの会社が契約者名義のクレジットカードでの支払いを求めます。カードがない場合は、子どもが契約者になり親を「利用者」として登録する方法が使えることがあります。
利用者登録の可否や必要書類は会社ごとに異なるため、申し込み前に各社の公式サイトで確認してください。店頭で相談しながら進めたい場合は、イオンモバイルや楽天モバイルのように実店舗を持つ会社が選びやすくなります。
Q
留守番電話や転送電話は格安SIMでも使えますか?
A
標準では付いておらず、有料オプションとして提供されます。楽天モバイルの留守番電話は月330円(初回1カ月無料)、割込通話は月220円(初回1カ月無料)です。
会社によっては提供自体がないこともあります。大手キャリアで当たり前に使っていた機能ほど見落としやすいため、留守電や転送が必須なら申し込み前に各社の音声オプション一覧で提供の有無を確認してください。
Q
格安SIMの通話品質は大手キャリアより落ちますか?
A
標準の電話アプリを使う通常の音声通話であれば、大手キャリアと同じ回線を利用するため差はほとんどありません。mineo公式も、音声通話のための通信には速度制限が適用されないと明記しています。マイそくのように最大32kbpsに制限されるコースでも、通話は普段どおり使えます。
差が出るのは、Rakuten LinkやLINE通話のようにデータ通信を使う通話です。この方式は回線の混雑や電波状況の影響を受けるため、混雑時間帯や電波の弱い場所では音質が不安定になることがあります。品質を重視するなら、標準の電話アプリで完結する会社を選んでください。
Q
かけ放題オプションは契約後に追加や解約ができますか?
A
多くの会社は契約後にマイページから追加・解約できます。日本通信SIMはマイページの「その他の設定や登録など」にある通話定額オプションから、povo2.0はアプリから手続きできます。
ただし、通話定額は暦月単位(1日〜末日)で提供され日割りされない会社が多く、月末に開通しても1カ月分がかかります。またmineoは利用中の申し込みだと開始が翌月1日から、povo2.0は解約の適用が翌月からです。NUROモバイルの「かけ放題ジャスト」のように、新規申し込み時にしか選べないプランもあります。
まとめ|通話のみなら月290円、5分定額込みでも月550円から
通話のみで格安SIMを使うなら、日本通信SIMの月290円を基準に、条件で他社へ振り分けるのが最も迷いません。5分の通話定額込みで最も安いのはpovo2.0の550円、通話時間の上限なしで最も安いのはmineoの1,460円です。
| 条件 | 選ぶ会社と月額 |
|---|---|
| 操作を変えず通話料を半額にしたい | 日本通信SIM/290円(5分かけ放題込み680円) |
| かけ放題を付けず従量で払いたい | HISモバイル/280円(通話料9円/30秒) |
| 1回が長い電話を毎日かける | mineo/1,460円(無制限かけ放題込み) |
| 番号の維持と着信だけで足りる | povo2.0/0円(5分かけ放題込み550円) |
| 60歳以上で店頭サポートも欲しい | イオンモバイル/2,013円(無制限かけ放題込み) |
契約前に残る不安は3つに整理できます。手持ちの端末がVoLTEに対応しているか、専用アプリの起動を忘れずに続けられるか、そして月額を下げた分を事務手数料や不要オプションで失わないかです。
- アンテナ表示が4G/5Gで、動作確認済み端末一覧に載っているか
- 直近3カ月の平均通話時間が、選んだ定額の分岐点を超えているか
- 事務手数料を月の削減額で割った回収期間が、使い続ける期間より短いか
- 申し込み画面で不要な有料オプションのチェックを外したか
- キャンペーンのエントリーや経由の順番が、申し込みより先になっているか
この5つを潰したうえで、通話量に合う1社を選べば契約後の想定外はほぼ消えます。どれにするか決めきれない場合は、標準の電話アプリのまま使えて解約時の縛りもない日本通信SIMから始め、通話明細を見てから定額を調整する進め方が失敗しにくいはずです。
