関西電力エリアで世帯を問わず電気代を下げやすいのはコスモでんきスタンダードで、単価も燃料費調整額も関西電力の従量電灯Aと同額のまま使用量に応じた割引だけが加わり、月410kWhの世帯なら年6,120円安くなります(2026年8月時点)。
ただし一人暮らしのように使用量が少ないと、どこに乗り換えても差はほとんど出ません。
| 使用環境・目的 | おすすめ | 月額(関電比) | 決め手 |
|---|---|---|---|
| 一人暮らし (210kWh) | 関西電力 従量電灯A(乗り換えない) | 6,297円 比較基準 | どこに移っても月20円前後しか変わらない |
| 二人暮らし (300kWh) | コスモでんき スタンダード | 8,960円 年2,640円お得 | 単価は関電と同額。使用量に応じて月220円割引 |
| ファミリー (410kWh) | コスモでんき スタンダード | 12,521円 年6,120円お得 | 割引が月510円に拡大。燃調の上限も維持できる |
| 月540kWh超 の大世帯 | 超TERASEL関西A | 300kWh超が 23.79円 | 第3段階が関電より4.80円安く、使うほど効く |
| 値上がりを 避けたい | シンプルオクトパス | 一律27.46円 燃調なし | 燃料費調整額そのものがなく請求が読める |
| ガスとまとめたい (都市ガス) | 大阪ガス/関電ガス | 光熱費合計 で判断 | 電気単体では関電と互角。ガス代込みで効く |
| オール電化住宅 | idemitsuでんき オール電化プラン | 年1,332円 お得 | 全時間帯で関電より安いが電化割引5%で差は縮む |
目次
【結論】関西でおすすめの電力会社は使用量で変わる|世帯別・オール電化・ガスセット割で比較
関西電力エリアで乗り換えメリットが出るのは、月300kWh以上を使う世帯です。
関西は最低料金制で第1段階(15〜120kWh)の適用幅が105kWhと広く、使用量が少ないほど新電力との差が縮まるため、一人暮らし帯では月20円前後の差にしかなりません。
さらに2026年8月分は関西電力の従量電灯Aが燃料費調整額の上限に達しており、単価の安い新電力ほど上限のない燃調で差を戻される状態にあります。
- 【一人暮らしにおすすめ】関西電力 従量電灯A|乗り換えても月20円前後しか変わらない
- 【二人暮らしにおすすめ】コスモでんき スタンダード|単価は関電と同額で割引だけが乗る
- 【ファミリーにおすすめ】コスモでんき スタンダード|割引が月510円に拡大する
- 【月540kWhを超える世帯におすすめ】超TERASEL関西A|第3段階が23.79円
- 【値上がりが不安な人におすすめ】シンプルオクトパス|燃料費調整額そのものがない
- 【ガスとまとめたい人におすすめ】大阪ガス・関電ガス|光熱費の合計で判断する
- 【オール電化住宅におすすめ】idemitsuでんき|全時間帯で関西電力より安い。ただし電化割引5%で差は縮む
【一人暮らしにおすすめ】関西電力 従量電灯A|乗り換えても月20円前後しか変わらない
一人暮らし(月210kWh)の関西電力 従量電灯Aは6,297円で、比較した5プランのうち最も安いものでも6,285円にとどまります。差は月12円、年間でも144円です。
| プラン | 月額(210kWh) | 関電比 | 燃調の上限 |
|---|---|---|---|
| 関電 なっトクでんき | 6,285円 | ○ 12円安い | × なし |
| 関西電力 従量電灯A | 6,297円 | − 比較基準 | ◎ あり |
| コスモでんき スタンダード | 6,297円 | △ 同額 | ◎ あり |
| TERASEL関西A | 6,448円 | × 151円高い | × なし |
| シンプルオクトパス | 6,645円 | × 348円高い | ◎ 燃調なし |
差が出ない理由は、関西の料金体系にあります。関西電力の従量電灯Aは最初の15kWhまでが最低料金522.58円で、そこから120kWhまでが第1段階20.21円。
新電力各社もこの第1段階をほぼ同水準に設定しており、210kWhでは単価差が生まれる区間そのものが狭いためです。
唯一12円安い「なっトクでんき」も、関電ガスとのセット契約が前提のプランです。
ガスを大阪ガスのまま使う場合は選べません。
コスモでんきは使用量に応じた割引が特徴ですが、月250kWh未満は割引の対象外で関西電力と完全に同額になります。
- 月250kWhを超える月があるなら、コスモでんきの割引(月180円〜)が効き始める
- 在宅ワークなどで月300kWhを超えるなら、一人暮らしでもファミリー帯と同じ判断でよい
- 料金以外(ポイント還元・契約特典)で選ぶなら、TERASEL関西Aは月19円の差で楽天ポイントが付く
【二人暮らしにおすすめ】コスモでんき スタンダード|単価は関電と同額で割引だけが乗る
コスモでんきスタンダードは、最低料金522.58円・第1段階20.21円・第2段階25.61円・第3段階28.59円と、関西電力の従量電灯Aと1円単位まで同じ単価です。
そのうえで月間使用量に応じた現金割引が請求から差し引かれます。
- 単価が関西電力と同額のため、乗り換えで単価が上がる心配がない
- 燃料費調整額も地域の電力会社と同額。上限のある規制料金の水準をそのまま維持できる
- 300kWh台なら月220円、400kWh台なら月510円が請求額から自動で差し引かれる
二人暮らし(月300kWh)の場合、関西電力の9,180円に対してコスモでんきは8,960円。差額は月220円、年2,640円です。
単価が同じなので、電気を多く使った月に想定外の請求になるという逆転が起きません。
コスモでんきの公式サイトでも、燃料費調整額と再生可能エネルギー発電促進賦課金について次のように案内されています。
なお、【コスモでんきの調整額】は、【地域の電力会社の調整額】と同額のため、安心してお切替いただけます。
出典:コスモでんき「電気料金の計算方法」(2026年8月時点)
ただし月間使用量が250kWhに満たない月は割引が適用されません。
また10A・15A・20A、6kVA以上、オール電化、低圧電力(動力)は申し込みできない点にも注意が必要です。
【ファミリーにおすすめ】コスモでんき スタンダード|割引が月510円に拡大する
ファミリー世帯(月410kWh)ではコスモでんきの割引が月510円になり、関西電力の13,032円に対して12,522円、年6,120円の差になります。比較した8プランの中で最も安い金額です。
| プラン | 月額(410kWh) | 年間節約額 | 燃調の上限 |
|---|---|---|---|
| コスモでんき スタンダード | 12,522円 | ◎ 6,120円 | ◎ あり |
| 超TERASEL関西A | 12,791円 | ○ 2,892円 | × なし |
| 大阪ガス ファミリー応援 | 12,924円 | ○ 1,296円 | × なし |
| シンプルオクトパス | 12,972円 | △ 720円 | ◎ 燃調なし |
| 関西電力 従量電灯A | 13,032円 | − 比較基準 | ◎ あり |
2位の超TERASEL関西Aは第3段階が23.79円と関西電力より4.80円安く、単価だけを見ればコスモでんきより有利です。
それでも月240円ほど差が付くのは、超TERASELの燃料費調整額に上限がなく、2026年8月分で1kWhあたり1.23円の差が生じているためです。410kWhなら月504円に相当します。
この逆転がなぜ起きるのかは、2026年8月の関西電力は値上がりが止まっているで詳しく解説します。
【月540kWhを超える世帯におすすめ】超TERASEL関西A|第3段階が23.79円
超TERASEL関西Aは300kWh超過分が23.79円で、関西電力の28.59円より4.80円安いプランです。
使用量が増えるほど単価差が積み上がるため、コスモでんきの割引額を上回る分岐点が存在します。
| 使用量 | コスモでんき | 超TERASEL関西A |
|---|---|---|
| 410kWh | 12,521円 | 12,791円 |
| 500kWh | 15,532円 | 15,621円 |
| 550kWh | 17,212円 | 17,193円 |
| 570kWh | 17,913円 | 17,822円 |
分岐点はおよそ月540kWhです。
二世帯住宅や在宅ワークで日中も電気を使う世帯、オール電化ではない戸建てで冬に暖房を多用する世帯が該当します。
加えて電気料金200円につき楽天ポイントが1ポイント貯まるため、410kWh世帯なら年660円相当の還元が付きます。
ただし燃料費調整額に上限がないため、燃料価格がさらに上がる局面では差が縮みます。
ポイント還元を含めても410kWh帯ではコスモでんきに届かないため、検針票で直近12か月の使用量を確認し、540kWhを恒常的に超えているかを先に見てください。
【値上がりが不安な人におすすめ】シンプルオクトパス|燃料費調整額そのものがない
シンプルオクトパスは基本料金0円・電力量料金が関西エリア一律27.46円で、燃料費調整額が請求に含まれません。
燃料価格がどう動いても電力量料金が変わらないため、比較した8プランで唯一、月々の請求額を使用量だけで予測できます。
その代わり単価は高めで、410kWhでも関西電力より720円/年安くなるにとどまります。
月350kWhを下回ると割高になり、210kWhでは年4,171円の負担増です。
- 月350kWh以上を使い、毎月の請求額を一定に保ちたい人
- 燃料価格のニュースを見るたびに来月の請求が不安になる人
- 1年後にもう一度プランを見直すつもりがある人
- 月350kWhを下回る月が多い人(210kWhでは年4,171円の負担増)
- 一度契約したら見直さずに使い続けたい人(12か月で自動的にプランが変わる)
- 1年後もこの一律単価が続くと考えている人
最も注意したいのは適用期間です。
シンプルオクトパスは適用開始から1年で終了し、翌日から同じエリアのグリーンオクトパスに自動的に切り替わります。
グリーンオクトパスには上限のない燃料費調整額があるため、12か月後は料金体系そのものが変わります。
【ガスとまとめたい人におすすめ】大阪ガス・関電ガス|光熱費の合計で判断する
大阪ガスと関電ガスの電気プランは、電気単体で見ると関西電力とほぼ互角です。
大阪ガス「ベースプランA-G」は210kWhで6,427円と関西電力より130円高く、「ファミリー応援プラン」も410kWhで月107円安い水準にとどまります。
これはセット契約を前提に設計されたプランだからで、判断はガス代を含めた光熱費の合計で行う必要があります。
大阪市の都市ガス普及率は全国平均を大きく上回り、関西では電気だけを切り離して比べても実態に合いません。
- 大阪ガス「ベースプランA-G」は、同一需要場所・同一名義で大阪ガスまたは指定事業者とガスの使用契約を結び供給が開始されていることが条件
- 関電ガスは大阪ガスネットワークと大津市企業局の供給エリアのみ。兵庫県赤穂郡上郡町・佐用郡佐用町・たつの市新宮町ほか一部は対象外
- 大阪ガスの電気は月300kWh未満ならベースプランA-G、300kWh以上ならファミリー応援プランのほうが安い
【オール電化住宅におすすめ】idemitsuでんき|全時間帯で関西電力より安い
オール電化住宅で乗り換えるなら、idemitsuでんきのオール電化プランが候補になります。
基本料金・昼間時間・軽負荷時間・夜間時間のすべてで単価が関西電力の「はぴeタイムR」を下回るためです。
ただし削減額は大きくありません。月500kWhの世帯で年1,332円です。はぴeタイムRには電化割引があり、基本料金と電力量料金の合計から5%が割り引かれるため、単価の差がここで大きく相殺されます。
時間帯の区切りは関西電力と同じ(昼間時間は休日等を除く10時〜17時、夜間時間は0時〜7時および23時〜24時)なので、エコキュートの沸き上げ設定や生活リズムを変えずに切り替えられます。
なお電化割引は、エコキュートなどの夜間蓄熱式機器に加えてIHクッキングヒーターを設置している場合に適用されます。IHクッキングヒーターがない住宅は電化割引の対象外のため、idemitsuでんきとの差は年8,868円まで広がります。
なお本記事のランキング1位であるコスモでんきのスタンダードプランはオール電化向けではありませんが、別途オール電化向けの料金メニューも用意されています。
オール電化向けの選択肢は限られるため、詳しくはオール電化住宅におすすめの電力会社で解説します。
2026年8月の関西電力は「値上がりが止まっている」局面
関西電力の従量電灯Aは、2026年8月分の燃料費調整額が上限に達しています。
燃料価格が上限を超えた分は請求に反映されない仕組みのため、値上がりがそこで頭打ちになっている状態です。
一方、新電力の多くと関西電力の自由料金プランには上限がなく、燃料価格の上昇がそのまま単価に乗ります。
関西で「単価が安いのに乗り換えると高くなる」という逆転が起きているのは、この差が理由です。
従量電灯Aの燃料費調整額は上限に張り付いている
燃料費調整制度には、規制料金に限って上限が設けられています。
関西電力の場合、基準となる平均燃料価格が27,100円/klで、その1.5倍にあたる40,700円/klが上限です。
実際の平均燃料価格がこれを超えても、40,700円/klとみなして計算されます。
2026年8月分の平均燃料価格は48,100円/klとなり、上限である40,700円/klを超えたため、平均燃料価格を40,700円/klとして算定しています。
出典:関西電力「2026年8月分電気料金の燃料費調整等について」(2026年6月26日)を要約
実際の燃料価格48,100円/klに対し、計算に使われるのは40,700円/kl。
差の7,400円/kl分は請求に反映されていません。
そのため従量電灯Aの燃料費調整単価は、7月分・8月分とも支援適用前で+2円24銭と同額のまま動いていません。
新電力と関西電力の自由料金プランは上限なしでフル反映される
上限が適用されるのは電気特定小売供給約款、つまり従量電灯A・B、低圧電力といった規制料金だけです。
関西電力の中でも、なっトクでんき、eおとくプラン、はぴeタイムRなどの選択約款は上限の対象外になります。
新電力の多くも同様です。
| 区分 | 2026年7月分 | 2026年8月分 | 上限 |
|---|---|---|---|
| 従量電灯A・B、低圧電力 (規制料金) | +2.24円/kWh | +2.24円/kWh | ◎ あり |
| なっトクでんき、はぴeタイムR、eおとくプラン等 (自由料金) | +3.07円/kWh | +3.47円/kWh | × なし |
| 差 | 0.83円/kWh | 1.23円/kWh | − |
注目すべきは差の推移です。
7月分の0.83円/kWhから8月分は1.23円/kWhへと広がりました。
規制料金側が上限で止まっている間も自由料金側は上がり続けるため、燃料価格が高い局面ほど上限の価値は大きくなります。
1.23円/kWhは、月410kWhを使う世帯で月504円、年6,048円に相当します。
新電力の単価がこの金額を上回るほど安くなければ、乗り換えても総額は下がりません。
単価が安いプランのほうが高くなる実例
関西電力自身が提供する「なっトクでんき」は、従量電灯Aとほぼ全項目で単価が安いプランです。
それでも月410kWhの世帯では、従量電灯Aのほうが安くなります。
| 区分 | 従量電灯A | なっトクでんき | 差 |
|---|---|---|---|
| 最低料金(15kWhまで) | 522.58円 | 377.40円 | ◎ 145.18円安い |
| 第1段階(15〜120kWh) | 20.21円 | 20.31円 | △ 0.10円高い |
| 第2段階(120〜300kWh) | 25.61円 | 24.10円 | ◎ 1.51円安い |
| 第3段階(300kWh超) | 28.59円 | 27.80円 | ◎ 0.79円安い |
| 燃料費調整の上限 | あり | なし | × 1.23円/kWh不利 |
410kWhで内訳を分けると、最低料金と電力量料金の合計ではなっトクでんきが493円安い一方、燃料費調整額では504円高くなります。
差引で従量電灯Aが11円安いという結果です。
同じ逆転はTERASEL関西Aでも起きています。
最低料金505.53円・第1段階19.19円・第2段階24.32円・第3段階27.16円と全項目が関西電力より安いにもかかわらず、210kWhでは月19円高くなります。
単価では240円安く、燃料費調整額で259円高い、という構造です。
- 関西では単価差より燃料費調整の上限差(1.23円/kWh)のほうが大きくなる価格帯がある
- 比較するときは、単価表ではなく燃料費調整額まで含めた総額で見る
- 燃料費調整額に上限があるかどうかは、各社の料金メニュー約款で確認できる
政府の料金支援は9月使用分まで。10月以降は未定
2026年夏は、政府の電気・ガス料金負担軽減支援によって請求額が一時的に下がっています。
値引き単価は7月使用分と9月使用分が3.5円/kWh、8月使用分が4.5円/kWhで、8月使用分が最も手厚い設定です。
| 使用月 | 値引き単価 | 410kWhでの値引き額 |
|---|---|---|
| 2026年7月使用分 | 3.5円/kWh | 1,435円 |
| 2026年8月使用分 | 4.5円/kWh | 1,845円 |
| 2026年9月使用分 | 3.5円/kWh | 1,435円 |
| 2026年10月使用分以降 | 未定 | − |
関西電力の従量電灯A・月260kWhのモデルでは、2026年8月分の請求が6,933円。
支援がなければ7,843円で、910円が支援による値引きです。
7月分の請求も7,843円だったため、8月に下がったように見えるのは支援の再開が理由であり、電気料金そのものが下がったわけではありません。
10月使用分以降の継続は決まっていないため、支援が終われば1kWhあたり3.5円分が戻ります。
支援込みの金額で電力会社を選ぶと、秋以降に想定と違う請求になります。
本記事の比較表を支援適用前で統一しているのはこのためです。
関西の電力会社おすすめランキング|主要7プランを2026年8月分の燃調込み総額で比較
関西電力エリアで契約できる主要7プランを、燃料費調整額まで含めた総額で比較しました。
全世帯で関西電力を下回ったのは関電なっトクでんきで、次いでコスモでんきスタンダードで、残りは月300kWh以上でようやく差が出るか、ほぼ同額という結果です。
一人暮らし帯では関西電力に残る判断も選択肢になります。
| プラン | 料金タイプ | 210kWh | 300kWh | 410kWh | 年間節約額 (410kWh) | 燃調の上限 | ガスセット割 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| コスモでんき スタンダード | 燃調上限あり | 6,297円 | ◎ 8,960円 | ◎ 12,521円 | ◎ 6,120円 | ◎ あり | × なし |
| 超TERASEL関西A | 燃調上限なし | 6,448円 | △ 9,333円 | ○ 12,791円 | ○ 2,880円 | × なし | × なし |
| シンプル オクトパス | 燃調なし | 6,644円 | × 9,492円 | △ 12,972円 | △ 708円 | ◎ 燃調なし | × なし |
| 大阪ガス ファミリー応援 | 燃調上限なし | 6,617円 | △ 9,277円 | ○ 12,924円 | ○ 1,284円 | × なし | ◎ 都市ガス |
| TERASEL関西A | 燃調上限なし | 6,316円 | △ 9,193円 | △ 13,022円 | △ 108円 | × なし | × なし |
| 関電 なっトクでんき | 燃調上限なし | 6,285円 | ○ 9,143円 | × 13,042円 | × −132円 | × なし | ◎ 関電ガス |
| 大阪ガス ベースプランA-G | 燃調上限なし | 6,427円 | × 9,348円 | × 13,092円 | × −732円 | × なし | ◎ 都市ガス |
| 関西電力 従量電灯A(基準) | 燃調上限あり | 6,297円 | 9,180円 | 13,031円 | − 比較基準 | ◎ あり | × なし |
算出式は「最低料金または基本料金+段階別の電力量料金+燃料費調整額+再生可能エネルギー発電促進賦課金」です。使用量は一人暮らし210kWh、二人暮らし300kWh、ファミリー410kWhとしています。関西電力エリアは最低料金制のため、契約アンペアによる基本料金の違いはありません。
燃料費調整単価は2026年8月分を使用し、上限のある規制料金は+2.24円/kWh、上限のない自由料金は+3.47円/kWhで統一しました。再生可能エネルギー発電促進賦課金は2026年5月分から2027年4月分に適用される4.18円/kWhです。
基本料金が日額で設定されているプランは30日として月額換算しています。ポイント還元・契約特典・キャンペーンによる割引は、受け取り時期や適用条件が各社で異なるため料金には含めず、評価スコアの「特典」で評価しています。
オール電化向けプランの比較は本表とは別で、関西電力「はぴeタイムR」に電化割引5%を適用したうえでオール電化の章に掲載しています。
グリーンオクトパスは、2026年8月分の燃料費調整単価を公式で確認できず、他社と同一の基準で総額を算出できないため比較から除外しました。同じ理由でオール電化オクトパスも順位には含めず、オール電化の章で単価比較として扱っています。
本記事の評価基準|関西では「燃調の上限」を独立した評価軸にしている
本記事の順位は、料金に加えて「高騰耐性」を独立した配点として設けています。
2026年8月時点の関西では燃料費調整の上限の有無が1kWhあたり1.23円の差を生み、410kWh世帯なら年6,048円に相当するためです。
料金の安さだけで並べると、燃料価格が動いたときに順位が逆転します。
| 評価項目 | 配点 | 評価の内容 |
|---|---|---|
| 料金の安さ | 45点 | 210kWh・300kWh・410kWhの3世帯で、関西電力 従量電灯Aとの差額を各15点で評価 |
| 高騰耐性 | 20点 | 燃調なし=20点/上限あり=18点/上限なし=8点 |
| プランの柔軟性 | 15点 | オール電化・低アンペア・大容量契約への対応、世帯別プランの有無 |
| 特典 | 10点 | ガスセット割・ポイント還元・契約特典(一時的なキャンペーンは除外) |
| サポート | 10点 | 運営母体の実績、問い合わせ体制、解約条件 |
| プラン | 総合 | 料金 45点 | 高騰耐性 20点 | 柔軟性 15点 | 特典 10点 | サポート 10点 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1位 コスモでんき スタンダード | ◎ 79点 | 42 | 18 | 6 | 5 | 8 |
| 2位 超TERASEL関西A | ◎ 75点 | 38 | 8 | 12 | 9 | 8 |
| 3位 シンプルオクトパス | ○ 73点 | 30 | 20 | 8 | 7 | 8 |
| 4位 大阪ガス ファミリー応援 | ○ 69点 | 33 | 8 | 11 | 8 | 9 |
| 5位 TERASEL関西A | ○ 68点 | 31 | 8 | 12 | 9 | 8 |
| 6位 関電 なっトクでんき | △ 64点 | 30 | 8 | 10 | 7 | 9 |
| 7位 大阪ガス ベースプランA-G | △ 63点 | 28 | 8 | 10 | 8 | 9 |
- 1位:コスモでんき スタンダード|単価も燃調も関西電力と同額のまま割引が乗る
- 2位:超TERASEL関西A|300kWh超が23.79円、大世帯ほど効く
- 3位:シンプルオクトパス|燃料費調整額がなく請求額が読める
- 4位:大阪ガス ファミリー応援プラン|都市ガスとまとめる関西の本命
- 5位:TERASEL関西A|全単価が関電より安く、楽天ポイントも貯まる
- 6位:関電 なっトクでんき|300kWh以下と関電ガスユーザー向け
- 7位:大阪ガス ベースプランA-G|300kWh未満でガスとまとめる場合の選択肢
1位:コスモでんき スタンダード|単価も燃調も関西電力と同額のまま割引が乗る
コスモでんきスタンダードは、関西電力の従量電灯Aと料金表が1円単位まで同じプランです。
そのうえで月間使用量に応じた現金割引が請求から差し引かれるため、単価が上がるリスクを負わずに電気代だけを下げられます。
| 気になるポイント | 内容 |
|---|---|
| 月額(410kWh) | 12,521円(関西電力より年6,120円安い) |
| 電力量料金 | 20.21円/25.61円/28.59円(関西電力と同額) |
| 燃料費調整額 | 地域の電力会社と同額。上限あり |
| 割引 | 月250kWh以上で180円〜790円を請求から値引き |
| 申込できない契約 | 10A・15A・20A、6kVA以上、オール電化、低圧電力 |
| 評価項目 | 評価 | 理由 |
|---|---|---|
| 総合 | 79点 | 全世帯で関西電力を下回った唯一のプラン |
| 料金の安さ | 42/45点 | 300kWhで年2,640円、410kWhで年6,120円の削減 |
| 高騰耐性 | 18/20点 | 燃調が規制料金と同額のため上限が維持される |
| プランの柔軟性 | 6/15点 | オール電化・6kVA以上・低アンペアが申込不可 |
| 特典 | 5/10点 | ポイント還元やガスセット割がない |
| サポート | 8/10点 | コスモ石油マーケティングが運営。解約金0円 |
- 電力量料金が関西電力と同額のため、使いすぎた月に単価差で不利になることがない
- 燃料費調整額も地域の電力会社と同額。上限のある規制料金の水準をそのまま引き継げる
- 割引は申請不要で請求から自動的に差し引かれる(250kWh以上180円〜、600kWh以上790円)
他社との違いは「安くする方法」にあります。
多くの新電力は電力量料金の単価を下げて差別化しますが、コスモでんきは単価を関西電力と同額に据え置き、使用量に応じた割引だけを上乗せする設計です。
この違いが効くのが2026年8月の関西です。
単価を下げる代わりに燃料費調整の上限を手放すプランでは、上限差1.23円/kWhによって単価の優位が相殺されます。
410kWhなら月504円で、単価をこれ以上安くできなければ総額は下がりません。
実際に超TERASEL関西Aは第3段階が23.79円と関西電力より4.80円安いにもかかわらず、410kWhではコスモでんきに月270円届きません。
一方で弱点もはっきりしています。割引が始まるのは月250kWhからで、それ未満の月は関西電力と完全に同額です。
一人暮らしや、旅行・帰省で使用量が落ちる月には効果がありません。
また契約できる範囲が狭く、10A・15A・20Aの低アンペア契約、6kVA以上の大容量契約、オール電化、低圧電力(動力)はいずれも申し込みできません。
関西は最低料金制で契約容量の考え方が関東と異なるため、検針票で契約容量が6kVA未満かどうかを先に確認してください。
| 区分 | 単価 |
|---|---|
| 最低料金(最初の15kWhまで) | 522.58円 |
| 15〜120kWh | 20.21円/kWh |
| 120〜300kWh | 25.61円/kWh |
| 300kWh超 | 28.59円/kWh |
| 燃料費調整額 | 地域の電力会社と同額(上限あり) |
| 再エネ賦課金 | 4.18円/kWh(全社共通) |
| 月間使用量 | 割引額 |
|---|---|
| 250kWh未満 | 割引なし |
| 250〜300kWh | 180円 |
| 300〜350kWh | 220円 |
| 350〜400kWh | 430円 |
| 400〜450kWh | 510円 |
| 450〜500kWh | 580円 |
| 500〜550kWh | 650円 |
| 550〜600kWh | 720円 |
| 600kWh以上 | 790円 |
| 使用量 | (A)割引前の月額 | (B)割引額 | (A)-(B)実質月額 | 年間節約額 |
|---|---|---|---|---|
| 210kWh | 6,297円 | 0円 | 6,297円 | 0円 |
| 300kWh | 9,180円 | 220円 | 8,960円 | 2,640円 |
| 410kWh | 13,031円 | 510円 | 12,521円 | 6,120円 |
| 500kWh | 16,182円 | 650円 | 15,532円 | 7,800円 |
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | コスモ石油マーケティング株式会社 |
| プラン名 | コスモでんき スタンダード(従量電灯A相当) |
| 提供エリア | 大阪・京都・兵庫・奈良・滋賀・和歌山、福井・岐阜・三重の一部 |
| 契約期間 | なし |
| 解約金 | 0円 |
| 申込不可の契約 | 10A・15A・20A、6kVA以上、オール電化、低圧電力 |
| 割引の適用条件 | 月間使用量250kWh以上 |
| 割引の受け取り方 | 申請不要。請求額から自動で値引き |
| 燃料費調整額 | 地域の電力会社と同額(上限あり) |
| ガスセット割 | なし |
| ポイント還元 | なし |
- 月250kWh以上を毎月安定して使う二人暮らし・ファミリー世帯
- 燃料価格が上がっても請求の上がり方を抑えたい人
- ポイントや特典より、毎月確実に下がる金額を優先したい人
- 月250kWhに届かない一人暮らし(関西電力と完全に同額になる)
- オール電化住宅や6kVA以上の契約をしている人(申込不可)
- ポイント還元やガスセット割で選びたい人(いずれも対象外)
割引は申請不要で請求から自動的に差し引かれるため、切り替え後に手続きを忘れて受け取り損ねる心配はありません。
2位:超TERASEL関西A|300kWh超が23.79円、大世帯ほど効く
超TERASEL関西Aは、300kWh超過分の単価が23.79円と関西電力の28.59円より4.80円安いプランです。
使用量が増えるほど差が積み上がるため、月540kWhを超える世帯ではコスモでんきより安くなります。
| 気になるポイント | 内容 |
|---|---|
| 月額(410kWh) | 12,791円(関西電力より年2,880円安い) |
| 電力量料金 | 20.21円/24.41円/23.79円 |
| 燃料費調整額 | 大手電力と同じ計算方式。上限なし |
| ポイント | 電気料金200円につき楽天ポイント1pt |
| 契約特典 | 楽天ポイント等から2,000円分を1つ選択 |
| 評価項目 | 評価 | 理由 |
|---|---|---|
| 総合 | 75点 | 大世帯での単価優位とポイント還元を両立 |
| 料金の安さ | 38/45点 | 410kWhで年2,880円。300kWh以下では関電より割高 |
| 高騰耐性 | 8/20点 | 燃料費調整額に上限がない |
| プランの柔軟性 | 12/15点 | 使用量が少ない人向けのTERASEL関西Aも選べる |
| 特典 | 9/10点 | 楽天ポイント還元と契約特典2,000円分 |
| サポート | 8/10点 | 伊藤忠エネクスの100%子会社が運営。解約金0円 |
- 300kWh超過分が23.79円で、関西電力より4.80円安い。使うほど差が開く
- 電気料金200円につき楽天ポイント1pt。410kWh世帯なら年660円相当が貯まる
- 使用量が少ない月が多い場合は同社のTERASEL関西Aへ切り替えられる
特徴は第3段階を大きく下げた料金設計です。
最低料金522.58円と第1段階20.21円は関西電力と同額で、差が付くのは120kWhを超えてから。
第2段階が24.41円(関西電力比1.20円安)、第3段階が23.79円(同4.80円安)という配分になっています。
そのため使用量が少ないと不利になります。
210kWhでは第3段階に届かず、燃料費調整の上限差だけが効いて関西電力より月151円高くなる計算です。
逆に使用量が増えるほど有利で、コスモでんきとの逆転点は月540kWh前後になります。
| 使用量 | 超TERASEL関西A | コスモでんき |
|---|---|---|
| 410kWh | 12,791円 | ◎ 12,521円 |
| 500kWh | 15,621円 | ◎ 15,532円 |
| 550kWh | ◎ 17,193円 | 17,212円 |
| 570kWh | ◎ 17,822円 | 17,913円 |
該当するのは二世帯住宅、在宅ワークで日中も冷暖房を使う世帯、オール電化ではない戸建てで冬の暖房を電気に頼る世帯などです。
検針票で直近12か月の使用量を確認し、540kWhを恒常的に超えているかを先に見てください。
夏と冬だけ超える程度なら、年間ではコスモでんきのほうが安く済みます。
ポイント還元は電気料金200円につき1ptで、対象は消費税と燃料費調整額を含む金額(再エネ賦課金は除く)です。
410kWh世帯なら年間660円相当になりますが、コスモでんきとの差3,240円を埋めるには足りません。
ポイントは判断の決め手ではなく、上乗せとして考えるのが実態に合います。
| 区分 | 超TERASEL関西A | 関西電力 従量電灯A |
|---|---|---|
| 最低料金(15kWhまで) | 522.58円 | 522.58円 |
| 15〜120kWh | 20.21円 | 20.21円 |
| 120〜300kWh | 24.41円 | 25.61円 |
| 300kWh超 | 23.79円 | 28.59円 |
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社エネクスライフサービス(伊藤忠エネクスの100%子会社・2016年設立) |
| プラン名 | 超TERASEL関西A(6kVA未満) |
| 提供エリア | 関西電力エリアほか全国9エリア |
| 契約期間 | なし |
| 解約金 | 0円 |
| 燃料費調整額 | 大手電力と同じ計算方式。上限なし |
| ポイント還元 | 電気料金200円につき楽天ポイント1pt(再エネ賦課金は対象外) |
| 契約特典 | 楽天ポイント/PayPayポイント/Amazonギフトカード/Apple Gift Card/StockPoint 各2,000円分、または電気料金の2%相当額の寄付から1つ選択 |
| 特典の適用条件 | 供給開始月を0か月目として、4か月目の月初時点で契約中であること |
| ガスセット割 | なし |
| オール電化プラン | なし |
- 月540kWhを恒常的に超える二世帯住宅・大家族
- 楽天ポイントを普段から使っており、還元をまとめたい人
- 供給開始から4か月目まで契約を続けられる人(特典2,000円分の条件)
- 月300kWh以下の世帯(関西電力より月150円前後高くなる)
- 燃料価格の上昇分をそのまま負担したくない人(上限なし)
- 4か月以内に引越しの予定があり、特典を受け取れない可能性がある人
楽天経済圏を使っている人は、契約特典も楽天ポイントで受け取ればポイントの管理先を増やさずに済みます。
3位:シンプルオクトパス|燃料費調整額がなく請求額が読める
シンプルオクトパスは基本料金0円・電力量料金が関西エリア一律27.46円で、燃料費調整額が請求に含まれないプランです。
本記事で比較した7プランのうち、燃料価格の変動を受けないのはこのプランだけです。
| 気になるポイント | 内容 |
|---|---|
| 月額(410kWh) | 12,972円(関西電力より年708円安い) |
| 基本料金 | 0円 |
| 電力量料金 | 一律27.46円/kWh(段階制ではない) |
| 燃料費調整額 | なし |
| 適用期間 | 1年。以降はグリーンオクトパスへ自動切替 |
| 評価項目 | 評価 | 理由 |
|---|---|---|
| 総合 | 73点 | 高騰耐性は満点。ただし単価が高く節約額は小さい |
| 料金の安さ | 30/45点 | 410kWhで年708円。350kWh未満では関電より割高 |
| 高騰耐性 | 20/20点 | 燃料費調整額そのものがなく、単価が12か月固定 |
| プランの柔軟性 | 8/15点 | 1年で自動的にプランが切り替わる |
| 特典 | 7/10点 | 友達紹介割引あり。ガスセット割・ポイント還元はなし |
| サポート | 8/10点 | 契約期間の縛りなし・解約金0円 |
- 燃料費調整額がないため、燃料価格が上がっても電力量料金が変わらない
- 基本料金0円・一律27.46円のため、使用量に27.46を掛けるだけで請求額を計算できる
- 契約期間の縛りと解約金がなく、合わなければ1年を待たずに切り替えられる
2026年8月の関西では、燃料費調整額が上限のある規制料金で+2.24円/kWh、上限のない自由料金で+3.47円/kWhでした。
シンプルオクトパスはこのどちらの影響も受けません。
410kWhなら、自由料金プランが負担している月1,422円分がまるごと発生しない計算になります。
その代わり電力量料金が一律27.46円と高めに設定されています。
関西電力の第1段階20.21円・第2段階25.61円より高いため、使用量が少ないほど不利です。
210kWhでは関西電力より月347円高く、年4,164円の負担増になります。
| 使用量 | シンプルオクトパス | 関西電力 従量電灯A |
|---|---|---|
| 210kWh | 6,644円 | ◎ 6,297円 |
| 300kWh | 9,492円 | ◎ 9,180円 |
| 410kWh | ◎ 12,972円 | 13,031円 |
| 500kWh | ◎ 15,820円 | 16,182円 |
もうひとつ確認しておきたいのが適用期間です。
シンプルオクトパスは適用開始日から1年で終了し、翌日から同じエリアのグリーンオクトパスが適用されます。
グリーンオクトパスには上限のない燃料費調整額があるため、12か月後は「燃調なし」という前提そのものが消えます。
切り替えの際に手続きは不要で、電気が止まることもありません。
ただし料金体系が変わる以上、契約から11か月目にもう一度プランを見直す前提で選ぶプランだと考えたほうが実態に合います。
解約金は0円なので、そのタイミングで他社へ移ることもできます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | TGオクトパスエナジー株式会社 |
| プラン名 | シンプルオクトパス 2026-04(関西エリア) |
| 基本料金 | 0円 |
| 電力量料金 | 一律27.46円/kWh |
| 燃料費調整額 | なし |
| 再エネ賦課金 | 4.18円/kWh(全社共通) |
| 適用期間 | 適用開始日から1年目の日が属する月の検針日前日まで |
| 期間終了後 | 翌日から同エリアのグリーンオクトパス 2026-04を自動適用 |
| 契約期間・解約金 | いずれもなし(0円) |
| 支払方法 | クレジットカード・口座振替・コンビニ払い(コンビニは手数料220円) |
| ガスセット割 | 関西エリアは対象外 |
- 月350kWh以上を使い、請求額を月ごとにぶれさせたくない人
- 1年後にもう一度プランを見直すつもりがある人
- 燃料価格のニュースを見るたびに翌月の請求が不安になる人
- 月350kWhを下回る月が多い人(210kWhでは年4,164円の負担増)
- 一度契約したら見直さずに使い続けたい人(1年で料金体系が変わる)
- ガスとまとめて請求を一本化したい人(関西エリアはガス提供なし)
すでにオクトパスエナジーを使っている知人がいる場合は、友達紹介の割引が適用できるか申し込み前に確認しておくと無駄がありません。
4位:大阪ガス ファミリー応援プラン|都市ガスとまとめる関西の本命
大阪ガスのファミリー応援プランは、最初の300kWhまでを21.90円の一律単価にした料金設計です。
電気単体では410kWhで関西電力より月107円安いにとどまりますが、都市ガスとまとめて光熱費全体で見ると評価が変わります。
| 気になるポイント | 内容 |
|---|---|
| 月額(410kWh) | 12,924円(関西電力より年1,284円安い) |
| 基本料金 | 411.57円(最低料金制ではなく基本料金制) |
| 電力量料金 | 21.90円(〜300kWh)/22.90円/27.69円 |
| 燃料費調整額 | 上限なし |
| ガスセット | 大阪ガスの都市ガスと請求を一本化できる |
| 評価項目 | 評価 | 理由 |
|---|---|---|
| 総合 | 69点 | 電気単体では平凡だがガスとの一本化で価値が出る |
| 料金の安さ | 33/45点 | 410kWhで年1,284円。210kWhでは関電より割高 |
| 高騰耐性 | 8/20点 | 燃料費調整額に上限がない |
| プランの柔軟性 | 11/15点 | 300kWh未満はベースプランA-Gを選べる |
| 特典 | 8/10点 | 都市ガスとのセット。ポイント還元はなし |
| サポート | 9/10点 | 大阪ガスの電気は契約190万件超。解約金0円 |
- 最初の300kWhが一律21.90円。関西電力の第2段階25.61円より3.71円安い
- 大阪ガスの都市ガスと請求・問い合わせ窓口を一本化できる
- ベースプランA-Gと違い、ガス契約がなくても単独で申し込める
料金設計が他社と大きく違います。
関西の一般的なプランが最低料金制(最初の15kWhまで定額)なのに対し、ファミリー応援プランは基本料金411.57円+最初の300kWhを一律21.90円という組み立てです。
段階が上がるほど単価が跳ねる構造ではないため、300kWh前後を安定して使う世帯と相性がよくなります。
ただし300kWhを超えると27.69円に切り替わり、関西電力の28.59円との差が0.90円まで縮まります。
410kWhで年1,284円にとどまるのはこのためです。
電気単体で選ぶプランではなく、ガス代を含めた光熱費の合計で判断するプランと考えてください。
| 区分 | ファミリー応援プラン | 関西電力 従量電灯A |
|---|---|---|
| 基本料金/最低料金 | 411.57円 | 522.58円(15kWhまで) |
| 〜300kWh | 21.90円 | 20.21円/25.61円 |
| 300〜350kWh | 22.90円 | 28.59円 |
| 350kWh超 | 27.69円 | 28.59円 |
なお同じ大阪ガスでも、月300kWh未満ならベースプランA-Gのほうが安くなります。
ファミリー応援プランは基本料金411.57円が固定でかかるため、使用量が少ない月ほど不利になるためです。
契約前にどちらが自分に合うかを確認してください。
- 大阪ガスの都市ガスを使っており、請求と窓口をまとめたい人
- 月300kWh前後を安定して使い、季節による変動が小さい世帯
- 電気の節約額より、手続きや問い合わせ先の少なさを優先したい人
- 月300kWh未満の世帯(基本料金411.57円が固定でかかる)
- プロパンガスや関電ガスを使っており、大阪ガスに変える予定がない人
- 燃料価格の上昇分をそのまま負担したくない人(上限なし)
ガス代を含めた光熱費全体での比較は関西でガスセット割が使える電力会社で詳しく扱います。
5位:TERASEL関西A|全単価が関電より安く、楽天ポイントも貯まる
TERASEL関西Aは、最低料金505.53円・第1段階19.19円・第2段階24.32円・第3段階27.16円と、関西電力の従量電灯Aより全項目が安いプランです。
それでも総額では関西電力とほぼ同額になります。
| 気になるポイント | 内容 |
|---|---|
| 月額(410kWh) | 13,022円(関西電力より年108円安い) |
| 最低料金 | 505.53円(関西電力より17.05円安い) |
| 電力量料金 | 19.19円/24.32円/27.16円(全段階で関電より安い) |
| 燃料費調整額 | 上限なし |
| ポイント | 電気料金200円につき楽天ポイント1pt |
| 評価項目 | 評価 | 理由 |
|---|---|---|
| 総合 | 68点 | 料金差はほぼないがポイント還元で上回る |
| 料金の安さ | 31/45点 | 210kWh・300kWhでは関電よりわずかに高い |
| 高騰耐性 | 8/20点 | 燃料費調整額に上限がない |
| プランの柔軟性 | 12/15点 | 使用量が増えたら超TERASEL関西Aへ変更できる |
| 特典 | 9/10点 | 楽天ポイント還元と契約特典2,000円分 |
| サポート | 8/10点 | 伊藤忠エネクスの100%子会社が運営。解約金0円 |
- 最低料金・3段階すべてが関西電力より安く、使用量が少なくても単価で損をしない
- 電気料金200円につき楽天ポイント1pt。210kWh世帯でも年約326円相当が貯まる
- 使用量が増えたら第3段階23.79円の超TERASEL関西Aへ変更できる
単価だけを見れば関西電力に完勝しているプランです。
210kWhで比べると、最低料金と電力量料金の合計はTERASEL関西Aのほうが240円安くなります。
それでも総額で並ぶのは、燃料費調整額に上限がないためです。
同じ210kWhで燃調は259円高くなり、単価の優位240円をわずかに上回ります。
差引で月19円、関西電力のほうが安いという結果です。
| 210kWhの内訳 | TERASEL関西A | 関西電力 従量電灯A |
|---|---|---|
| 最低料金+電力量料金 | ◎ 4,709円 | 4,949円 |
| 燃料費調整額 | 729円(3.47円) | ◎ 470円(2.24円) |
| 再エネ賦課金 | 877円 | 877円 |
| 合計 | 6,316円 | ◎ 6,297円 |
実質的な判断材料はポイント還元です。
料金差はほぼゼロなので、楽天ポイントを日常的に使うかどうかで選ぶプランになります。
210kWh世帯なら年約370円相当、加えて契約特典で2,000円分を受け取れます。
契約特典には条件があり、供給開始月を0か月目として4か月目の月初時点で契約中であることが必要です。
短期間で引越しの予定がある場合は受け取れない可能性があります。
- 楽天ポイントを日常的に使っており、還元先をまとめたい人
- 月250kWhに届かず、コスモでんきの割引が効かない世帯
- 供給開始から4か月目まで契約を続けられる人(特典2,000円分の条件)
- ポイントに関心がなく、請求額そのものを下げたい人(月19円高くなる)
- 燃料価格の上昇分をそのまま負担したくない人(上限なし)
- 月540kWhを超える大世帯(超TERASEL関西Aのほうが安い)
楽天モバイルや楽天カードを使っている人は、契約特典も楽天ポイントで受け取れば管理先を増やさずに済みます。
6位:関電 なっトクでんき|300kWh以下と関電ガスユーザー向け
なっトクでんきは関西電力自身が提供する自由料金プランで、最低料金377.40円は従量電灯Aより145.18円安く設定されています。
300kWh以下では従量電灯Aを下回りますが、410kWhでは逆転して高くなります。
| 気になるポイント | 内容 |
|---|---|
| 月額(210kWh/410kWh) | 6,285円/13,042円 |
| 最低料金 | 377.40円(従量電灯Aより145.18円安い) |
| 電力量料金 | 20.31円/24.10円/27.80円 |
| 燃料費調整額 | 上限なし(従量電灯Aは上限あり) |
| ガスセット | 関電ガスと組み合わせて請求を一本化できる |
| 評価項目 | 評価 | 理由 |
|---|---|---|
| 総合 | 64点 | 使用量の多い世帯では従量電灯Aより高くなる |
| 料金の安さ | 30/45点 | 300kWhまでは有利。410kWhで月11円高い |
| 高騰耐性 | 8/20点 | 選択約款のため燃料費調整の上限が適用されない |
| プランの柔軟性 | 10/15点 | オール電化ははぴeタイムRなど別プランになる |
| 特典 | 7/10点 | 関電ガスとのセット。ポイント還元はなし |
| サポート | 9/10点 | 供給元が変わらず、窓口も関西電力のまま |
- 最低料金377.40円と第2段階24.10円が安く、300kWh以下の世帯で従量電灯Aを下回る
- 契約先が関西電力のままなので、問い合わせ窓口も検針票の見方も変わらない
- 関電ガスと組み合わせれば、電気とガスの請求を1つにまとめられる
このプランは、燃料費調整の上限が総額に与える影響を確かめるうえで最もわかりやすい例です。
従量電灯Aと比べて最低料金は145.18円安く、第2段階は1.51円安く、第3段階も0.79円安い。単価表では全面的に有利に見えます。
ところが410kWhでは、最低料金と電力量料金の合計で493円安い一方、燃料費調整額が504円高くなります。
差引で従量電灯Aのほうが月11円安いという結果です。同じ関西電力の中でも、単価の安いプランに変えると高くなる場合があります。
逆に300kWh以下では、燃調の差が縮まる一方で最低料金145.18円の差がそのまま残るため、なっトクでんきが有利です。
210kWhで月12円、300kWhで月37円、従量電灯Aを下回ります。
なお関電ガスとのセットを前提にする場合は、供給エリアの確認が必要です。
関電ガスは大阪ガスネットワークと大津市企業局の都市ガス供給エリアで利用でき、兵庫県赤穂郡上郡町、佐用郡佐用町、たつの市新宮町(大阪ガスの西播磨サテライトエリア)などの一部地域は対象外です。
- 月300kWh以下で、関西電力から契約先を変えたくない人
- 関電ガスを契約中で、電気とガスの請求をまとめたい人
- 新電力への切り替えに不安があり、窓口を変えたくない人
- 月350kWh以上を使う世帯(従量電灯Aのままのほうが安い)
- 燃料費調整の上限を手放したくない人(選択約款は上限の対象外)
- 大阪ガスやプロパンガスを使っており、ガスを変える予定がない人
関電ガスをすでに契約している人は、なっトクパックとして申し込めるかを先に確認しておくと手続きが1回で済みます。
7位:大阪ガス ベースプランA-G|300kWh未満でガスとまとめる場合の選択肢
ベースプランA-Gは、大阪ガスとのガス契約があることを条件に申し込めるプランです。
最低料金466.57円は関西電力より56.01円安く、第2段階以降の単価も下回りますが、総額では関西電力を上回ります。
| 気になるポイント | 内容 |
|---|---|
| 月額(210kWh/410kWh) | 6,427円/13,092円 |
| 最低料金 | 466.57円(関西電力より56.01円安い) |
| 電力量料金 | 20.21円/24.80円(〜350kWh)/27.72円 |
| 燃料費調整額 | 上限なし |
| 申込条件 | 大阪ガスまたは指定事業者とのガス契約などが必要 |
| 評価項目 | 評価 | 理由 |
|---|---|---|
| 総合 | 63点 | 電気単体では全世帯で関西電力を上回る |
| 料金の安さ | 28/45点 | 210kWhで月130円、410kWhで月61円高い |
| 高騰耐性 | 8/20点 | 燃料費調整額に上限がない |
| プランの柔軟性 | 10/15点 | 300kWh以上ならファミリー応援プランへ変更できる |
| 特典 | 8/10点 | 都市ガスとのセット。ポイント還元はなし |
| サポート | 9/10点 | 大阪ガスの電気は契約190万件超。解約金0円 |
- 第2段階の適用幅が350kWhまで広く、24.80円が長く続く(関西電力は300kWhまで)
- ファミリー応援プランと違い基本料金が固定でかからず、使用量が少ない月に不利になりにくい
- 大阪ガスの都市ガスと請求・問い合わせ窓口を一本化できる
電気単体で見ると、本記事で比較した7プランの中で、210・300・410kWhのいずれでも、全世帯で関西電力を上回りました。
210kWhで月130円、300kWhで月168円、410kWhで月61円高くなります。
単価は関西電力より安いにもかかわらずこうなるのは、燃料費調整額に上限がないためです。
セット契約を前提に設計されたプランなので、電気だけを切り出して比べても評価が出ない構造だと考えてください。
判断はガス代を含めた光熱費の合計で行う必要があります。
申し込みには、一般家庭向けという適用範囲とは別に、プラン固有の条件があります。
大阪ガス公式によれば、同一の需要場所において同一名義で大阪ガスまたは指定事業者とガスの使用契約を締結し供給が開始されていること、都市ガスの供給区域外で大阪ガスが製造した家庭用高効率給湯器・ガスふろ給湯器・ガス温水床暖房システム・家庭用空調機器のいずれかを設置していること、集合住宅で大阪ガスが指定する熱供給事業による熱が供給されていること、のいずれかに該当する必要があります。
どれにも当てはまらない場合、電気だけを申し込むことはできません。
また同じ大阪ガスの中でも、月300kWh以上ならファミリー応援プランのほうが安くなります。
ベースプランA-Gが向くのは、ガスをまとめたうえで使用量が300kWhに満たない世帯です。
- 大阪ガスの都市ガスを使い、月300kWh未満で請求をまとめたい人
- 月によって使用量の差が大きく、固定の基本料金を避けたい人
- 電気の節約額より、光熱費の窓口を1つにすることを優先したい人
- 電気代そのものを下げたい人(全世帯で関西電力より高い)
- 大阪ガスとのガス契約がない人(原則として申し込めない)
- 月300kWh以上を使う世帯(ファミリー応援プランのほうが安い)
すでに大阪ガスで給湯器や床暖房を使っている人は、都市ガス供給区域外でも申し込める場合があるため条件を確認しておくと選択肢が広がります。
【世帯人数別】関西でおすすめの電力会社
関西では世帯人数によっておすすめが入れ替わります。
一人暮らしは関西電力の従量電灯Aに残るのが無難で、二人暮らしとファミリーはコスモでんきスタンダードが最も安くなります。
使用量が増えるほど選択肢が広がり、月540kWhを超えると超TERASEL関西Aが逆転します。
一人暮らし(月210kWh)におすすめの電力会社
一人暮らしは関西電力の従量電灯Aに残るのが無難です。
比較した7プランのうち従量電灯Aを下回ったのは、関電ガスとのセット契約が前提となるなっトクでんきの月12円だけでした。
| プラン | 月額 | 年間差額 | 条件 |
|---|---|---|---|
| 関電 なっトクでんき | 6,285円 | ○ 144円安い | 関電ガスとのセットが前提 |
| 関西電力 従量電灯A | 6,297円 | − 比較基準 | 手続き不要 |
| コスモでんき | 6,297円 | △ 0円 | 250kWh未満は割引なし |
| TERASEL関西A | 6,316円 | △ 228円高い | 楽天ポイント年約370円相当 |
| 大阪ガス ベースA-G | 6,427円 | × 1,560円高い | 大阪ガスとのガス契約が必要 |
| シンプルオクトパス | 6,644円 | × 4,164円高い | 燃料費調整額なし |
差が出ない理由は関西の料金体系にあります。
関西電力の従量電灯Aは最初の15kWhまでが最低料金522.58円で、そこから120kWhまでが第1段階20.21円。
210kWhでは第2段階が90kWh分しか使われず、単価差の生まれる区間そのものが狭いためです。
関東のようなアンペア制なら、契約アンペアを下げて基本料金を減らす手も使えます。
しかし関西は最低料金制で契約アンペアによる基本料金の差がないため、この方法も取れません。
- 月250kWhを超える月があるなら、コスモでんきの割引(180円〜)が効き始める
- 在宅ワークで月300kWhを超えるなら、二人暮らしと同じ判断でよい
- 電気よりガスの見直しのほうが金額が動く(月30m³で年7,049円の差)
二人暮らし(月300kWh)におすすめの電力会社
二人暮らしはコスモでんきスタンダードが最も安く、関西電力より年2,640円下がります。
300kWhはコスモでんきの割引が月220円に上がる区分で、単価が関西電力と同額のまま割引だけが乗る構造です。
| プラン | 月額 | 年間差額 | 燃調の上限 |
|---|---|---|---|
| コスモでんき | 8,960円 | ◎ 2,640円安い | ◎ あり |
| 関電 なっトクでんき | 9,143円 | ○ 444円安い | × なし |
| 関西電力 従量電灯A | 9,180円 | − 比較基準 | ◎ あり |
| TERASEL関西A | 9,193円 | △ 156円高い | × なし |
| 大阪ガス ファミリー応援 | 9,277円 | × 1,164円高い | × なし |
| 超TERASEL関西A | 9,333円 | × 1,836円高い | × なし |
この帯で注意したいのが超TERASEL関西Aです。
第3段階が23.79円と最も安いプランですが、300kWhでは第3段階が使われないため、燃調の上限差だけが効いて月153円高くなります。
プラン名の印象だけで選ぶと逆効果になる例です。
使用量が月によって250kWhを下回る場合は、コスモでんきの割引が消える点も見ておいてください。
旅行や帰省で家を空ける月が多いなら、年間の節約額は2,640円より小さくなります。
ファミリー世帯(月410kWh)におすすめの電力会社
ファミリー世帯もコスモでんきスタンダードが最安で、関西電力より年6,120円下がります。
410kWhは割引が月510円に上がる区分にあたり、比較した7プランで最も大きい削減額になります。
| プラン | 月額 | 年間差額 | 燃調の上限 |
|---|---|---|---|
| コスモでんき | 12,521円 | ◎ 6,120円安い | ◎ あり |
| 超TERASEL関西A | 12,791円 | ○ 2,880円安い | × なし |
| 大阪ガス ファミリー応援 | 12,924円 | ○ 1,284円安い | × なし |
| シンプルオクトパス | 12,972円 | △ 708円安い | ◎ 燃調なし |
| TERASEL関西A | 13,022円 | △ 108円安い | × なし |
| 関西電力 従量電灯A | 13,031円 | − 比較基準 | ◎ あり |
| 関電 なっトクでんき | 13,042円 | × 132円高い | × なし |
この帯では、単価の安いプランが必ずしも上位に来ません。
超TERASEL関西Aは第3段階が関西電力より4.80円安いにもかかわらずコスモでんきに月270円届かず、なっトクでんきに至っては関西電力を月11円上回ります。
燃料費調整の上限差1.23円/kWhが410kWhで月504円に相当するためです。
使用量が月540kWhを超える大世帯では順位が入れ替わり、超TERASEL関西Aが最安になります。
検針票で直近12か月の使用量を確認し、540kWhを恒常的に超えているかどうかで判断してください。
夏と冬だけ超える程度なら、年間ではコスモでんきのほうが安く済みます。
関西でガスセット割が使える電力会社
関西では、電気を乗り換えるより都市ガスを見直すほうが金額の動きが大きくなります。
電気の差が月数十円にとどまるのに対し、ガスは月30m³の世帯で会社を変えると月587円、年7,049円の差が出るためです。
電気とガスをセットにするプランは大阪ガスと関電ガスの2つがあり、割引の効き方がそれぞれ違います。
- 電気の差は月数十円、ガスの差は月数百円
- 大阪ガスは「ガス代が約3%安くなる」仕組み
- 関電ガスのなっトクパックは電気の単価が下がる仕組み
- 電気だけ乗り換えるとガス側の割引が消える
- 関電ガスの供給エリアと対象外の地域
- プロパンガスの世帯はセット割の対象外
電気の差は月数十円、ガスの差は月数百円
関西で光熱費を下げたいなら、優先順位は電気よりガスです。
月30m³を使う世帯で大阪ガスの一般料金と関電ガスのなっトクプランを比べると、基本料金で141.35円、従量料金で1m³あたり14.87円の差があります。
| ガス使用量 | 大阪ガス 一般料金 | 関電ガス なっトクプラン | 年間差額 |
|---|---|---|---|
| 20m³(一人暮らし) | 4,255円 | ◎ 3,815円 | 5,281円 |
| 30m³(二人暮らし) | 5,700円 | ◎ 5,113円 | 7,049円 |
| 40m³(ファミリー) | 7,146円 | ◎ 6,409円 | 8,834円 |
同じ世帯規模で電気を比べると、二人暮らし(300kWh)で最も安いコスモでんきでも関西電力との差は年2,640円です。
ガスを変えたほうが2倍以上の削減になる計算になります。
電気の比較に時間をかける前に、まず都市ガスの契約先を確認してください。
大阪ガスの一般料金のままなら、そこに最も大きな見直し余地があります。
大阪ガスは「ガス代が約3%安くなる」仕組み
大阪ガスのセット割は、電気代ではなくガス代が安くなる仕組みです。
電気とガス、または電気とインターネットをセットで契約すると「GAS得プラン まとめトク料金」が適用され、一般料金と比べてガス料金が約3%安くなります。
月30m³なら、一般料金5,700円に対してまとめトク料金は5,511円で月189円安くなります。年2,268円です。
電気・ガス・インターネットの3つをまとめる「もっとまとめトク料金」なら約6%まで拡大します。
これでベースプランA-Gやファミリー応援プランが電気単体で関西電力に見劣りする理由が説明できます。
大阪ガスの設計は、電気で稼ぐのではなくガス代を下げることでセット全体の割安感を作るものだからです。
ただし公式サイトには、ガス使用量が少ない場合や原料費が高い場合は支払額が一般料金より高くなることがあると明記されています。
まとめトク料金は0〜20m³の基本料金が1,262.70円と一般料金の759.00円より高いため、使用量が少ない世帯では割引にならず逆に高くなります。
関電ガスのなっトクパックは電気の単価が下がる仕組み
関電ガスのなっトクパックは、大阪ガスとは逆に電気側の単価が下がる仕組みです。
ガスの「なっトクプラン」と電気の「なっトクでんき」をセットで契約するもので、電気料金に別途の割引率が上乗せされるわけではありません。
| 区分 | 従量電灯A | なっトクでんき |
|---|---|---|
| 最低料金(15kWhまで) | 522.58円 | ◎ 377.40円 |
| 15〜120kWh | ◎ 20.21円 | 20.31円 |
| 120〜300kWh | 25.61円 | ◎ 24.10円 |
| 300kWh超 | 28.59円 | ◎ 27.80円 |
ここで注意が必要なのが燃料費調整額です。関西電力は自社サイトの単価比較に、次の注記を添えています。
「従量電灯A」と「なっトクでんき」で燃料費調整単価が異なり、燃料費調整額の増額が、切替えによるおトク額を上回る可能性があります。
出典:関西電力「なっトクでんき」料金単価の注記(2026年8月時点)
実際に2026年8月分で計算すると、410kWhの世帯では単価の優位493円を燃調の差504円が上回り、従量電灯Aのままのほうが月11円安くなります。
一方300kWh以下では最低料金145.18円の差が残るため、なっトクでんきが有利です。
ガス代も含めれば話は変わります。月30m³のなっトクプランは大阪ガス一般料金より年7,049円安いため、電気で月11円損をしてもガスで取り返せる計算になります。
判断は必ず光熱費の合計で行ってください。
電気だけ乗り換えるとガス側の割引が消える
大阪ガスでまとめトク料金を適用中の人が電気だけを他社に乗り換えると、ガス料金が一般料金に戻ります。
大阪ガス公式は、電気とインターネットの両方を解約した場合はまとめトク料金・もっとまとめトク料金から一般料金へ変更し、もっとまとめトク料金の適用者が電気かインターネットのいずれかを解約した場合はまとめトク料金に変更すると案内しています。
| 項目 | 金額(月30m³・300kWh) |
|---|---|
| 電気をコスモでんきに変えた場合の削減 | ◎ 月220円 |
| ガスが一般料金に戻ることによる増額 | × 月189円 |
| 差引 | △ 月31円(年372円) |
大阪ガスの電気からコスモでんきに乗り換えても、二人暮らし世帯では年372円しか変わりません。
電気の節約額だけを見て乗り換えると、ガス側の値上がりで打ち消されます。
大阪ガスでまとめトク料金を使っている場合は、電気だけを動かすのではなく、ガスも含めて関電ガスのなっトクパックに移すか、大阪ガスのまま据え置くかの二択で考えるほうが金額が大きく動きます。
関電ガスの供給エリアと対象外の地域
関電ガスは大阪ガスネットワークと大津市企業局の都市ガス供給エリアで利用できます。
ただし一部地域は対象外で、兵庫県赤穂郡上郡町、兵庫県佐用郡佐用町、兵庫県たつの市新宮町(大阪ガスの西播磨サテライトエリア)などでは提供されません。
- 兵庫県在住でも、西播磨サテライトエリアなど一部地域は関電ガスを契約できない
- 滋賀県は大津市企業局の供給エリアであれば契約できる
- 大阪ガス ベースプランA-Gは、大阪ガスまたは指定事業者とのガス契約などが申込条件になる
プロパンガスの世帯はセット割の対象外
大阪ガスと関電ガスのセット割は、いずれも都市ガスが前提です。
プロパンガス(LPガス)を使っている世帯は対象になりません。
プロパンガスの世帯が電気で選ぶなら、セット割を前提としないコスモでんきスタンダードや超TERASEL関西Aが候補になります。
いずれもガス契約を申込条件にしていません。
なおはりま電力には新電力では数少ないプロパンガス割引があり、プロパンガスを契約している世帯であれば例外的にセット割を使えます。
なお、プロパンガスは都市ガスと違って公共料金ではなく、販売店ごとに価格が異なります。
電気の見直しより、ガス販売店の切り替えのほうが金額が動く可能性があります。
関西でオール電化住宅におすすめの電力会社
オール電化住宅で乗り換え先を選ぶなら、idemitsuでんきのオール電化プランが候補になります。
全時間帯の単価が関西電力の「はぴeタイムR」を下回り、時間帯の区切りも同じなので、エコキュートの設定や生活リズムを変えずに切り替えられます。
ただし、はぴeタイムRには基本料金と電力量料金の合計から5%が割り引かれる「電化割引」があり、単価の差はここで大きく相殺されます。月500kWhの世帯で年1,332円という水準です。
オール電化向けのプランは関西では選択肢が限られ、実質的にこの2社の比較になります。
- 関西のオール電化は「はぴeタイムR」と「idemitsuでんき」の実質2択
- idemitsuでんき|全時間帯で関西電力より安く、時間区分も同じ
- 深夜ではなく昼に沸かせる人はオール電化オクトパス
- オール電化は燃調の上限がない代わりに電化割引5%がある
関西のオール電化は「はぴeタイムR」と「idemitsuでんき」の実質2択
関西でオール電化向けの時間帯別プランを提供している会社は多くありません。
先述した通り、本記事のランキング1位であるコスモでんきのスタンダードプランはオール電化向けではありません。
大阪ガスにもオール電化専用のプランはありません。
| 会社/プラン | オール電化プラン | 時間区分 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 関西電力 はぴeタイムR | ◎ あり | 3区分+季節別 | 比較の基準。電化割引5%あり |
| idemitsuでんき | ◎ あり | 3区分+季節別 | 関西電力と同じ時間区分 |
| オール電化オクトパス | ◎ あり | 2区分 | 安い時間帯が深夜ではなく昼 |
| コスモでんき | × なし | − | 関西はオール電化の申込不可 |
| 大阪ガス | × なし | − | オール電化専用プランなし |
| TERASELでんき | × なし | − | オール電化専用プランなし |
この章では、燃料費調整額と再生可能エネルギー発電促進賦課金を含まない時間帯別の単価で比較しています。
オール電化は昼夜の使用配分が家庭ごとに大きく異なり、総額での試算には「デイタイム何%・ナイトタイム何%」という仮定を重ねる必要があるためです。
idemitsuでんき|全時間帯で関西電力より安く、時間区分も同じ
idemitsuでんきのオール電化プランは、基本料金から3つの時間帯まですべての単価が関西電力のはぴeタイムRを下回ります。
時間帯の区切りと季節区分も関西電力と同一のため、比較がそのまま成立します。
| 区分 | 関西電力 はぴeタイムR | idemitsuでんき | 差 |
|---|---|---|---|
| 基本料金(最初の10kWまで) | 2,409.40円 | ◎ 2,178.93円 | 230.47円安い |
| 10kW超過(1kWにつき) | 416.94円 | ◎ 385.09円 | 31.85円安い |
| 昼間時間 夏季 | 28.87円 | ◎ 27.42円 | 1.45円安い |
| 昼間時間 その他季 | 26.24円 | ◎ 24.92円 | 1.32円安い |
| 軽負荷時間 | 22.80円 | ◎ 21.66円 | 1.14円安い |
| 夜間時間 | 15.37円 | ◎ 14.60円 | 0.77円安い |
| 電化割引 | ◎ 基本料金+電力量料金の5% | × なし | 関西電力が有利 |
時間区分は次のとおりで、両社とも同じ設定です。夏季は7月1日から9月30日まで、その他季は10月1日から翌年6月30日までとなっています。
| 区分 | 時間帯 |
|---|---|
| 昼間時間(デイタイム) | 休日等を除く毎日10時〜17時 |
| 軽負荷時間(リビングタイム) | 昼間時間と夜間時間以外の時間 |
| 夜間時間(ナイトタイム) | 毎日0時〜7時および23時〜24時 |
- 基本料金・昼間・軽負荷・夜間のすべてが関西電力より安く、どの時間に使っても損をしない
- 時間区分が関西電力と同じため、エコキュートの沸き上げ設定を変更しなくてよい
- ガソリン代が1リットルあたり2円引きになるクルマ特割を併用できる(月100リットルまで)
月500kWhを使う世帯で、夜間50%・軽負荷30%・昼間20%の配分と仮定して夏季に試算すると、関西電力は電化割引5%の適用後で11,930円、idemitsuでんきは11,819円。月111円、年1,332円の差になります。
| 内訳(月500kWh・夏季) | 関西電力 | idemitsuでんき |
|---|---|---|
| 基本料金 | 2,409円 | ◎ 2,179円 |
| 夜間 250kWh | 3,842円 | ◎ 3,650円 |
| 軽負荷 150kWh | 3,420円 | ◎ 3,249円 |
| 昼間 100kWh | 2,887円 | ◎ 2,742円 |
| 小計 | 12,558円 | ◎ 11,819円 |
| 電化割引5% | ◎ ▲627円 | なし |
| 合計 | 11,930円 | ◎ 11,819円 |
単価だけを見ればidemitsuでんきが739円安いのですが、関西電力側の電化割引627円がその大半を打ち消し、差引で月111円という結果になります。
両社とも燃料費調整額に上限がないため、燃調を含めても差額は変わりません。
- 電化割引の対象は、エコキュートなどの夜間蓄熱式機器に加えてIHクッキングヒーターを設置している住宅
- IHクッキングヒーターがない場合は電化割引が適用されず、idemitsuでんきとの差は年8,868円まで広がる
- 上の金額は夜間50%・軽負荷30%・昼間20%と仮定した試算で、配分が変われば削減額も変わる
実際の削減額は検針票の時間帯別使用量で確認してください。
はぴeみる電にログインすれば、時間帯ごとの使用量を確認できます。
- はぴeタイムRを契約中で、生活リズムを変えずに電気代を下げたい人
- IHクッキングヒーターがなく、電化割引が適用されていない世帯
- 車を所有しており、ガソリン代の割引もあわせて受けたい人
- 電化割引が適用されており、年1,332円の差では手続きに見合わないと感じる人
- 太陽光発電があり、昼間に電気を使うほうが得な人(オール電化オクトパスが有利)
- 契約電力が10kWを大きく超える住宅(超過分の基本料金が積み上がる)
電気自動車を所有している場合は、EV向けの月額割引もあわせて適用できるか確認しておくと無駄がありません。
深夜ではなく昼に沸かせる人はオール電化オクトパス
オール電化オクトパスは、安い時間帯が深夜ではなく9時から15時に設定されているプランです。
関西電力やidemitsuでんきとは時間の区切り方が根本的に違うため、切り替え時には注意が必要です。
| 区分 | 単価 | 時間帯 |
|---|---|---|
| 基本料金(最初の10kWまで) | 79.21円/日 (30日で2,376.30円) | − |
| 10kW超過(1kWにつき) | 13.71円/日 | − |
| デイタイム | ◎ 13.39円/kWh | 9時〜15時 |
| スタンダードタイム | △ 22.31円/kWh | 0時〜9時、15時〜24時 |
デイタイムの13.39円は、関西電力の夜間時間15.37円よりさらに安い水準です。
一方で深夜0時から7時はスタンダードタイム22.31円が適用され、関西電力の夜間時間より6.94円高くなります。
この差はエコキュートの沸き上げに直結します。月150kWhを沸き上げに使う家庭で、関西電力側に電化割引5%を適用して比べると次のようになります。
| 沸き上げの時間帯 | 電力量料金(月150kWh) | 関西電力比 |
|---|---|---|
| 関西電力(深夜23時〜7時) | 2,190円 ※電化割引5%適用後 | − 比較基準 |
| オクトパス・深夜のまま | 3,346円 | × 月1,156円高い |
| オクトパス・9時〜15時に変更 | 2,008円 | ◎ 月182円安い |
はぴeタイムRの使い方のまま切り替えると、沸き上げだけで月1,156円高くなります。
逆に給湯器の設定を昼に変更できるなら、電化割引を含めても関西電力より安くなります。
ただし差は月182円ほどで、設定変更の手間に見合うかは各家庭の判断になります。
相性がよいのは太陽光パネルを設置している住宅です。
昼間に発電した電気を自家消費しつつ、足りない分を13.39円で買えるため、日中に電気を使う生活と料金体系が一致します。
なお本記事のランキングでは、オクトパスエナジーの燃料費調整単価を公式で確認できなかったため、オール電化オクトパスを総額の順位には含めていません。
この章でも単価の比較にとどめています。
オール電化は燃調の上限がない代わりに電化割引5%がある
オール電化世帯は、本記事の他の章とは前提が異なります。
燃料費調整額の上限が適用されるのは電気特定小売供給約款、つまり従量電灯A・B、低圧電力などの規制料金だけで、はぴeタイムRは選択約款のため上限の対象外です。
| 区分 | 2026年8月分(支援適用前) | 上限 |
|---|---|---|
| 従量電灯A・B、低圧電力 | +2.24円/kWh | ◎ あり |
| はぴeタイムR、なっトクでんき等 | +3.47円/kWh | × なし |
ただし、はぴeタイムRには燃調の上限とは別に電化割引があります。
基本料金と電力量料金の合計から5%が割り引かれる仕組みで、月500kWhの世帯なら月627円、年7,524円に相当します。
つまりオール電化世帯でも、単価が安いというだけで乗り換えると総額が下がらない構図は変わりません。
従量電灯Aの世帯が燃調の上限に守られているのに対し、オール電化世帯は電化割引に守られているという違いです。
比較するときは、関西電力側に電化割引5%を適用したうえで総額を並べてください。
単価表だけを見ると乗り換え先が有利に見えますが、実際の請求額では差が縮みます。
- エコキュートなどの夜間蓄熱式機器に加えて、IHクッキングヒーターを設置していること
- 割引額は「(基本料金+電力量料金)×5%」で、燃料費調整額と再エネ賦課金は対象外
- IHクッキングヒーターがない住宅は対象外のため、乗り換えのメリットはその分大きくなる
なお燃料価格が高騰した局面では、オール電化世帯の負担が先に増えます。
2026年8月分では平均燃料価格が48,100円/klと上限の40,700円/klを超えており、その差分が上限のないプランにはそのまま反映されているためです。
関西発の電力会社という選択肢
関西には、地域に根ざした事業者が運営する電力会社もあります。
社名から特定の市町村限定に見えることがありますが、いずれも供給エリアは関西電力管内の全域で、府県による契約の制限はありません。
全国展開の新電力にはない割引条件を持つ会社もあるため、条件が合えば候補になります。
| 会社 | 供給エリア | 特徴 |
|---|---|---|
| eo電気(オプテージ) | 関西電力管内の全域 | 光回線のeo光とセットで割引が適用される |
| はりま電力 | 関西電力管内の全域 | 新電力では数少ないプロパンガス割引がある |
| いこま市民パワー | 関西電力管内 | 生駒市などの自治体と連携して運営 |
| ならでん | 関西電力管内 | 奈良県を拠点とする地域新電力 |
はりま電力は兵庫県姫路市に本社を置くLPガス会社が設立した新電力で、「播磨で生まれた電力を播磨のために使いたい」という地産地消を掲げています。
社名と理念から播磨地域限定と受け取られやすいものの、実際には関西電力管内の全域が供給エリアです。
注目したいのがプロパンガス割引です。
ガスセット割の章で触れたとおり、大阪ガスと関電ガスのセット割はいずれも都市ガスが前提でプロパンガスの世帯は対象外になります。
プロパンガスを使っている世帯にとって、はりま電力は数少ない選択肢のひとつです。
eo電気は関西の通信事業者オプテージが提供しており、光回線のeo光とセットで割引が適用されます。
電気とガスではなく電気と通信をまとめる形の割引で、すでにeo光を使っている世帯なら手続きも1社で完結します。
なお本記事の総額比較には、これらの会社を含めていません。
条件が合えば有力な候補になるため、対象になりそうな場合は各社公式の料金表と燃料費調整の条件を確認したうえで、ランキングの上位プランと比べてください。
関西で電力会社を選ぶ際のポイント
関西で電力会社を選ぶときは、料金表を見比べる前に自分の使用量を把握することが先決です。
関西は最低料金制で第1段階の適用幅が広く、使用量によって有利なプランが入れ替わります。
そのうえで燃料費調整の上限と、電力量料金以外にかかる費用を確認すれば、切り替え後に想定外の請求になることを防げます。
- 「はぴeみる電」で自分の使用量を確認する
- 関西は「基本料金」ではなく「最低料金制」であることを理解する
- 燃料費調整の「上限あり/なし」を確認する
- 電力量料金以外にかかる費用も確認する
- 撤退・倒産のリスクが低い会社かを確認する
「はぴeみる電」で自分の使用量を確認する
比較の出発点は、直近12か月の月別使用量です。
関西電力の会員サービス「はぴeみる電」にログインすると、月ごとの使用量と請求額を確認できます。
検針票が手元にある場合は、そこに記載された使用量でも構いません。
確認したいのは平均値ではなく、最も少ない月と最も多い月です。
本記事の比較でも、月250kWhを下回るとコスモでんきの割引が消え、月540kWhを超えると超TERASEL関西Aが最安になります。
年間を通じて同じプランが有利とは限りません。
オール電化住宅の場合は、時間帯別の使用量も確認してください。
昼間・軽負荷・夜間の配分によって、どのプランが有利かが変わります。
関西は「基本料金」ではなく「最低料金制」であることを理解する
関西電力エリアの家庭向けプランは最低料金制です。
最初の15kWhまでが定額522.58円で、契約アンペアによる基本料金の違いがありません。
関東のようにアンペア数を下げて基本料金を減らす節約方法は使えません。
| 項目 | 関西(最低料金制) | 関東(アンペア制) |
|---|---|---|
| 固定でかかる料金 | 最低料金522.58円 (15kWhまで含む) | 契約アンペアごとの基本料金 |
| アンペアを下げる節約 | × できない | ○ できる |
| 第1段階の適用幅 | 15〜120kWh(105kWh分) | 0〜120kWh |
この構造が、関西で乗り換えメリットが出にくい理由につながります。
多くの新電力は第1段階を関西電力とほぼ同水準に設定しており、使用量が少ないほど単価差の生まれる区間が狭くなるためです。
一人暮らし帯で各社の差が月20円程度に収まるのはこのためです。
他エリアのランキング記事をそのまま参考にすると判断を誤ります。
関東で「基本料金が安いから乗り換えるべき」とされているプランでも、関西では同じ理屈が成り立ちません。
燃料費調整の「上限あり/なし」を確認する
2026年8月時点の関西では、燃料費調整の上限の有無が1kWhあたり1.23円の差を生んでいます。
410kWhの世帯なら月504円、年6,048円に相当する金額です。
単価がこれ以上安くなければ、乗り換えても総額は下がりません。
上限があるのは電気特定小売供給約款、つまり関西電力の従量電灯A・B、低圧電力などの規制料金です。
新電力の多くは上限がありませんが、コスモでんきのように大手電力と同額の燃料費調整額を採用している会社もあります。
なおオール電化向けの「はぴeタイムR」は上限の対象外ですが、代わりに電化割引5%があるため、比較の際はこちらを計算に入れてください。
確認方法は、各社の料金メニュー約款または料金表のページです。
「燃料費調整額に上限を設けない」「上限価格を設定しています」といった記載を探してください。
記載が見つからない場合は上限なしと考えたほうが安全です。
電力量料金以外にかかる費用も確認する
請求額は電力量料金だけで決まりません。
関西電力エリアの一般的な内訳は、最低料金または基本料金、電力量料金、燃料費調整額、再生可能エネルギー発電促進賦課金の4つです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 最低料金・基本料金 | 会社ごとに異なる。関西は最低料金制が主流 |
| 電力量料金 | 使用量に応じた段階制または一律単価 |
| 燃料費調整額 | 上限の有無で差が出る。2026年8月分は+2.24円〜+3.47円/kWh |
| 再エネ賦課金 | 4.18円/kWh。全社共通で差がつかない |
| 電源調達調整費など | 会社によって独自の調整項目がある場合がある |
注意したいのは最後の項目です。
会社によっては燃料費調整額とは別に「電源調達調整費」「市場価格調整額」といった独自の項目を設けている場合があります。
電力量料金の単価が安くても、この調整費が上乗せされて総額が高くなることがあります。
再エネ賦課金は国が定める単価で全社共通のため、比較の際に気にする必要はありません。
会社を変えても金額は変わりません。
撤退・倒産のリスクが低い会社かを確認する
2022年前後の燃料価格高騰では、新電力の撤退や新規申込停止が相次ぎました。
契約先が撤退した場合でも電気が止まることはありませんが、別の会社を探し直す手間が生じます。
判断材料になるのは運営母体です。本記事で紹介したプランの運営会社を並べると、次のようになります。
| プラン | 運営会社 |
|---|---|
| コスモでんき | コスモ石油マーケティング株式会社 |
| TERASELでんき | 株式会社エネクスライフサービス(伊藤忠エネクスの100%子会社) |
| オクトパスエナジー | TGオクトパスエナジー株式会社 |
| 大阪ガスの電気 | 大阪瓦斯株式会社 |
| なっトクでんき | 関西電力株式会社 |
解約金がかからない会社であれば、仮に条件が悪化しても別の会社へ移れます。
本記事で比較した7プランはいずれも契約期間の縛りと解約金がありません。
関西で電力会社を切り替える際の注意点
電力会社の切り替えで最も多い誤解は、単価が安ければ必ず請求額も下がるというものです。
2026年8月の関西では燃料費調整の上限が効いており、単価の安いプランに変えて総額が上がる例が実際に生じています。
加えて、契約条件や住居の状況によっては切り替えそのものができない場合もあります。
- 従量電灯Aから乗り換えると燃料費調整の上限を手放すことになる
- 市場価格に連動するプランは請求額の変動が大きい
- 契約期間と解約金の有無を確認する
- 支払い方法が限定される場合がある
- 賃貸や集合住宅では切り替えできないことがある
従量電灯Aから乗り換えると燃料費調整の上限を手放すことになる
関西電力の従量電灯Aは規制料金で、燃料費調整額に上限があります。
2026年8月分は平均燃料価格48,100円/klに対して上限の40,700円/klで算定されており、差の7,400円/kl分は請求に反映されていません。
上限のない新電力に乗り換えると、この保護がなくなります。
燃料価格がさらに上がれば、乗り換え時に試算した節約額が縮小、または逆転する可能性があります。
この点は関西電力自身も注記しており、従量電灯Aとなっトクでんきで燃料費調整単価が異なるため、燃料費調整額の増額が切り替えによるおトク額を上回る可能性があると案内しています。
回避したい場合は、燃料費調整額そのものがないシンプルオクトパスか、大手電力と同額の燃料費調整額を採用しているコスモでんきが選択肢になります。
なおオール電化住宅の場合は、燃調の上限ではなく電化割引5%を手放すことになる点に注意してください。
市場価格に連動するプランは請求額の変動が大きい
電力量料金が卸電力市場の価格に連動するプランや、燃料費調整額とは別に電源調達調整費を設けているプランがあります。
市場価格が安い時期には有利になりますが、高騰時には請求額が大きく跳ねます。
2026年は平均燃料価格が上限を超える水準で推移しているため、この局面で市場連動型を選ぶのは慎重に判断したほうがよいといえます。
毎月の請求額を一定に保ちたい人には向きません。
プラン名だけでは判別できないことが多いため、料金表に「市場価格調整額」「電源調達調整単価」といった項目がないかを確認してください。
契約期間と解約金の有無を確認する
多くの新電力は解約金を設けていませんが、一部には最低契約期間があり、期間内の解約で違約金が発生するプランもあります。
本記事で比較した7プランはいずれも契約期間の縛りと解約金がありませんが、他のプランを検討する場合は必ず確認してください。
あわせて見ておきたいのが、適用期間が定められているプランです。
シンプルオクトパスは適用開始から1年で終了し、翌日から自動的にグリーンオクトパスへ切り替わります。
解約金がなくても、契約後に料金体系が変わるプランがあります。
支払い方法が限定される場合がある
新電力のなかには、コスト削減のため支払い方法をクレジットカードのみに限定している会社があります。
口座振替や払込票での支払いを希望する場合は、契約前に対応状況を確認してください。
対応していても手数料がかかる場合があります。
たとえばオクトパスエナジーはコンビニ払いに月220円の手数料が設定されています。
関西電力の従量電灯Aには口座振替で月55円の割引があるため、切り替えでこの割引がなくなる点も計算に含めておくと正確です。
賃貸や集合住宅では切り替えできないことがある
電力会社の切り替えは、電気料金を自分で電力会社に支払っている場合であれば賃貸でも可能です。
大家や管理会社の許可は原則として必要ありません。
ただし、マンション全体で一括して電気を購入する「高圧一括受電」を導入している物件では、個別に切り替えることができません。
管理組合やオーナーの合意が必要になるケースもあります。
- 電気料金を管理会社や大家にまとめて支払っている場合は、高圧一括受電の可能性が高い
- 関西電力から自分名義の検針票や請求書が届いていれば、原則として切り替えできる
- 判断がつかない場合は、管理会社に「高圧一括受電かどうか」を確認するのが確実
関西電力から新電力へ切り替える手順
切り替えの手続きは申し込み先の電力会社だけで完結し、関西電力への連絡は必要ありません。
工事も原則不要で、切り替え作業中に電気が止まることもありません。
申し込みから供給開始までは半月から2か月程度が目安です。
- STEP
検針票または「はぴeみる電」を用意する
申し込みには供給地点特定番号(22桁)と現在の契約プラン、お客さま番号が必要です。検針票に記載されているほか、「はぴeみる電」にログインしても確認できます。あわせて直近12か月の使用量も控えておくと、プラン選びの判断材料になります。
- STEP
申し込み先の公式サイトで手続きする
申し込みは切り替え先の公式サイトから行います。関西電力への解約連絡は不要で、切り替え先が手続きを代行します。この段階で供給エリアと申込条件を満たしているかも自動的に判定されます。
- STEP
スマートメーターが設置される
まだ設置されていない場合は、切り替えにあわせて交換されます。費用は原則無料で、立ち会いも基本的に不要です。作業時間は数分から30分程度で、この間に一時的に停電することがあります。
- STEP
供給開始日の通知を受け取る
契約成立後、切り替え先から供給開始日が通知されます。開始日は次回以降の検針日にあわせて設定されるため、申し込みのタイミングによって半月から2か月程度の幅があります。
- STEP
供給開始後、最初の請求額を確認する
最初の請求で、電力量料金だけでなく燃料費調整額の欄も確認してください。試算どおりに下がっているかは、この項目を含めて初めて判断できます。想定と違う場合は、契約期間の縛りがないプランであればすぐに見直せます。
新電力から関西電力に戻す場合も手順は同じです。関西電力に申し込めば、切り替え先の解約手続きは関西電力側で行われます。
関西の電力会社に関するよくある質問
Q
関西電力から新電力に変えると本当に電気代は安くなる?
A
使用量によります。本記事の試算では、月410kWhの世帯ならコスモでんきで年6,120円下がる一方、月210kWhの一人暮らしでは各社の差が月20円程度にとどまりました。関西は最低料金制で第1段階の適用幅が広いため、使用量が少ないほど差が出にくくなります。
Q
関西電力の「従量電灯A」と「なっトクでんき」はどちらがお得?
A
月300kWh以下ならなっトクでんき、それ以上なら従量電灯Aです。なっトクでんきは最低料金が145.18円安く単価も下回りますが、燃料費調整額に上限がありません。2026年8月分では410kWhの世帯で従量電灯Aのほうが月11円安いという結果になりました。関西電力自身も、燃料費調整額の増額が切り替えによるおトク額を上回る可能性があると注記しています。
Q
新電力に変えると停電しやすくなる?
A
変わりません。電線や電柱などの送配電設備は契約先にかかわらず関西電力送配電が管理しており、停電の起きやすさや復旧の速さに違いは生じません。契約している会社が倒産や撤退をした場合も、電気が止まることはありません。
Q
賃貸マンションでも電力会社は変えられる?
A
電気料金を自分で電力会社に支払っているなら変えられます。大家や管理会社の許可は原則として不要です。ただしマンション全体で電気を一括購入する高圧一括受電の物件では個別に切り替えできません。管理会社や大家に電気代をまとめて支払っている場合は、事前に確認してください。
Q
オール電化住宅でも電力会社を変えられる?
A
変えられますが、選択肢は限られます。関西でオール電化向けの時間帯別プランを提供しているのは関西電力のはぴeタイムR、idemitsuでんき、オクトパスエナジーなどです。ただしはぴeタイムRには基本料金と電力量料金の合計から5%が割り引かれる電化割引があるため、単価の安さだけで乗り換えると差が縮みます。詳しくはオール電化住宅におすすめの電力会社で解説しています。
Q
はぴeタイムRの「電化割引」とは?
A
基本料金と電力量料金の合計から5%が割り引かれる仕組みで、エコキュートなどの夜間蓄熱式機器に加えてIHクッキングヒーターを設置している住宅が対象です。月500kWhの世帯なら月627円、年7,524円に相当します。燃料費調整額と再エネ賦課金は割引の対象外です。他社と比較するときは、この割引を適用したあとの金額で並べてください。
Q
政府の電気料金支援が終わったら電気代はいくら上がる?
A
1kWhあたり3.5円分が戻ります。月410kWhの世帯なら月1,435円です。値引き単価は2026年7月使用分と9月使用分が3.5円/kWh、8月使用分が4.5円/kWhで、10月使用分以降の実施は2026年8月時点で正式発表されていません。本記事の比較表は支援適用前の金額で算出しているため、支援が終わっても金額の順位は変わりません。
Q
楽天でんきやドコモでんきは関西でも安い?
A
関西では電気料金そのものが関西電力を上回るケースが多く、本記事の比較対象には含めていません。楽天でんきは燃料費調整額とは別に独自の市場価格調整額を設けています。ポイント経済圏を重視して選ぶ場合でも、還元額が料金差を上回るかを確認したうえで判断してください。
Q
関西でオクトパスエナジーはお得?
A
関西エリアでは、他エリアほどの割安感が出にくいプラン構成です。標準プランのグリーンオクトパスは第1段階(15〜120kWh)が21.38円で、関西電力の従量電灯A(20.21円)より高く設定されています。関西は最低料金制で第1段階の適用幅が105kWh分と広いため、ここでの差が効きやすいためです。一方、基本料金0円で燃料費調整額のないシンプルオクトパスは、月350kWh以上を使う世帯であれば選択肢になります。ただし適用は1年間で、12か月経過後はグリーンオクトパスへ自動的に切り替わります。
Q
電力会社の切り替えにはどれくらい日数がかかる?
A
半月から2か月程度が目安です。供給開始日は次回以降の検針日にあわせて設定されるため、申し込みのタイミングによって幅があります。多くの電力会社は契約成立後に供給開始日を通知します。切り替え作業中に電気が止まることはありません。
まとめ|関西は「上限のある燃調」をどう扱うかで結論が変わる
2026年8月の関西では、関西電力の従量電灯Aが燃料費調整の上限に達しており、値上がりが頭打ちになっています。
上限のない新電力に乗り換えると1kWhあたり1.23円の差が生じるため、単価が安いだけでは総額が下がりません。
使用量ごとのおすすめを整理すると次のとおりです。
- 一人暮らし(月210kWh):関西電力 従量電灯Aのままで問題ない。各社の差は月20円程度
- 二人暮らし(月300kWh):コスモでんき スタンダードで年2,640円の削減
- ファミリー(月410kWh):コスモでんき スタンダードで年6,120円の削減
- 月540kWh超の大世帯:超TERASEL関西Aが最安になる
- 値上がりを避けたい:燃料費調整額のないシンプルオクトパス(月350kWh以上向け)
- ガスとまとめたい:光熱費の合計で判断する。ガスの見直しのほうが金額は大きく動く
- オール電化:idemitsuでんきが全時間帯で関西電力より安い。ただし電化割引5%があるため差は年1,332円(IHがない住宅は年8,868円)
まず「はぴeみる電」または検針票で直近12か月の使用量を確認し、最も少ない月と最も多い月を把握してください。
そのうえで候補となるプランの燃料費調整額に上限があるか、オール電化なら電化割引が適用されているかを確認すれば、切り替え後に想定と違う請求になることを防げます。
本記事の金額はすべて税込で、最低料金または基本料金、電力量料金、燃料費調整額、再生可能エネルギー発電促進賦課金の合計です。
燃料費調整単価は2026年8月分、再エネ賦課金は2026年5月分から2027年4月分に適用される4.18円/kWhを用い、政府の料金支援による値引きは全社一律のため含めていません。
オール電化の比較のみ、関西電力「はぴeタイムR」に電化割引5%を適用し、月500kWh・夜間50%/軽負荷30%/昼間20%の配分を仮定した試算です。
単価やキャンペーンは変更される場合があるため、申し込み前に各社公式サイトで最新の情報を確認してください。
