NURO光とauひかりは、使っているスマホと住まいで選び分けるのが基本で、au・UQ mobileならauスマートバリューが効くauひかり、ソフトバンク・ワイモバイルならおうち割が効くNURO光が有力です。ただし両社とも提供エリアが限られるため、自宅の住所でどちらが使えるかを先に確かめる必要があります。
ただし、速度はどちらが速いのか、3年でいくら払うのか、10ギガはどちらのエリアが広いのか、乗り換えの工事は何回必要なのかで、結論が変わる場面もあります。
| 重視すること | 選ぶべき回線 |
|---|---|
| \スマホ最大1,100円割引/au・UQ mobileを使っている | auひかり |
| \スマホ最大1,650円割引/ソフトバンク・ワイモバイルを使っている | NURO光 |
| \集合住宅で1,035Mbps/マンションで速度を優先したい | NURO光 |
| \3年実質2,138円/マンションの総額を抑えたい | auひかり |
| \10ギガが25都道府県/10ギガを使いたい | NURO光 |
| \最大3か月0円で試せる/契約前に使い心地を試したい | NURO光 |
| \戸建て約1か月/戸建てで早く開通させたい | auひかり |
目次
【結論】NURO光とauひかりはスマホと住まいで選び分ける
NURO光とauひかりは総合力でほぼ互角のため、判断はスマホのキャリアと住まいの2点でほぼ決まります。両社とも光コラボ(フレッツ光の回線を使うサービス)とは別の回線を使うサービスで、実測速度も光回線全体の平均(下り634.0Mbps)を上回るため、速度そのものは決め手になりにくいためです。以下の3点で、選ぶべき回線が変わります。
au・UQ mobileのスマホを使っている人はauひかりを選ぶ
NURO光とauひかりのうち、auスマートバリューと自宅セット割インターネットコースの対象になるのはauひかりだけです。NURO光を契約してもau・UQ mobileのスマホ代は1円も下がりません。
割引額は1回線あたり最大1,100円で、離れて住む家族を含めて最大10回線まで適用されます。家族4人がauなら月4,400円、3年で158,400円の差になり、回線そのものの料金差を大きく上回ります。
ソフトバンク・ワイモバイルの人はNURO光を選ぶ
おうち割 光セットは、固定回線側にNURO 光 でんわの契約があることが条件です。ソフトバンクなら毎月1,100円(一部の旧プランは550円)、ワイモバイルなら毎月1,100円または1,650円(プランによる)がスマホ代から割り引かれます。
ワイモバイルの割引は、2025年1月22日からNURO光も対象になりました。それより前の情報ではNURO光が対象に含まれていないため、条件が変わった時点を押さえておくと判断を誤りません。
どちらを選ぶ場合も先に住所でエリアを確認する
NURO光の提供エリアは2.5ギガが21都道府県、10ギガでも25都道府県で、沖縄県・和歌山県・四国4県などでは提供されていません。auひかりも全国一律ではなく、公式サイトでは都道府県の一覧ではなく、住所を入力して提供できるかどうかを判定する仕組みです。
また、両社とも都道府県内の一部エリアが対象外です。エリア判定は郵便番号だけでは足りず、番地と建物名まで入力して初めて確定します。スマホのキャリアで選んだ回線が使えるかどうかを、申し込み前に確認しておきましょう。
NURO光とauひかりの提供エリアはどちらも限定される
提供エリアは料金より先に確認すべき条件です。NURO光の2.5ギガは21都道府県に限られ、auひかりも住所によっては提供されないため、料金や速度を比べる前に自宅が対象かどうかで候補が消えることがあります。10ギガに絞ると差はさらに開きます。
戸建ての提供エリアはNURO光21都道府県、auひかりは住所で判定
NURO光の2.5ギガ提供エリアは、北海道・東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・栃木・群馬・愛知・静岡・岐阜・三重・大阪・兵庫・京都・滋賀・奈良・広島・岡山・福岡・佐賀の21都道府県(一部エリアを除く)です。東北の大部分、北陸・甲信越、四国、九州の大半が含まれていません。
| 項目 | NURO光 | auひかり |
|---|---|---|
| 戸建ての提供エリア | 21都道府県(2.5ギガ) | 住所を入力して判定(都道府県別の一覧は公表なし) |
| 東北の戸建て | 宮城・福島・山形のみ(10ギガのみ提供) | 住所を入力して判定 |
| 沖縄県 | × 提供対象外 | △ auひかり ちゅら(沖縄セルラー提供) |
| 10ギガの提供エリア | 25都道府県 | 東京・神奈川・埼玉・千葉の一部 |
青森・岩手・秋田・新潟・長野・四国4県・鹿児島などに住んでいる場合は、NURO光が提供されていないため、auひかりなど他の回線の提供状況を住所で確認することになります。熊本は2026年8月下旬から順次、10ギガのみの提供が始まっています。「どちらが良いか」ではなく「どちらが使えるか」で決まる方が一定数います。
マンションは40戸以上かどうかで料金プランが変わる
NURO光の集合住宅は、建物の戸数で料金プランが分かれます。40戸以上なら月額4,730円の(M)プラン、39戸以下のアパートなどは戸建てと同じ月額5,720円の(H)プランになるため、同じ集合住宅でも負担が990円変わります。auひかりのマンションタイプは、auひかりの設備を導入済みの建物に住んでいる人が対象です。
戸数の差は開通スピードにも表れます。40戸以上の(M)プランは回線工事1回で済み最短1〜2週間で開通する一方、39戸以下の(H)プランは戸建てと同じく宅内工事と屋外工事の2回が必要で、開通まで1〜3か月程度かかります。
- NURO光は建物が40戸以上か39戸以下か。40戸以上なら月額4,730円・工事1回・最短1〜2週間、39戸以下なら月額5,720円・工事2回・1〜3か月程度になる
- auひかりはタイプV(上り下りとも最大100Mbps)かタイプG(下り最大664Mbps)か。同じauひかりでも規格上の速度が6倍以上違う
- どちらも管理会社・オーナーの許可が必要になる場合がある。NURO光は工事でビス留めや穴開けが発生する可能性があるため、賃貸なら事前の承諾が必須(承諾が得られなければ無料でキャンセルできる)
auひかりのマンションタイプGは、共用部から各戸まで既存の電話線を使いながら下り最大664Mbps・上り最大166Mbpsを出す規格です。タイプV(上下100Mbps)の建物でも、タイプGの設備が導入されればタイプGへ変更できる場合があります。
10ギガのエリアはNURO光25都道府県、auひかりは1都3県の一部
10ギガプランの提供範囲は、NURO光が2.5ギガの21都道府県に宮城・福島・山形・熊本を加えた25都道府県、auひかりのホーム10ギガが東京・神奈川・埼玉・千葉の一部エリアのみです。熊本は2026年8月下旬から順次提供が始まったばかりで、関東以外で10ギガを使うなら、この2社ではNURO光だけが候補になります。
| 項目 | NURO光 10ギガ | auひかり ホーム10ギガ |
|---|---|---|
| 月額料金(戸建て) | 6,600円(基本料6,050円+ルーター550円) | 6,468円(5,610円+高速サービス利用料858円) |
| 提供エリア | 25都道府県 | 東京・神奈川・埼玉・千葉の一部 |
| 割引 | 開通月を含む3か月目までは月額0円(無料体験) | 高速スタートプログラムで高速サービス利用料が3年間1,408円→858円。4年目以降もauスマートバリュー適用で割引が続く |
| キャッシュバック | 戸建て40,000円 | 最大114,000円(電話+指定オプション加入時) |
1都3県に住んでいるなら話は逆になります。auひかりの10ギガはキャッシュバックが最大114,000円と20,000円上乗せされ、高速サービス利用料も3年間は858円に抑えられるため、4か月目以降の月額と還元額の両方でNURO光の10ギガを上回ります。NURO光の10ギガを選ぶ理由は、価格ではなくエリアの広さにあります。
実測速度はNURO光がauひかりを上回る
実測平均はNURO光が下り946.11Mbps、auひかりが下り697.65Mbpsで、NURO光が約1.4倍です。ただし差の大きさは住居タイプで変わり、戸建てでは1.2倍にとどまる一方、集合住宅では約2.3倍まで開きます。応答速度(Ping値)もNURO光が11.43ms、auひかりが16.5msでNURO光が有利です。なお、auひかりは選ぶプロバイダによって実測が約190Mbps変わります。
- NURO光の下り946Mbpsに対しauひかりは697Mbps
- マンションの実測速度はNURO光がauひかりの約2.3倍
- オンラインゲームの応答速度もNURO光が11.43msで有利
- auひかりはプロバイダで実測が約190Mbps変わる
NURO光の下り946Mbpsに対しauひかりは697Mbps
みんなのネット回線速度が集計している直近3か月の平均値では、NURO光がauひかりを下り・上り・応答速度のすべてで上回っています。速度の記号は、下り800Mbps以上を◎、600〜800Mbps未満を○、400〜600Mbps未満を△、400Mbps未満を×という基準で振っています。
| 項目 | NURO光 | auひかり | 光回線全体 |
|---|---|---|---|
| 下り平均速度 | ◎ 946.11Mbps | ○ 697.65Mbps | ○ 634.0Mbps |
| 上り平均速度 | ○ 778.79Mbps | ○ 622.96Mbps | △ 519.7Mbps |
| 平均応答速度 | 11.43ms | 16.5ms | 19.1ms |
| 夜(20〜23時)の下り | ◎ 1012.33Mbps | ○ 635.97Mbps | − |
| 戸建ての下り | ◎ 925.02Mbps | ○ 797.33Mbps | − |
| 集合住宅の下り | ◎ 1035.77Mbps | △ 456.16Mbps | − |
| 有線接続の下り | ◎ 1467.09Mbps | ◎ 1062.44Mbps | − |
| Wi-Fi接続の下り | △ 573.13Mbps | △ 454.14Mbps | − |
注目すべきはWi-Fi接続と有線接続の差です。NURO光は有線1467.09Mbpsに対しWi-Fiが573.13Mbpsで、有線の4割まで落ちます。auひかりも1062.44Mbpsから454.14Mbpsへ落ちるため、どちらを選んでもWi-Fi環境では数値どおりの速度は出ません。
この通信速度レポートは必ずしも実効速度を保証するものではありません
みんなのネット回線速度
この表は全国平均のため、実際の判断には都道府県別の測定結果を使うほうが精度が上がります。みんなのネット回線速度では回線ごとに都道府県別のページが用意されており、住んでいる地域のNURO光とauひかりを同じ条件で並べて比べられます。
マンションの実測速度はNURO光がauひかりの約2.3倍
集合住宅の実測平均は、NURO光が下り1035.77Mbps、auひかりが下り456.16Mbpsで、その差は約2.3倍・約580Mbpsです。戸建てでは925.02Mbps対797.33Mbpsで1.2倍の差にとどまるため、住居タイプによって差の大きさが2倍近く変わることになります。
この差は、共用部から各戸までの配線方式の違いから説明できます。規格上の上限が次のように異なるためです。
- NURO光のマンション:2.5ギガまたは10ギガ
- auひかり タイプG:下り最大664Mbps/上り最大166Mbps
- auひかり タイプV:上り下りとも最大100Mbps
ただし、auひかりの集合住宅の測定件数は2,245件とNURO光の8,209件より少なく、タイプVとタイプGの両方が混ざった平均値です。自分の建物がタイプGなら、この平均値ほど遅くはならない可能性があります。契約前にタイプを確認しておくと判断がぶれません。
オンラインゲームの応答速度もNURO光が11.43msで有利
対戦ゲームで体感に効くのは下り速度ではなく応答速度です。平均値はNURO光11.43ms、auひかり16.5msで、5.07msの差があります。光回線全体の平均19.1msと比べれば、どちらも低遅延の部類です。
| 時間帯 | NURO光の応答速度 | auひかりの応答速度 |
|---|---|---|
| 朝(5〜9時) | 12.5ms | 17.56ms |
| 昼(12〜13時) | 11.47ms | 17.44ms |
| 夕方(16〜19時) | 11.73ms | 15.6ms |
| 夜(20〜23時) | 12.06ms | 16.06ms |
| 深夜(0〜5時) | 11.25ms | 15.9ms |
時間帯による応答速度の変動は、NURO光が約1.3ms、auひかりが約2msの幅に収まっており、夜間に大きく悪化する傾向は見られません。下り速度は夜に落ちるものの(NURO光1012.33Mbps、auひかり635.97Mbps)、応答速度は両社とも時間帯で大きく変わりません。
auひかりはプロバイダで実測が約190Mbps変わる
auひかりはプロバイダを複数から選べる一方、NURO光は回線とプロバイダがセットで提供され、プロバイダを選べません。この違いは選択肢の多さにとどまらず、実測速度にそのまま表れます。測定件数の多い上位5社で比べると、auひかりのプロバイダ別平均は最速のGMOとくとくBBが841.56Mbps、最も低いau one netが649.4Mbpsで、その差は192.16Mbpsあります。
| プロバイダ | 下り平均速度 | 平均応答速度 |
|---|---|---|
| auひかり×GMOとくとくBB | ◎ 841.56Mbps | 12.76ms |
| auひかり×So-net | ○ 790.07Mbps | 15.47ms |
| auひかり×@nifty | ○ 721.43Mbps | 14.41ms |
| auひかり×BIGLOBE | ○ 687.62Mbps | 16.19ms |
| auひかり×au one net | ○ 649.4Mbps | 19.25ms |
| NURO光(プロバイダ一体型) | ◎ 946.11Mbps | 11.43ms |
プロバイダの選択はキャッシュバックの金額にも直結します。GMOとくとくBBは上位5社の中で実測が最も速く、1ギガでも82,000円の還元がある窓口です。
ただし測定件数には偏りがあり、GMOとくとくBBは411件、au one netは3,252件です。件数の少ないプロバイダの平均値は、少数の高速な環境に引っ張られている可能性があります。プロバイダ間の差はNURO光との差(946.11Mbps対697.65Mbps)ほど確実ではない、と受け止めておくのが安全です。
実測値だけでなく利用者の評価も見ておきたい場合は、NURO光の評判は悪い?利用者の口コミとメリット・デメリットで確認できます。
NURO光とauひかりの3年総額はauひかりが安い
3年使ったときの実質月額は、戸建てがauひかり3,740円・NURO光4,132円、マンションがauひかり2,138円・NURO光3,503円で、どちらの住居タイプでもauひかりが下回ります。差が開く理由は月額ではなくキャッシュバックで、auひかりの82,000円に対しNURO光は戸建て40,000円・マンション30,000円だからです。
- 戸建ての3年実質月額はauひかり3,740円、NURO光4,132円
- マンションの3年実質月額はauひかり2,138円、NURO光3,503円
- スマホセット割はau・UQならauひかり、ソフトバンク系ならNURO光
- キャッシュバックはauひかり最大114,000円、NURO光は40,000円
- auひかりは電話を外すと工事費28,222円が自己負担になる
戸建ての3年実質月額はauひかり3,740円、NURO光4,132円
戸建ての3年総額は、auひかりが134,652円、NURO光が148,760円で、その差は14,108円です。実質月額の計算式は「(月額料金の合計+工事費の自己負担+事務手数料)−キャッシュバック÷36か月」で、月額そのものはNURO光の3か月無料が効いて拮抗しますが、キャッシュバックの42,000円差がそのまま総額差になります。
| 項目 | NURO光 2.5ギガ(戸建て) | auひかり ホーム1ギガ |
|---|---|---|
| 月額料金の合計 | 188,760円(0円×3か月+5,720円×33か月) | 181,170円(0円×3か月+5,610円×9か月+5,500円×12か月+5,390円×12か月) |
| 工事費の自己負担 | 0円(55,000円を36回で同額割引) | 2,812円(48,950円のうち割引が届かない2回分) |
| 事務手数料・登録料 | 0円(6,050円は特典で相殺) | 4,950円 |
| 電話の月額 | −(加入なし) | 27,720円(770円×36か月) |
| 支払い総額(A) | 188,760円 | 216,652円 |
| キャッシュバック(B) | 40,000円 | 82,000円 |
| 実質総額(A−B) | 148,760円 | 134,652円 |
| 実質月額 | 4,132円 | 3,740円 |
- NURO光は開通月を含む3か月目の末日までが無料体験の対象のため、36か月のうち33か月ぶんを課金対象として計算
- NURO光の5,720円は月額基本料金5,170円とホームゲートウェイ(Wi-Fiルーター)550円の合計。ルーターだけを外すことはできない
- auひかりは開通月から3か月間が月額0円のキャンペーン対象。工事費の割引はネット・電話それぞれの当月請求額が上限で、GMOとくとくBBでは分割払いの3回目から割引が適用されるため、2回目と3回目の1,414円と1,398円を自己負担する
- auひかりのキャッシュバック82,000円は、auひかり電話に加入し指定オプションに加入しない場合の金額。指定オプション2つを3か月以上使うと84,000円になる
- スマホのセット割、テレビ・セキュリティなどのオプション料金、ユニバーサルサービス料は含めていない
月額そのものはほぼ互角です。NURO光は開通から3か月が0円になるため、36か月の月額合計は188,760円でauひかりの181,170円との差は7,590円しかありません。それでも総額で14,108円離れるのは、auひかりに電話代27,720円が乗ってもなおキャッシュバックの差が上回るためです。
ただしこの試算はauひかり電話に加入した場合です。電話を付けないと工事費の割引とキャッシュバックが減るため、電話代770円がなくなってもauひかりの実質月額は3,954円まで上がり、NURO光との差は178円に縮まります。理由は工事費の割引条件にあります。
マンションの3年実質月額はauひかり2,138円、NURO光3,503円
マンションでは差がさらに開き、auひかりの実質月額2,138円がNURO光の3,503円を1,364円下回ります。3年では49,123円の差です。auひかりのキャッシュバックが戸建てと同じ82,000円なのに対し、NURO光のマンション向けは30,000円にとどまることが主因です。
| 項目 | NURO光 2.5ギガ(40戸以上) | auひかり マンションV16 お得プランA |
|---|---|---|
| 月額料金の合計 | 156,090円(0円×3か月+4,730円×33か月) | 123,420円(0円×3か月+3,740円×33か月) |
| 工事費の自己負担 | 0円(55,000円を36回で同額割引) | 2,877円(33,000円のうち割引が届かない2回分) |
| 事務手数料・登録料 | 0円(6,050円は特典で相殺) | 4,950円 |
| 電話の月額 | −(加入なし) | 27,720円(770円×36か月) |
| 支払い総額(A) | 156,090円 | 158,967円 |
| キャッシュバック(B) | 30,000円 | 82,000円 |
| 実質総額(A−B) | 126,090円 | 76,967円 |
| 実質月額 | 3,503円 | 2,138円 |
しかもauひかりの2,138円には電話の月額770円が含まれています。電話代を除いたネット単体の負担で比べると、差はさらに広がります。この試算は40戸以上の建物が対象で、39戸以下のアパートは戸建てと同じ5,720円になるため、NURO光側の負担はもう990円増えます。
auひかりのほうが月約1,360円安い一方、集合住宅の実測速度の差はNURO光が約2.3倍速いため、この差額を払って速度を取るかどうかが判断の分かれ目になります。
スマホセット割はau・UQならauひかり、ソフトバンク系ならNURO光
スマホのセット割は、回線料金の差を簡単に逆転させます。3年の実質月額の差が戸建てで392円なのに対し、セット割は1回線あたり月550〜1,650円が動くためです。マンションの差1,364円も、家族2回線が割引の対象になれば埋まります。
| スマホ | 割引が使える回線 | 1回線あたりの割引額 |
|---|---|---|
| au | auひかり(ネット+電話) | 最大1,100円/月(最大10回線) |
| UQ mobile | auひかり(ネット+電話) | 最大1,100円/月(最大10回線) |
| ソフトバンク | NURO光(NURO 光 でんわ加入) | 1,100円/月(一部の旧プランは550円) |
| ワイモバイル | NURO光(NURO 光 でんわ加入) | 1,100円または1,650円/月 |
| ドコモ・楽天・格安SIM | どちらも対象外 | 0円 |
どちらの割引も固定電話サービスへの加入が条件です。auひかりはauひかり電話(月額770円)、NURO光はNURO 光 でんわ(東海・関西・中国・九州エリアは2026年9月1日に月額330円から550円へ改定)が必要になります。
電話代を引いても割引が上回るかは回線数で決まります。auで1回線なら1,100円−770円=月330円の得、2回線なら月1,430円の得です。
スマホが1回線しかなく、U18バリュープランやスマホスタートプランベーシックのように割引額が月550円のプランなら、電話代770円を払うと逆に月220円の損になります。ピタット系のプランもデータ利用量によっては550円になります。
契約前にMy auで自分のプランの割引額と、家族のうち何回線が割引の対象になるかを数えておくと判断を誤りません。
キャッシュバックはauひかり最大114,000円、NURO光は40,000円
キャッシュバックはauひかり(GMOとくとくBB)が最大114,000円、NURO光の公式特設ページが戸建て40,000円・マンション30,000円で、条件を揃えても差は42,000円あります。ただしauひかりの114,000円は10ギガ・電話・指定オプション2つのすべてに加入した場合の金額で、1ギガの戸建てとマンションは82,000円です。
| 項目 | NURO光(公式特設ページ) | auひかり(GMOとくとくBB) |
|---|---|---|
| 戸建て・39戸以下の金額 | 40,000円 | 82,000円(10ギガ+指定オプションで114,000円) |
| 40戸以上のマンションの金額 | 30,000円 | 82,000円 |
| 受け取り時期 | 開通から11か月後に15,000円、17か月後に25,000円(マンションは15,000円ずつ) | 開通から11か月目と23か月目に半額ずつ |
| 申請の期限 | 案内メールの受信から45日間 | 案内メール送信日の翌月末日まで |
| 案内メールの宛先 | 申し込み時に登録したメールアドレス | GMOとくとくBBの入会時に作られる基本メールアドレス |
| オプション加入 | 不要 | 増額分は指定オプション2つを3か月以上利用することが条件 |
金額よりも見落としやすいのが受け取りの仕組みです。auひかり(GMOとくとくBB)の案内メールは入会時に作られるGMOとくとくBBの基本メールアドレス宛に届き、普段使っているアドレスには届きません。開通したらすぐに転送設定を済ませ、案内が届く月(11か月目と23か月目)をカレンダーに登録しておくと、期限切れを防げます。
受け取り前に解約すると、どちらも対象外になります。auひかりは11か月目の1回目を受け取っても23か月目より前に解約すれば残り半額が消え、NURO光も17か月目までは継続利用が条件です。満額もらうには、NURO光で1年5か月、auひかりで1年11か月の継続が前提になると考えてください。
auひかりは電話を外すと工事費28,222円が自己負担になる
auひかりの初期費用相当額割引は、ネットと電話の2本立てで構成されています。KDDIの案内では、ずっとギガ得プランの内訳はネット側が初回644円と628円×34か月で合計21,996円、電話側が770円×35か月で26,950円、合わせて48,950円です。
ネット単体、ネット+テレビでのお申し込みも可能ですが、その場合は、ネットのみの割り引きとなりますのでご注意ください。
KDDI「初期費用相当額割引:auひかり ホーム」
GMOとくとくBBの場合、割引は分割払いの3回目から35回目まで適用され、ネットのみだと割引額は月628円です。そのため電話に加入しないと、初期費用48,950円のうち28,222円が自己負担として残ります(2回目・3回目の1,414円と1,398円に、4回目以降の割引しきれない770円×33回を加えた額)。キャッシュバックも電話未加入だと82,000円から72,000円に下がるため、3年の実質月額はネットのみで3,954円、ネット+電話で3,740円となり、電話を外すほうが月214円・3年で7,690円高くなる計算です。
- au・UQ mobileのスマホを1回線でも使っていて、セット割を適用したい人
- 3年以上使う予定で、初期費用48,950円の割引を最大限受けたい人
- キャッシュバックを72,000円ではなく82,000円で受け取りたい人
- ドコモ・楽天・格安SIMを使っていて、セット割の対象にならない人
- 3年以内に引っ越す予定があり、工事費の残債を残したくない人
- 固定電話をまったく使わず、月770円の追加負担を避けたい人
NURO光とauひかりの解約費用|3か月以内ならNURO光は月額・工事費残債が0円
契約期間はどちらも自動更新で、途中解約には解除料がかかります。金額はNURO光が3,643円、auひかりのホームが4,730円で、差は1,087円と大きくありません。決定的に違うのはNURO光に最大3か月の無料体験がある点で、この期間内なら月額基本料金も工事費残債も発生せずに抜けられます。
3か月以内に解約するならNURO光は月額と工事費残債が発生しない
NURO光には開通月を含む3か月目の末日までの無料体験があり、この期間内に解約すれば月額基本料金と工事費残債が発生しません。実際に使ってみて速度が出なければ、大きな費用をかけずに引き返せる期間が3か月あるということです。auひかりにこれに相当する制度はありません。
| 項目 | NURO光 | auひかり |
|---|---|---|
| 契約期間 | 36か月(3年単位で自動更新) | ホームずっとギガ得は3年、マンションお得プランAは2年(いずれも自動更新) |
| 契約解除料 | 2.5ギガ(H) 3,643円/10ギガ(H) 4,523円/(M) 2,653円/10ギガ(M) 4,193円 | ホーム4,730円/マンションお得プランA 2,290円 |
| 無料解約期間 | 契約期間満了月を含む3か月間 | 契約満了月とその翌月・翌々月の3か月間 |
| お試し期間 | 開通月を含む3か月目の末日まで。月額基本料金・工事費残債が発生しない | なし |
| 工事費の残債 | 36回払い終える前の解約で残額を一括請求(55,000円が上限) | 35回(マンションは23回)払い終える前の解約で、残額を契約期間に応じて低減し一括請求(48,950円・33,000円が上限) |
| 撤去工事費 | (H)・(M)プラン19,800円、その他プラン11,000円(希望した場合のみ) | 31,680円(2018年3月1日以降の申し込みで希望した場合) |
更新期間はどちらも3年ごとに3か月しかありません。この3か月を逃すと次の機会は3年後になるため、NURO光はマイページ、auひかりはMy auか毎月の請求書で確認しておく必要があります。
工事費の残債はNURO光が36か月、auひかりが35か月で消える
工事費の実質無料は、割引が終わるまで使い続けることが条件です。NURO光は55,000円を36回、auひかりのホームは48,950円を35回に分けて請求し、同額を差し引く仕組みだからです。
12か月で解約した場合、NURO光の残債は36,648円(1,527円×残り24回分)です。auひかりは、残額を契約期間に応じて低減したうえで一括請求するとKDDIが案内しています。NURO光の場合は契約解除料の10倍近い金額になり、見落としやすいコストです。
残債の確認場所は決まっています。検討を始めた時点で開いて金額を控えておくと、想定外の請求に驚かずに済みます。
- NURO光:NUROマイページの「ご利用料金」欄
- auひかり:My au、または毎月の請求書
撤去工事費はauひかり31,680円、NURO光19,800円
戸建てで比べると、撤去工事費はauひかりが31,680円、NURO光の(H)プランが19,800円で、その差は11,880円です。どちらも解約時に自動で発生するものではなく、引込設備の撤去を希望した場合にかかります。
解約後も引込設備が残ります。撤去をご希望の場合は、撤去工事費31,680円がかかります
KDDI「ずっとギガ得プラン|auひかり ホーム1ギガ」
賃貸物件では、原状回復のために管理会社から撤去を求められることがあります。契約前に管理会社へ「解約時に設備を残せるか」を確認しておくと、撤去工事費が発生するかどうかを事前に決められます。
NURO光にはもう1つ、2026年9月1日の返却受付分から機器の返却が自己手配になるという変更があります。ホームゲートウェイなどの返却送料は利用者負担で、公式の案内では目安が約1,450円とされています。
NURO光とauひかりの開通までの期間はauひかりが早い
開通の目安はauひかりが戸建て約1か月・マンション早くて2週間、NURO光が戸建て1〜2か月程度・40戸以上の集合住宅で最短1〜2週間です。差が生まれる主因は工事回数で、NURO光の戸建ては宅内工事と屋外工事の2回に分かれ、どちらも立ち会いが必要になります。
開通の目安はauひかり最短2週間、NURO光の戸建ては1〜2か月
両社が公式に示している開通までの目安は次のとおりです。最も早いのは40戸以上の集合住宅で、NURO光の(M)プランに該当すれば最短1〜2週間、auひかりも早くて2週間で開通します。
| 住居タイプ | NURO光 | auひかり |
|---|---|---|
| 戸建て | 1〜2か月程度 | 約1か月 |
| 39戸以下の集合住宅 | 1〜3か月程度 | 早くて2週間 |
| 40戸以上の集合住宅 | 最短1〜2週間 | 早くて2週間 |
| 工事回数(戸建て) | 2回(宅内・屋外) | 1回 |
差が最も出るのは戸建てと39戸以下の集合住宅です。NURO光は宅内と屋外の両方を工事するため戸建てで1〜2か月、39戸以下の集合住宅で1〜3か月かかる一方、auひかりの戸建ては1回の工事で約1か月です。繁忙期はどちらも目安を超えることがあるため、引っ越し日が決まっているなら2か月前には申し込んでおくと安全です。
NURO光の戸建ては宅内と屋外の2回に分けて工事する
NURO光の戸建てと39戸以下の集合住宅は、宅内工事と屋外工事の2回に分けて実施されます。宅内工事のあとに屋外工事の予約案内が届く流れで、公式サイトでは宅内工事から屋外工事の予約ができるまで30日程度かかる場合があると案内されています。
auひかりの戸建ては工事1回で完了します。この工事回数の差が、開通までの期間がauひかりのほうが短い理由の一つです。なおNURO光でも40戸以上の集合住宅は回線工事1回で済みます。
- NURO光は宅内工事と屋外工事の2回とも立ち会いが必要。2階建て以下では屋外工事の後に自分でホームゲートウェイを設置する場合がある
- 立ち会うのは「ホームゲートウェイの設置場所を決められる人」か、その人と連絡が取れる人。家族に任せる場合は設置場所を事前に決めておく
- auひかりは戸建ての工事を土日祝に行うと3,300円が追加。平日に半休を取れるなら避けられる
開通までのネットはレンタルWi-Fiで埋められる
開通までの空白は、どちらもレンタルWi-Fiで埋められます。NURO光は申し込み者向けに3タイプを用意しており、最も安いプランは利用開始月から2か月目までが月500円です(3か月目以降は5,148円、3日間で10GBを超えると速度制限)。容量を使う人向けに1日10GBの3,630円、完全無制限の4,950円も選べます。
auひかり(GMOとくとくBB)も、1か月単位で借りられるモバイルWi-Fiレンタルを月額4,950円で提供しています。開通が1か月遅れても、月額の追加負担は500円から5,000円程度に収まるため、開通期間の差だけで回線を決める必要はありません。
NURO光とauひかりへの乗り換えは元の回線で条件が変わる
他社からの乗り換えでは、いま使っている回線が何かで有利な側が変わります。解約費用の補填はNURO光が最大60,000円、auひかりが最大30,000円で対象範囲もNURO光のほうが広い一方、光コラボからauひかりへ移る場合だけは設備を再利用して工事を1回で終えられます。なお、いま固定回線を契約していない新規申し込みでは、この特典はどちらも使えません。
- 光コラボからならauひかりは工事1回で切り替えられる
- ホームルーターやモバイルWi-Fiからでも解約費用は補填される
- 乗り換えの手順は新回線の開通後に旧回線を解約する
- 乗り換えるとスマホのセット割は一度切れる
- 固定電話の番号は引き継げない場合がある
光コラボからならauひかりは工事1回で切り替えられる
ドコモ光やソフトバンク光などの光コラボからauひかりへ移る場合、いま引き込まれている設備を再利用する手続きが用意されています。撤去工事が不要になり、切替工事が一度で完了します。
手順は、契約中の光コラボ事業者から「光回線再利用承諾番号(シェアドアクセス用)」を受け取り、auひかりの申し込み時に入力する流れです。この番号の有効期限は発行日から最大15日間しかなく、過ぎると取り直しになります。
- 光コラボの契約住所とauひかりの申込住所が一致していること。異なる住所では利用できない
- 承諾番号の受け取り方法と有効期限は光コラボ事業者ごとに異なる。取得したその週のうちに申し込む前提で動く
- 建物の状況によっては、再利用ができず撤去工事と新設工事の両方が必要になる場合がある
- 光コラボの契約は解約になるため、そこで使っていたメールアドレスは使えなくなることがある
NURO光にこの仕組みはありません。他社とは異なる設備を使うため新たに回線工事が必要で、光コラボから移る場合でも宅内工事と屋外工事の2回が必要になります。工事の手間で選ぶなら、光コラボからの乗り換えはauひかりが有利です。
ホームルーターやモバイルWi-Fiからでも解約費用は補填される
ホームルーターやモバイルWi-Fiからの乗り換えも、両社とも特典の対象です。ただし補填される費用の範囲が違い、NURO光は端末の分割残債まで含めて最大60,000円、auひかりは最大30,000円が上限になります。
| 項目 | NURO光 乗り換え特典 | auひかり 乗りかえスタートサポート |
|---|---|---|
| 上限額 | 60,000円 | 30,000円(別途、セット割加入特典で最大10,000円) |
| 対象になる費用 | 解約違約金・工事費残債・撤去工事費・機器や端末の残債・回線解約に伴うテレビアンテナ設置費用 | 解約違約金(モバイル端末からの乗り換えは端末の分割残債も対象) |
| 対象になる回線 | 光回線・家庭用Wi-Fi・ホームルーター・モバイルルーター | 他社FTTH・ADSL・ドコモ/ソフトバンク/ワイモバイルのモバイルデータ通信端末 |
| 対象外 | 解約月の月額料金、オプションの解約違約金、携帯電話の解約違約金 | eo光・コミュファ光・BBIQ・ピカラ光・メガエッグ・ビッグローブ光・So-net 光・エディオンネットなど |
| 受け取り方法 | 証明書貼付シートを郵送し、マイページで口座を指定 | 申請書と違約金明細を郵送。au PAY残高(最大10,000円)と月額料金からの差し引き(最大1,000円×20か月) |
| 申請の期限 | 利用開始から5〜7か月目に発送される書類を、受け取り後2か月以内に返送 | 申込日から申込月を含めて12か月以内 |
| 継続利用の条件 | キャッシュバックの受け取りまで継続利用 | ネット+電話で加入し、ホームは36か月、マンションは24か月以上の継続 |
見落としやすいのがauひかりの対象外事業者です。eo光やコミュファ光といった地域の独自回線、ビッグローブ光やSo-net 光からの乗り換えは還元を受けられません。該当しそうな回線を使っている場合は、KDDIが公開している対象外事業者一覧で申し込み前に確認してください。
もう1つの差は、NURO光が撤去工事費とテレビアンテナ設置費用まで対象にしている点です。auひかりから移る場合の撤去工事費31,680円も補填の対象になるため、独自回線から抜けるときの負担はNURO光側のほうが軽くなります。
乗り換えの手順は新回線の開通後に旧回線を解約する
どちらへ移る場合も共通するのは、新しい回線が開通してから旧回線を解約する順序です。先に解約するとネットが使えない期間が生まれるだけでなく、auひかりでは加入の1か月以上前に旧回線を解約していると特典の対象外になります。
- STEP
いまの回線の更新月と残債を控える
契約中のマイページで、更新月・契約解除料・工事費残債・端末残債を確認して金額をメモします。この数字が特典の上限(NURO光60,000円・auひかり30,000円)に収まるかどうかが、乗り換えるべきかの判断材料になります。
- STEP
解約せずに新しい回線を申し込む
旧回線を契約したまま申し込みます。auひかりは「ネット+電話」での加入が特典の条件です。光コラボからauひかりへ移る場合は、この時点で光回線再利用承諾番号を入力します。
- STEP
開通工事を受ける
NURO光の戸建てと39戸以下の集合住宅は宅内・屋外の2回、auひかりは1回です。開通までの目安はNURO光が戸建て1〜2か月程度、auひかりが戸建て約1か月・マンション早くて2週間です。
- STEP
開通を確認してから旧回線を解約する
新回線が使える状態になってから解約します。固定電話の番号を引き継ぐ場合は、番号ポータビリティの手続きを完了させてから解約してください。解約時に届く違約金明細は、特典の申請に使うため必ず保管します。
- STEP
期限内に証明書類を郵送する
NURO光は利用開始から5〜7か月目に書類が発送されるので、受け取ってから2か月以内に返送します。auひかりは申込月を含めて12か月以内に申請書と明細のコピーを郵送します。どちらも郵送での手続きです。
auひかりは「加入手続中または既に利用中のKDDIサービスをキャンセルしての加入」と「auひかり加入より1か月以上前に他回線サービスを解約済」の場合を、明確に対象外としています。引っ越しなどでauひかり加入の1か月以上前に旧居の回線を解約してしまうと、30,000円が受け取れなくなります。
乗り換えるとスマホのセット割は一度切れる
セット割は、固定回線の解約月の前月(ソフトバンクは解除を確認した前請求月)をもって終了します。乗り換え先の割引は、新しい回線とセット割の条件がそろってから適用されるため、切り替えの前後で割引のない月が生じることがあります。
スマホのキャリアを変えずに回線だけを乗り換える場合、この割引はそのまま消えたままになります。auひかりで1回線あたり月1,100円の割引を受けていた人がNURO光へ移ると、3年で39,600円の割引が失われる計算で、回線側の料金差(戸建てで月392円・3年14,108円)を大きく上回ります。
| 解約する回線 | 終了する割引 | 3年で失う額(1回線) |
|---|---|---|
| auひかり | auスマートバリュー/自宅セット割 インターネットコース | 最大39,600円(1,100円×36か月) |
| NURO光・ソフトバンク光 | おうち割 光セット/おうち割 光セット(A) | 最大59,400円(1,650円×36か月) |
逆に、スマホの乗り換えと同時に固定回線を変えるなら損失は出ません。判断の順序は「スマホのキャリアを変えるかどうかを先に決め、そのうえで固定回線を選ぶ」が正しい向きです。
固定電話の番号は引き継げない場合がある
固定電話の番号を引き継げるかどうかは、その番号がどこで発番されたかで変わります。KDDIは、auひかり電話で新しく取得した番号は他社サービスへ持ち運べないと案内しています。
番号を引き継ぐ手続きが完了する前に回線を解約すると、番号そのものが失われます。NURO光の案内でも、番号引き継ぎの手続きが完了してから解約するよう明記されています。手続きの順序を間違えると取り返しがつかないため、電話番号を残したい場合は必ず先に番号引き継ぎの手続きを済ませてください。
NURO光もauひかりもエリア外なら地域の独自回線を選ぶ
NURO光とauひかりのどちらもエリア外なら、地域の独自回線が次の候補です。関西のeo光と東海のコミュファ光はauスマートバリューの対象のため、au・UQ mobileのスマホを使っている人もセット割を受けられます。
| エリア | 候補になる回線 | 実測の下り平均 |
|---|---|---|
| 関西(大阪・京都・兵庫など) | eo光 | ◎ 984.16Mbps |
| 東海(愛知・岐阜・三重・静岡) | コミュファ光 | ◎ 932.23Mbps |
| 沖縄 | auひかり ちゅら(沖縄セルラー提供) | − |
| 上記以外でどちらもエリア外 | 全国対応の光コラボ(フレッツ光回線を使うサービス) | △ 576.74Mbps(ソフトバンク光) |
eo光の下り984.16Mbpsは、NURO光の946.11Mbpsを上回る水準です。関西でNURO光かauひかりかを迷っている場合、そもそもeo光を候補から外す理由がないことになります。
どちらの独自回線も使えないエリアでは、NTTの設備を使う光コラボが選択肢になります。実測の下り平均は独自回線に劣りますが(ソフトバンク光576.74Mbps、ドコモ光564.16Mbps)、全国で契約でき、光コラボ同士なら事業者変更で原則として工事不要の乗り換えができる利点があります。
光コラボの中では、使っているスマホで候補が絞れます。ソフトバンク・ワイモバイルならソフトバンク光のプロバイダと代理店、ドコモならドコモ光のプロバイダおすすめ3選が判断の起点になります。
NURO光とauひかりの比較でよくある質問
Q
NURO光がダメと言われるのはなぜですか?
A
開通工事が2回必要で時間がかかる点、夜間に速度が落ちる点、提供エリアが21都道府県に限られる点が理由として挙げられます。このうち工事回数とエリアは現在も事実で、戸建てと39戸以下の集合住宅は宅内・屋外の2回工事が必要です。一方、速度への指摘は実測と食い違います。夜(20〜23時)の下り平均は1012.33Mbpsで光回線全体の634.0Mbpsを上回り、Opensignal社が2026年5月に発表した日本の固定回線調査では、ダウンロード速度や信頼性を含む全5部門で1位を単独受賞しています。
Q
auのスマホでNURO光を使うと割引はありますか?
A
auスマートバリューはauひかりなどKDDIの対象サービスが条件のため、NURO光では適用されません。NURO光側のセット割はソフトバンク・ワイモバイル・NUROモバイル向けです。auのスマホを使ったままNURO光を契約する場合、スマホ代の割引はないものと考えてください。
Q
NURO光やauひかりの電話・訪問での勧誘は本物ですか?
A
正規の代理店による案内もありますが、その場で契約せず、社名と担当者名を聞いたうえで各社の公式窓口に問い合わせて確認するのが確実です。KDDIの新規申し込み窓口は0120-92-5000(9時〜20時)、NURO光は公式サイトの電話相談窓口(9時〜21時)が受け付けています。不審に感じた場合は、消費者ホットライン188に相談できます。
Q
フレッツ光からNURO光やauひかりに乗り換えられますか?
A
乗り換えられますが、どちらも新規の開通工事が必要です。フレッツ光や光コラボからの移行は乗り換え特典の対象で、NURO光は最大60,000円、auひかりは最大30,000円まで解約費用が補填されます。なお、auひかりには光コラボの設備を再利用して撤去工事を省き、切替工事を1回で終える手続きも用意されています。
NURO光とauひかりの比較まとめ
NURO光とauひかりは、実測速度でNURO光が、3年総額と開通スピードでauひかりが上回ります。総合順位を付けられる関係ではないため、スマホのキャリアと住まいの2条件で判断するのが最短です。
| 評価軸 | NURO光 | auひかり |
|---|---|---|
| 下り実測速度 | ◎ 946.11Mbps | ○ 697.65Mbps |
| 集合住宅の実測速度 | ◎ 1035.77Mbps | △ 456.16Mbps |
| 戸建ての3年実質月額 | 4,132円 | 3,740円 |
| マンションの3年実質月額 | 3,503円(40戸以上) | 2,138円 |
| 戸建ての提供エリア | 21都道府県 | 住所を入力して判定 |
| 10ギガの提供エリア | 25都道府県 | 東京・神奈川・埼玉・千葉の一部 |
| スマホセット割 | ソフトバンク1,100円(一部旧プラン550円)/ワイモバイル1,100〜1,650円 | au・UQ mobile 最大1,100円(最大10回線) |
| キャッシュバック | 戸建て40,000円/40戸以上のマンション30,000円 | 82,000円(10ギガ+オプションで114,000円) |
| 契約解除料 | 3,643円(2.5ギガ(H)) | 4,730円(ホーム) |
| お試し期間 | 最大3か月(月額・工事費残債とも0円) | なし |
| プロバイダ | プロバイダ一体型(実測946.11Mbps) | 複数から選択(上位5社で649.4〜841.56Mbps) |
| 戸建ての工事回数 | 2回(宅内・屋外) | 1回 |
| 開通までの目安 | 戸建て1〜2か月程度/40戸以上の集合住宅は最短1〜2週間 | 戸建て約1か月/マンション早くて2週間 |
迷いやすいのは、費用差とセット割の大きさが近い点です。戸建てで月392円、マンションで月1,364円の差に対し、スマホのセット割は1回線で最大1,650円、家族2回線なら3,300円動きます。回線の料金差より、スマホのキャリアで決めたほうが失敗しにくいのはこのためです。
もう1つの懸念は、乗り換えのコストです。どちらへ移っても新規工事が必要で、現契約の工事費残債と解約金がかかります。ただしNURO光は最大60,000円、auひかりは最大30,000円までこれを補填する特典があるため、残債が数万円でも回収できる可能性があります。
- いまの回線の更新月と工事費残債(NUROマイページの「ご利用料金」欄、またはMy au)
- 家族のうち何回線がスマホのセット割の対象になるか
- 解約費用が乗り換え特典の上限(NURO光60,000円・auひかり30,000円)に収まるか
現在の回線の更新月が半年以内に来る場合や、残債が補填の上限を超える場合は、更新月まで待つほうが損失は小さくなります。試算して回収できないなら、いま動かないという選択も判断のうちです。
