関東で電気とガスをまとめるなら、CDエナジーダイレクトのほうが安くなります。電気ガスセットで比べると、一人暮らしで年4,092円、4人世帯で年11,616円、東京ガスより下がる計算です。
ただしオール電化住宅だけは逆で、東京ガスの時間帯別プランのほうが基本料金も電力量料金も安く設定されています。東京ガスは2026年10月1日にガスの基本料金を月150円引き上げており、2026年11月検針分から請求に反映されます。
「うちの世帯だといくら違う?」「CDエナジーは東京ガスの子会社じゃないの?」「ガスだけ切り替えてもいい?」といった疑問にも、公式の料金表をもとに答えます。
| 会社 | 安くなるのはこんな家庭 | 決め手 |
|---|---|---|
| \電気とガスを使うなら/CDエナジーダイレクト | 都市ガスを使っている家庭。一人暮らしから4人世帯まで全世帯 | 電気ガスセットで年4,092〜11,616円安い |
| \オール電化なら/東京ガス | オール電化住宅で、深夜に電気を使う家庭 | 基本料金・日中・深夜の3つすべてが安い |
目次
【結論】電気とガスの併用ならCDエナジー、オール電化なら東京ガス
CDエナジーダイレクトと東京ガスは、都市ガスを使う家庭ではCDエナジーダイレクトが、オール電化住宅では東京ガスが安くなります。電気とガスを1社にまとめた場合の差は、一人暮らしで年4,092円、4人世帯で年11,616円です。
CDエナジーダイレクトは都市ガス併用の全世帯で安い
CDエナジーダイレクトは、電気・都市ガスのどちらも東京ガスより単価が低く設定されています。電気の基本料金は40Aで1,107.60円と、東京ガス「基本プラン」の1,246.96円より139.36円安い水準です。
電力量料金の差は使う量で変わります。300kWhを超えた分は「ベーシックでんき」が1kWhあたり36.50円で、東京ガスの39.50円より3円安くなります。
| 世帯 | 東京ガス 電気+ガス | CDエナジー 電気+ガス | 年間の差額 |
|---|---|---|---|
| 一人暮らし | 9,368円/月 | 9,027円/月 | 4,092円 |
| 二人暮らし | 16,352円/月 | 15,893円/月 | 5,508円 |
| 3人世帯 | 19,802円/月 | 19,202円/月 | 7,200円 |
| 4人世帯 | 25,209円/月 | 24,241円/月 | 11,616円 |
差が広がる理由は、セット割の対象範囲にもあります。東京ガスは電気料金だけが0.5%割引になるのに対し、CDエナジーダイレクトは電気料金とガス料金のそれぞれが0.5%割引になります。
CDエナジーダイレクトは2018年に大阪ガスと中部電力ミライズが共同出資して設立した会社で、東京ガスとの資本関係はありません。契約は電気・ガス合算で90万件を超えています。
東京ガスはオール電化住宅で安い
東京ガスの「時間帯別プラン」は、CDエナジーダイレクトの「スマートでんきB」より基本料金・電力量料金のいずれも低く設定されています。
| 項目 | CDエナジー スマートでんきB | 東京ガス 時間帯別プラン |
|---|---|---|
| 基本料金(30A) | 885.72円 | 876.86円 |
| 日中の電力量料金 | 35.96円/kWh | 35.60円/kWh |
| 深夜帯の電力量料金 | 28.06円/kWh | 27.77円/kWh |
3項目すべてで東京ガスが下回るため、深夜に何kWh使うかにかかわらず東京ガスのほうが安くなります。東京ガスの試算では、東京電力EP「スマートライフS/L」からの切り替えで年間約1,800円の節約になります(年間8,000kWh・契約容量8kVAでの試算)。
オール電化住宅にはガスの契約がないため、両社のセット割はどちらも適用されません。比べるのは電気料金だけになります。
東京ガスは2026年10月にガスの基本料金を月150円値上げした
東京ガスは2026年10月1日付で約款を改定し、ガスの基本料金を1ヶ月あたり150円引き上げました。請求に反映されるのは2026年11月検針分からです。
標準的な使用量である30㎥/月の家庭では、ガス料金が5,734円から5,884円になります。年間では1,800円の負担増です。
| 区分 | 基本料金 改定前 | 基本料金 改定後 | 単位料金 改定前 | 単位料金 改定後 |
|---|---|---|---|---|
| 0〜20㎥ | 759.00円 | 909.00円 | 170.79円 | 170.81円 |
| 21〜80㎥ | 1,056.00円 | 1,206.00円 | 155.94円 | 155.96円 |
| 81〜200㎥ | 1,232.00円 | 1,382.00円 | 153.74円 | 153.76円 |
| 201〜500㎥ | 1,892.00円 | 2,042.00円 | 150.44円 | 150.46円 |
| 501〜800㎥ | 6,292.00円 | 6,442.00円 | 141.64円 | 141.66円 |
| 801㎥〜 | 12,452.00円 | 12,602.00円 | 133.94円 | 133.96円 |
上がるのは基本料金だけで、単位料金の変動は1㎥あたり0.02円にとどまります。この0.02円は東京ガスネットワークの託送料金の引き上げ分です。
値上げの対象になるのは、一般料金と家庭用の選択約款です。自分の契約メニューは検針票かmyTOKYOGASで確認できます。
- 一般料金
- ずっともガス契約
- 家庭用高効率給湯器契約《湯ったりエコぷらん》
- 家庭用ガス温水床暖房契約《暖らんぷらん》
- 家庭用コージェネレーションシステム契約《エコウィルで発電エコぷらん》
- 家庭用燃料電池契約《エネファームで発電エコぷらん》
値上げにあたって東京ガスは、原料費調整制度の基準平均原料価格を1トンあたり57,250円から86,100円に変更しました。基準単位料金はこれに合わせて引き上げられ、そのぶん毎月の原料費調整額が下がるしくみです。
そのため、改定後の単価表に並ぶ数字は、改定前の数字とも他社の数字とも土台が違います。単価だけを見比べると大幅な値上げに見えますが、実際に負担が増えるのは基本料金の150円です。
- 払込書の発行手数料が月220円から270円に上がる(2026年11月検針分から)。口座振替かクレジットカード払いに変えれば手数料はかからない
- 払込書でお支払いの場合、請求額が1,500円を下回るときに翌月分とまとめて支払う運用が廃止される
- 料金の未払いがあった場合、供給停止を経ずに契約を解約できる規定が追加される
- 供給再開の申し込み当日の訪問が廃止され、翌日以降の訪問になる
もうひとつ、11月検針分には別の変化が重なります。国の「電気・ガス料金負担軽減支援事業」による値引きが、10月検針分で終わるためです。
- 国の補助金による値引きは2026年8月検針分から10月検針分まで。11月検針分には適用されない
- 10月検針分の値引き単価はガスが1㎥あたり14.0円、低圧の電気が1kWhあたり3.5円。ガス30㎥なら420円、電気400kWhなら1,400円の値引きにあたる
- 11月検針分は、この値引きがなくなることと基本料金150円の引き上げが同じ月に重なる
- 補助金は国の事業で、CDエナジーダイレクトを含む他の小売事業者にも同じ単価で適用される。どちらを選ぶかの判断には影響しない
一方のCDエナジーダイレクトは、基準平均原料価格が1トンあたり57,250円のままです。2026年10月時点で、同様の料金改定は公表されていません。
CDエナジーと東京ガスの電気料金は300kWh超で差が開く
電気だけを比べると、CDエナジーダイレクトが東京ガスより安くなります。差は使用量で変わり、月160kWhでは年1,008円、月420kWhでは年6,552円です。
電気の基本料金はCDエナジーが全アンペアで安い
CDエナジーダイレクトの「ベーシックでんき」「ファミリーでんき」は、すべての契約アンペアで東京ガス「基本プラン」を下回ります。差はアンペアが大きいほど広がります。
| 契約容量 | 東京ガス 基本プラン | CDエナジー ベーシック・ファミリー | 差 |
|---|---|---|---|
| 30A | 935.22円 | 830.70円 | 104.52円 |
| 40A | 1,246.96円 | 1,107.60円 | 139.36円 |
| 50A | 1,558.70円 | 1,384.50円 | 174.20円 |
| 60A | 1,870.44円 | 1,661.40円 | 209.04円 |
50A契約なら基本料金だけで年2,090円の差になります。使用量にかかわらず毎月確実に発生する差なので、電気をあまり使わない月でも効いてきます。
電力量料金は120kWhまで東京ガスが安く、300kWh超で逆転する
電力量料金は段階によって安い側が入れ替わります。最初の120kWhまでは東京ガスが1kWhあたり0.20円安く、300kWhを超えた分はCDエナジーダイレクトが3.00円安くなります。
| 使用量の段階 | 東京ガス 基本プラン | CDエナジー ベーシックでんき |
|---|---|---|
| 120kWhまで | 29.70円 | 29.90円 |
| 120kWh超〜300kWh | 35.69円 | 35.59円 |
| 300kWh超 | 39.50円 | 36.50円 |
ただし120kWhまでの0.20円差は、月120kWh使っても24円にしかなりません。基本料金の差104.52円のほうが大きいため、合計ではどの使用量でもCDエナジーダイレクトが安くなります。
月400kWhを超えると「ファミリーでんき」に切り替えたほうが安くなります。300kWhまでが定額10,085.20円、超過分が1kWhあたり35.59円という構成で、ベーシックでんきとちょうど並ぶのが400kWhです。
| 使用量 | 東京ガス | CDエナジー | 年間の差額 |
|---|---|---|---|
| 30A・160kWh | 5,926円 | 5,842円 | 1,008円 |
| 40A・280kWh | 10,521円 | 10,390円 | 1,572円 |
| 40A・330kWh | 12,420円 | 12,196円 | 2,688円 |
| 50A・420kWh | 16,286円 | 15,740円 | 6,552円 |
| 50A・500kWh | 19,446円 | 18,587円 | 10,308円 |
一人暮らしはシングルでんきとベーシックでんきで分かれる
CDエナジーダイレクトの「シングルでんき」は、電力量料金がすべての段階で東京ガスより高く設定されています。それでも安くなるのは、基本料金が49.50円低いことと、毎月100円の割引があるためです。
使用量が増えるほどこの構成は不利になり、どこかでベーシックでんきに抜かれます。分岐点は契約アンペアで変わります。
- 40A契約:約134kWhまでシングルでんきが安い(CDエナジー公式の目安は133kWh以下)
- 30A契約:約153kWhまでシングルでんきが安い。基本料金の差が40Aより小さいため、分岐点が後ろにずれる
- シングルでんきは10A〜20Aでは契約できない。最低が30A
検針票で直近3ヶ月の使用量を確認し、平均ではなく最も多かった月で判断すると迷いにくくなります。夏と冬に偏りがある場合、平均で選ぶと高いほうの月で損をします。
CDエナジーと東京ガスのガス料金は基本料金で差がつく
都市ガスもCDエナジーダイレクトが安くなります。2026年10月の改定で東京ガスの基本料金が150円上がったため、差は月15㎥で年1,092円から年2,904円に広がりました。
ガスの基本料金は改定後に月173円以上の差がつく
ガスの基本料金は、改定前の時点でもCDエナジーダイレクトが下回っていました。改定で東京ガスが全区分150円上がったため、差はそのぶん拡大しました。
| 使用量 | 東京ガス 改定後 | CDエナジー ベーシックガス | 月の差 | 年間の差 |
|---|---|---|---|---|
| 〜20㎥ | 909.00円 | 735.46円 | 173.54円 | 2,082円 |
| 21〜80㎥ | 1,206.00円 | 1,022.38円 | 183.62円 | 2,203円 |
一般的な家庭が使う20〜80㎥の区分では、基本料金だけで年2,203円の差になります。ガスの使用量が少ない月でも、この差は変わりません。
| 使用量 | 東京ガス | CDエナジー | 年間の差額 |
|---|---|---|---|
| 15㎥(一人暮らし) | 3,471円 | 3,229円 | 2,904円 |
| 30㎥(二人暮らし) | 5,884円 | 5,579円 | 3,660円 |
| 40㎥(3人世帯) | 7,444円 | 7,098円 | 4,152円 |
| 50㎥(4人世帯) | 9,004円 | 8,617円 | 4,644円 |
ガスの単価表は10月以降そのまま引き算できない
東京ガスの改定は、基本料金の引き上げと同時に原料費調整制度の土台も変えます。基準平均原料価格が1トンあたり57,250円から86,100円になり、基準単位料金もそれに合わせて引き上げられました。
その結果、改定後の東京ガスの基準単位料金は1㎥あたり155.96円(21〜80㎥)と、CDエナジーダイレクトの126.42円より29.54円も高く見えます。この29.54円をそのまま差だと考えると、大きく読み違えます。
CDエナジーダイレクトの基準平均原料価格は1トンあたり57,250円のままなので、毎月の請求では基準単位料金に原料費調整額が上乗せされます。2026年4月検針分ではこれが1㎥あたり25.48円でした。
同じ条件に揃えると、CDエナジーダイレクトの実際の単位料金は151.90円です。東京ガスの155.96円との差は4.06円で、改定前の差とほとんど変わりません。増えるのは基本料金の150円だけです。
- 基準単位料金どうしを引き算しない。各社が毎月公表する「原料費調整のお知らせ」に載る、その月の単位料金で比べる
- 基本料金は土台の影響を受けないので、そのまま引き算してよい
- 東京ガスの改定単価が請求に反映されるのは2026年11月検針分から。10月の請求書はまだ改定前の金額
ガス単体の料金やベーシックガスの詳細は、CDエナジーのガス料金と評判でも解説しています。
電気ガスセットはCDエナジーが年4,092〜11,616円安い
電気とガスをまとめると、CDエナジーダイレクトとの差がさらに広がります。セット割の対象範囲が違うためで、一人暮らしで年4,092円、4人世帯で年11,616円の差になります。
セット割はCDエナジーが電気とガスの両方、東京ガスは電気だけ
東京ガスの「ガス・電気セット割」は、割引されるのが電気料金だけです。基本プランの場合、基本料金と電力量料金の合計から0.5%が引かれます(定率B)。
CDエナジーダイレクトは電気料金とガス料金のそれぞれから0.5%が引かれます。割引の対象になる料金の総額そのものが違うため、同じ0.5%でも金額が変わります。
| 項目 | 東京ガス | CDエナジー |
|---|---|---|
| 電気料金の割引 | 0.5% | 0.5% |
| ガス料金の割引 | なし | 0.5% |
| 対象の電気プラン | 基本プラン、ずっとも電気3のみ | スマートでんき以外の全プラン |
| 適用の申し込み | 必要 | 契約時に自動 |
見落としやすいのが申し込みの要否です。東京ガスのセット割は契約開始時か、あとから電話等で適用希望の申し込みが必要で、ガスと電気を契約しただけでは適用されません。
適用条件は、ガスと電気の使用場所が同じこと、契約者が同じこと、ガス料金と電気料金を合算して支払えることの3つです。クレジットカード払いなら同一カード、口座振替なら同一口座である必要があります。
電気ガスセットの月額は4人世帯で968円の差になる
セット割を適用したうえで、電気代とガス代を合算した金額が次のとおりです。差は世帯が大きくなるほど開きます。
| 世帯 | 東京ガス 電気+ガス | CDエナジー 電気+ガス | 月の差額 | 年間の差額 |
|---|---|---|---|---|
| 一人暮らし 30A・160kWh/15㎥ | 9,368円 | 9,027円 | 341円 | 4,092円 |
| 二人暮らし 40A・280kWh/30㎥ | 16,352円 | 15,893円 | 459円 | 5,508円 |
| 3人世帯 40A・330kWh/40㎥ | 19,802円 | 19,202円 | 600円 | 7,200円 |
| 4人世帯 50A・420kWh/50㎥ | 25,209円 | 24,241円 | 968円 | 11,616円 |
4人世帯の差968円の内訳は、電気が544円、ガスが424円です。ガス側の差のうち150円は10月の改定で生まれたものなので、改定前に比べて年1,800円ぶん広がったことになります。
- 「基本プラン」「ずっとも電気3」の新規申し込みで、電気代の基本料金が1ヶ月無料になる。50A契約なら1,558円
- 無料になるのは、電気の需給開始日のあとに初めて来る月の初日から1ヶ月間
- 申し込みから6ヶ月以内に供給が始まることが条件。オール電化向けの時間帯別プランとさすてな電気は対象外
申し込む前に確認しておきたい点が2つあります。CDエナジーダイレクトはガスの原料費調整に上限がないため、原料価格が大きく高騰した局面では東京ガスより割高になる可能性があります。供給エリアも関東に限られ、関東の外へ引っ越すと契約を継続できません。
そのうえで、料金シミュレーションに検針票の使用量を入力すれば、自分の世帯での金額を確認できます。
オール電化ならCDエナジーより東京ガスの時間帯別プランが安い
オール電化住宅では結論が逆になります。東京ガスの「時間帯別プラン」は、CDエナジーダイレクトの「スマートでんき」より基本料金・日中・深夜の3つすべてが安く、月600kWhの家庭で年2,604円の差になります。
時間帯別プランは基本料金も単価もスマートでんきを下回る
東京ガスの時間帯別プランは、基本料金が10Aあたり292.28円です。CDエナジーダイレクトのスマートでんきは295.24円なので、30A換算で8.86円、60A換算で17.72円の差になります。
| 項目 | CDエナジー スマートでんき | 東京ガス 時間帯別プラン |
|---|---|---|
| 基本料金(10Aあたり) | 295.24円 | 292.28円 |
| 日中の電力量料金 | 35.96円/kWh | 35.60円/kWh |
| 深夜帯の電力量料金 | 28.06円/kWh | 27.77円/kWh |
| 解約金 | なし | なし |
| 燃料費調整の上限 | なし | なし |
3項目すべてで東京ガスが下回るため、深夜に何kWh使うかにかかわらず東京ガスのほうが安くなります。日中に偏っても深夜に偏っても結論は変わりません。
| 使用量 | CDエナジー | 東京ガス | 年間の差額 |
|---|---|---|---|
| 400kWh・5kVA | 14,596円 | 14,448円 | 1,776円 |
| 600kWh・6kVA | 21,451円 | 21,234円 | 2,604円 |
| 800kWh・8kVA | 28,601円 | 28,312円 | 3,468円 |
オール電化ではどちらのセット割も使えない
オール電化住宅にはガスの契約がないため、東京ガスの「ガス・電気セット割」もCDエナジーダイレクトの「電気ガスセット割」も、どちらも適用されません。比べるのは電気料金だけになります。
仮にガスを併用していても結果は変わりません。CDエナジーダイレクトのスマートでんきは、ガスセット割の対象外と公式に明記されています。東京ガスの時間帯別プランも、セット割の対象は基本プランとずっとも電気3だけです。
- 供給範囲は首都圏と静岡県の富士川以東。離島と、建物全体で一括受電している集合住宅は契約できない
- 東京ガスが目安としているのは2016年4月以降に建てられたオール電化住宅
- 市場連動型プランではなく、燃料費調整制度で単価を調整する方式。卸電力価格の急騰がそのまま反映される仕組みではない
- 切替工事、現電力会社への解約連絡、申込費用、機器の交換はいずれも不要
- 電気代の基本料金が1ヶ月無料になる新規申込割は、基本プランとずっとも電気3が対象。時間帯別プランには適用されない
ポイントを含めると差は年576円まで縮む
料金だけを見れば東京ガスが安いものの、ポイント還元を計算に入れると差は縮みます。CDエナジーダイレクトは電気料金100円につきカテエネポイントが1ポイント貯まるためです。
月600kWhの例では月214ポイント、年2,568ポイントになります。ポイントは電気料金の支払いに充てられるので、実質的な値引きと同じ扱いです。
一方、東京ガスの時間帯別プランには料金に連動したポイント付与がありません。パッチョポイントで貯まるのは、myTOKYOGASでの使用量確認(電気のみで月15ポイント)とクイズ回答(月最大30ポイント)で、合計しても年540ポイントが上限です。
| 項目 | CDエナジー | 東京ガス |
|---|---|---|
| 年間の電気料金 | 257,412円 | 254,808円 |
| 年間のポイント | 2,568pt | 540pt |
| ポイントを引いた実質 | 254,844円 | 254,268円 |
それでも東京ガスが年576円安い計算です。ただし東京ガスのポイントは毎月アプリで操作しないと1ポイントも貯まりません。操作を続ける自信がない場合、実際の差はもっと小さくなります。
CDエナジーのガス料金が東京ガスより高くなる条件
CDエナジーダイレクトが東京ガスより高くなる可能性があるのは、ガスだけです。東京ガスのガス料金には原料費調整の上限が1トンあたり156,200円と設けられており、原料価格がそこへ近づくほど両社の差は縮まります。電気については両社とも上限がなく、条件は同じです。
ガスの原料費調整に上限がないのはCDエナジーだけ
東京ガスの一般料金には、原料費調整の上限が1トンあたり156,200円と定められています。この水準を超えて原料価格が上がっても、東京ガスのガス料金はそれ以上上がりません。
CDエナジーダイレクトには上限がないため、高騰局面では単価が上がり続けます。原料価格が1トンあたり10,000円上がるごとに、単位料金は1㎥あたり8.91円上昇します。月30㎥なら267円の増加です。
ただし上限までには距離があります。東京ガスの上限156,200円は、改定後の基準である1トンあたり86,100円の約1.8倍にあたります。
何円で逆転するかを1つの数値で示すことはできません。2026年10月以降、両社は平均原料価格の算定に使うLNG・LPG構成比率が異なるためです。高騰が気になる時期は、両社が毎月公表する原料費調整単価を見比べるのが確実です。
- 東京ガスの上限156,200円は、改定後の基準である86,100円の約1.8倍。ここへ近づくほど両社の差は縮まる
- 毎月の原料費調整単価は、CDエナジーダイレクト公式の「◯月分ガス料金の原料費調整について」で確認できる。カテエネにログインしなくても閲覧できる
- CDエナジーダイレクトのベーシックガスに解約金はない。高騰が続くようなら東京ガスに戻せる
電気については、東京ガスの基本プラン・ずっとも電気3・時間帯別プランのいずれも「燃料費調整の上限の設定はありません」と公式に明記されています。上限がないことがCDエナジーダイレクト固有の弱点になるのは、ガスだけです。
CDエナジーの供給エリアは関東に限られる
CDエナジーダイレクトの電気は東京電力パワーグリッドの供給区域内、ガスは東京ガスネットワークの供給エリア(東京地区等)だけが対象です。関東の外へ引っ越すと契約を継続できません。
- 建物全体で一括受電している集合住宅は、電気を契約できない
- プロパンガスの住宅は、ガスを契約できない
- 越谷・春日部地区、蓮田南地区、取手・我孫子地区、真岡地区は、東京ガスの一般料金の対象外であり、CDエナジーダイレクトのガスの供給対象にもならない
- 請求内容の確認はWEB会員サービス「カテエネ」で行う。郵送でのお知らせは行われない
自分の住所が対象かどうかは、申し込み前にCDエナジーダイレクト公式の供給エリアページで郵便番号を確認できます。ガスは検針票に記載された東京ガスの地区名で判断できます。
東京ガス契約中ならガスだけCDエナジーに変える選択もある
東京ガスで電気とガスをまとめている場合、切り替え方は3通りあります。3人世帯の例では、両方まとめると月600円、ガスだけなら月284円、電気だけなら月162円下がります。
3つの切り替えパターンは両方まとめるのが最も下がる
3人世帯(40A・330kWh/ガス40㎥)を例に、切り替え方ごとの月額を並べます。現状は東京ガスで電気とガスをまとめ、セット割を適用している状態です。
| 切り替え方 | 電気 | ガス | 合計 | 現状との差 |
|---|---|---|---|---|
| 現状(東京ガスでまとめる) | 12,358円 | 7,444円 | 19,802円 | 比較の基準 |
| 両方CDエナジー | 12,135円 | 7,067円 | 19,202円 | −600円 |
| ガスだけCDエナジー | 12,420円 | 7,098円 | 19,518円 | −284円 |
| 電気だけCDエナジー | 12,196円 | 7,444円 | 19,640円 | −162円 |
どのパターンでも現状より下がりますが、片方だけの切り替えは削減額が半分以下になります。両方まとめた場合と比べると、ガスだけに留めた場合は年3,792円、電気だけに留めた場合は年5,256円の差になります。
ガスだけ切り替えると東京ガスのセット割が消える
片方だけの切り替えで削減額が伸びない理由は、割引の消失にあります。東京ガスのセット割は、ガスと電気の両方を東京ガスで契約していることが条件だからです。
ガスをCDエナジーダイレクトに移すと東京ガスの電気が単独契約になり、電気料金の0.5%割引が消えます。3人世帯の例では月62円の値上がりです。
同時に、CDエナジーダイレクト側の0.5%割引も受けられません。ガスの割引は電気とセットで契約した場合のみ適用されるためです。ガスの単価自体は下がるので損にはなりませんが、割引はどちらからも受けられない状態になります。
- 東京ガスの電気とガスを同一名義・同一支払方法で契約している人
- 電気を月300kWh以上使い、300kWh超の単価差3円が効いてくる人
- 手続きを1回で済ませたい人。CDエナジーダイレクトへは電気とガスを同時に申し込める
- オール電化で、電気は東京ガスの時間帯別プランを使いたい人
- 東京ガスのガス機器修理や駆けつけサービスを使っており、ガスの契約先を変えたくない人
- ずっともガスを契約していて、ガス料金1,000円ごとに5ポイントの付与を手放したくない人
自分の契約が同一名義・同一支払方法になっているかは、myTOKYOGASの契約情報から確認できます。名義が家族で分かれている場合、そもそも東京ガスのセット割が適用されていない可能性があります。
CDエナジーと東京ガスの切り替えは工事も解約連絡もいらない
どちらへ切り替える場合も、工事・立ち会い・申込費用は不要です。いま契約している会社への解約連絡も要りません。申し込みは新しい会社にするだけで完結します。
CDエナジーへの切り替えは検針日の翌日から使用開始になる
CDエナジーダイレクトへの申し込みはWEBか電話で行います。手続きが完了したあとの検針日の翌日から、CDエナジーダイレクトの供給に切り替わります。
- STEP
検針票を手元に用意する
申し込みでは契約中の会社のお客さま番号などを入力します。検針票(ご使用量のお知らせ)か、東京ガスならmyTOKYOGASの契約情報を開いておくと入力が止まりません。
- STEP
料金シミュレーションでプランを決める
電気は使用量でシングルでんき・ベーシックでんき・ファミリーでんきに分かれます。月400kWhを超えるならファミリーでんき、133kWh以下ならシングルでんきが目安です。
- STEP
WEBまたは電話で申し込む
電気とガスは同時に申し込めます。支払い方法はクレジットカードか口座振替です。切り替えと同時に契約名義を変更することはできないため、名義を変えたい場合は先に現在の会社で手続きします。
- STEP
カテエネに登録する
WEB会員サービス「カテエネ」への会員登録と契約情報の登録が必要です。登録しないと電気料金100円につき1ポイントの還元を受けられません。請求額と使用量の確認もカテエネ内で行い、郵送でのお知らせはありません。
料金は前月の検針日の翌日から当月の検針日までを算定期間とし、原則としてその翌月の第3営業日に請求されます。検針日は東京ガスが定める日程に従います。
東京ガスへの切り替えはセット割の申し込みを忘れやすい
東京ガスもWEBで手続きが完結します。切替工事、現電力会社への解約連絡、申込費用、電気機器の交換はいずれも不要です。
注意したいのが割引の申し込みです。ガス・電気セット割は、ガスと電気を契約しただけでは適用されません。契約開始時か、あとから電話等で適用希望を申し込む必要があります。
- ガスと電気の使用場所が同じで、契約者の名義も同じになっているか
- ガス料金と電気料金を合算して支払える状態か。クレジットカードなら同一カード、口座振替なら同一口座であること
- 適用希望の申し込みが済んでいるか。myTOKYOGASの契約情報で「ガス・電気セット割」の記載を確認する
- 対象プランは基本プランとずっとも電気3のみ。時間帯別プランとさすてな電気は対象外
電気メーターの設置状況や現在の契約内容によっては、別途費用が発生したり、いま契約している会社への連絡を求められたりする場合があります。引っ越しを伴う場合は、旧居の解約手続きが別に必要です。
引っ越しに合わせて切り替える場合、東京ガスは引っ越しの2ヶ月前から手続きを受け付けています。
よくある質問
Q
CDエナジーは東京ガスの子会社ですか?
A
いいえ。CDエナジーダイレクトは2018年に大阪ガスと中部電力ミライズが共同出資して設立した会社で、東京ガスとの資本関係はありません。都市ガスの供給エリアが重なるため混同されやすいだけで、同じエリアで競合している別会社です。
Q
CDエナジーに切り替えると停電しやすくなりませんか?
A
変わりません。関東の送配電網は契約先にかかわらず東京電力パワーグリッドが管理しており、電気は同じ設備を通って届きます。東京ガスも公式に、電力会社の送電網を使って届けるため電気の品質や停電の可能性はこれまでと変わらないと説明しています。
Q
東京ガスのガス値上げはいつの請求から反映されますか?
A
2026年11月検針分からです。約款の改定日は2026年10月1日ですが、請求に反映されるのは11月検針分以降になります。10月に届く請求書はまだ改定前の金額です。値上げの対象は一般料金、ずっともガス契約、湯ったりエコぷらん、暖らんぷらん、エコウィルで発電エコぷらん、エネファームで発電エコぷらんです。
Q
ガスだけCDエナジーに切り替えてもセット割は受けられますか?
A
受けられません。CDエナジーダイレクトの0.5%割引は電気とセットで契約した場合のみ適用されます。加えて東京ガス側の電気が単独契約になるため、東京ガスのセット割も外れます。ガスの単価自体は下がるので損にはなりませんが、3人世帯の例では削減額が月600円から月284円に半減します。
Q
CDエナジーに切り替えて合わなかったら戻せますか?
A
戻せます。CDエナジーダイレクトが現在提供している電気プランは解約金0円・初期費用0円で、契約期間の縛りもありません。ベーシックガスにも解約金はありません。東京ガスへ戻す場合は、東京ガスに申し込めば手続きが進みます。
Q
賃貸マンションでもCDエナジーに切り替えられますか?
A
賃貸かどうかは条件になりませんが、建物全体で電気を一括受電している集合住宅は契約できません。ガスはプロパンガスの住宅、および東京ガスの都市ガス供給エリア外では契約できません。東京ガスの時間帯別プランも、一括受電の建物は対象外です。
Q
CDエナジーは原料費調整に上限がないと聞きましたが危険ですか?
A
上限がないのは事実ですが、上限に届くまでには距離があります。東京ガス一般料金の上限は1トンあたり156,200円で、改定後の基準である86,100円の約1.8倍にあたります。原料価格が上がるほど両社の差は縮まりますが、2026年10月以降は平均原料価格の算定に使う構成比率が両社で異なるため、何円で逆転するかを1つの数値では示せません。気になる時期は、両社が毎月公表する原料費調整単価を見比べてください。なお電気は東京ガスも上限を設けていないため、条件は同じです。
Q
オール電化ではないが夜間の電気使用が多い場合はどちらが安いですか?
A
時間帯別の料金で比べるなら東京ガスが安くなります。ただしガスを併用している場合、CDエナジーダイレクトのスマートでんきはガスセット割の対象外で、東京ガスの時間帯別プランもセット割の対象外です。どちらを選んでも割引は付きません。蓄電池やEVの充電が夜間に集中していないなら、通常の従量制プランで比べたほうが総額は下がります。
まとめ
CDエナジーダイレクトと東京ガスは、住まいの条件で結論が入れ替わります。都市ガスを使っているならCDエナジーダイレクト、オール電化なら東京ガスです。
| 住まいの条件 | 選ぶのはどちらか | 年間の差額 |
|---|---|---|
| 都市ガスを使っている | CDエナジー | 4,092〜11,616円 |
| オール電化 | 東京ガス | 1,776〜3,468円 |
| ガスだけ変えたい | CDエナジー | 3,408円(3人世帯) |
切り替えを迷う理由の多くは、動いて損をしたくないという点にあります。その意味では判断しやすい組み合わせです。両社とも解約金がなく、工事も立ち会いも不要なので、合わなければ戻せます。
気をつける点は2つに絞られます。CDエナジーダイレクトはガスの原料費調整に上限がないこと、東京ガスはセット割に申し込みが必要なことです。どちらも契約後に確認できます。
2026年11月検針分から東京ガスのガス基本料金が月150円上がるため、都市ガスを使う家庭では差が年1,800円ぶん広がります。検針票の使用量を料金シミュレーションに入れれば、自分の世帯での金額を確認できます。
