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TERASELでんきの評判は本当?向く人・向かない人を公式データで判定

14 min

TERASELでんき(伊藤忠エネクスグループの株式会社エネクスライフサービスが運営)の評判は電気を多く使う家庭ほど高く、東京電力エリア・契約30Aで月400kWh使う家庭なら超TERASELプランで東京電力EP「スタンダードS」より年間10,442円下がる一方、月150kWh程度の単身世帯では年間770円ほどしか変わりません(2026年9月時点の各社公式単価から算出、燃料費調整額・再生可能エネルギー発電促進賦課金を除く)。

「やばいって本当?」「オール電化でも安くなる?」「特典2,000円分は結局いつもらえる?」といった疑問に、公式の料金単価表と国の資料をもとに答えます。

よく言われること公式データで確かめると影響が出る人
電気を多く使うほど安い月400kWhで年10,442円、月150kWhで年770円の差。使用量で13倍以上開く3人以上の世帯、戸建て、在宅時間が長い人
一人暮らしはあまり安くならないTERASELプランで月150kWhなら差は月162円、年1,945円単身・日中不在・マンション住まいの人
「高くなった」「やばい」燃料費調整額に上限がない。市場連動型プランは30分ごとに単価が変動する規制料金から乗り換えた人、マーケットプラン契約者
楽天ポイントが貯まる電気料金200円につき1ポイント(0.5%相当)。月1万円なら50ポイント楽天ポイントを使う習慣がある人
特典2,000円分がもらえる利用開始月を0ヶ月目として、4ヶ月目時点で契約が続いていることが条件短期で他社へ乗り換える予定の人は対象外
オール電化だと高くなるオール電化専用プランがなく、公式も必ず試算するよう案内しているオール電化住宅・時間帯別契約の人
※金額は税込。東京電力エリア・契約30Aで各社公式の単価表(2026年9月時点)から算出。

目次

結論:TERASELでんきの評判は「電気をどれだけ使うか」で決まる

TERASELでんきの評判は、電気の使用量が多い家庭ほど良く、少ない家庭ほど「思ったほど変わらない」に傾きます。

東京電力エリア・契約30Aで超TERASELプランと東京電力EP「スタンダードS」を比べると、差額は月150kWhで年770円、月400kWhで年10,442円と、使用量によって13倍以上の開きが出るためです。

実際の金額を、公式の単価表から計算した結果が次のとおりです。

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月の使用量東京電力EP
スタンダードS
TERASELプラン超TERASELプラン
150kWh5,603円5,441円5,539円
200kWh7,423円7,208円7,252円
250kWh9,243円8,975円8,965円
300kWh11,063円10,742円10,678円
400kWh15,112円14,668円14,242円
500kWh19,161円18,594円17,806円
※税込。東京電力エリア・契約30Aで、各社公式の単価表(2026年9月時点)から基本料金と電力量料金のみを計算。燃料費調整額と再エネ賦課金は含まない。

単価だけを比べれば、どの使用量でもTERASELでんきのほうが安くなります。

ただし月150kWhの単身世帯では月162円(年1,945円)の差にとどまり、乗り換えの手間に見合うかは人によって評価が割れます。

一方、月400kWhを使う4人世帯なら差は月870円まで広がります。

「安くなった」と「あまり変わらない」という正反対の評判が同時に存在するのは、この差が使用量で13倍以上開くためです。

この表の金額は、各社公式の単価表から次の式で計算しています。燃料費調整額と再エネ賦課金は毎月変動し、どの電力会社を選んでも同じ使用量にかかるため、単価そのものを比べる目的では除いています。

計算式
  • 電気料金=基本料金+電力量料金
  • 基本料金=10Aあたりの単価×契約アンペア÷10
  • 電力量料金=(1段階の単価×120kWh)+(2段階の単価×121〜300kWhぶん)+(3段階の単価×301kWh以上のぶん)

契約30Aで月400kWh使う場合を、3つのプランで並べると次のようになります。

←スクロールできます→

項目東京電力EP
スタンダードS
TERASEL
プラン
超TERASEL
プラン
基本料金
(30A)
311.75×3
=935.25
300.31×3
=900.93
311.75×3
=935.25
〜120kWh29.80×120
=3,576
29.00×120
=3,480
29.80×120
=3,576
121〜300kWh
(180kWh)
36.40×180
=6,552
35.34×180
=6,361.2
34.26×180
=6,166.8
301〜400kWh
(100kWh)
40.49×100
=4,049
39.26×100
=3,926
35.64×100
=3,564
合計15,112.2514,668.1314,242.05
※単位は円(税込)。東京電力エリア・契約30A・月400kWhの場合。燃料費調整額と再エネ賦課金は含まない。

年間の差額は、段階ごとの単価差にその段階の使用量をかけて足し、12倍すれば求められます。月400kWhで超TERASELプランと東京電力EPを比べると、2段階の差が36.40円−34.26円=2.14円、3段階の差が40.49円−35.64円=4.85円なので、(2.14×180)+(4.85×100)=870.20円が月の差額となり、年間では10,442円になります。

この式で月500kWhを計算すると年16,262円、月700kWhでは年27,902円です。TERASELでんき公式が掲載している節約額の試算(東京電力EPの従量電灯B・40Aとの比較)と同じ金額になります。

超TERASELプランと東京電力EP「スタンダードS」の差は、基本料金と1段階の単価が同額のため、2段階以降だけで決まります。

  • 150kWh:2.14×30=64.20円/月 → 年770円
  • 200kWh:2.14×80=171.20円/月 → 年2,054円
  • 250kWh:2.14×130=278.20円/月 → 年3,338円
  • 300kWh:2.14×180=385.20円/月 → 年4,622円
  • 400kWh:385.20+(4.85×100)=870.20円/月 → 年10,442円
  • 500kWh:385.20+(4.85×200)=1,355.20円/月 → 年16,262円
  • 700kWh:385.20+(4.85×400)=2,325.20円/月 → 年27,902円
この試算に含まれていないもの
  • 燃料費調整額(TERASELでんきには上限がなく、東京電力EPの規制料金「従量電灯B」には上限がある)
  • 再生可能エネルギー発電促進賦課金(全国・全電力会社で同一単価)
  • 国の電気・ガス料金支援による値引き(2026年9月使用分まで実施、10月以降は2026年9月時点で未発表)

TERASELでんきの評判が分かれる6つの理由

TERASELでんきの評判が割れる原因は、料金の高低ではなく、契約者ごとに条件が大きく違う6つの要素にあります。

使用量、選んだプラン、燃料費調整額の扱い、特典の受け取り条件のどれか1つでも違えば、同じ会社でも実感する結果が変わるためです。

  1. 使用量が多いほど差が開き、単身世帯では年2,000円ほどにとどまる
  2. 2つのプランは月241kWhで有利さが入れ替わる
  3. 燃料費調整額に上限がない
  4. 市場連動型プランは30分ごとに単価が動く
  5. ポイント還元は0.5%相当で、2026年5月から選択制になった
  6. 選べる特典2,000円分には継続条件がある

理由1:使用量が多いほど差が開き、単身世帯では年2,000円ほどにとどまる

TERASELでんきの節約額は、電気の使用量にほぼ比例して大きくなります。

超TERASELプランと東京電力EP「スタンダードS」は基本料金(10Aにつき311.75円)と第1段階の電力量料金(29.80円/kWh)が同額で、差がつくのは121kWh以降の単価だけだからです。

年間の差額に直すと、月150kWhで770円、月250kWhで3,338円、月300kWhで4,622円、月400kWhで10,442円、月500kWhで16,262円になります。

TERASELでんき公式も、東京電力EPの従量電灯B・40Aとの比較として月500kWhで年16,262円、月700kWhで年27,902円という試算を掲載しており、計算は一致します。

金額ではなく使用量で見ないと、燃料費調整額の影響で判断がぶれます。

理由2:2つのプランは月241kWhで有利さが入れ替わる

TERASELプランと超TERASELプランは、東京電力エリア・契約30Aの場合、月およそ241kWhを境に有利なプランが入れ替わります。

240kWh以下ならTERASELプラン、241kWh以上なら超TERASELプランのほうが安くなる計算です。

公式の単価表を並べると、その理由がはっきりします。

区分TERASEL
東京B
超TERASEL
東京B
東京電力EP
スタンダードS
基本料金
(10Aにつき)
300.31円311.75円311.75円
〜120kWh29.00円29.80円29.80円
121〜300kWh35.34円34.26円36.40円
301kWh〜39.26円35.64円40.49円
※税込・1kWhあたり。TERASELでんき公式および東京電力EP公式の料金表(2026年9月時点)。

241kWhという分岐点は、2つのプランの単価差を積み上げると求められます。TERASELプランは基本料金と1段階が安く、超TERASELプランは2段階以降が安いため、安さの逆転する使用量が1点だけ存在します。

分岐点の求め方(東京電力エリア・契約30A)
  1. 基本料金の差:311.75円−300.31円=11.44円/10A。30Aでは11.44×3=34.32円ぶん超TERASELが高い
  2. 120kWhまでの差:29.80円−29.00円=0.80円/kWh。0.80×120=96円ぶん超TERASELが高い
  3. 120kWh時点の差:34.32+96=130.32円ぶん超TERASELが高い
  4. 121kWh以降の差:35.34円−34.26円=1.08円/kWh。ここからは超TERASELが安い
  5. 逆転に必要な量:130.32÷1.08=120.67kWh
  6. 分岐点:120+120.67=240.67kWh

実際に240kWhと241kWhで計算すると、240kWhでは超TERASELプランが0.72円高く、241kWhでは0.36円安くなります。ただし分岐点のすぐそばでは、どちらを選んでも年10円ほどしか変わりません。

差がはっきりしてくるのは分岐点から離れてからで、月250kWhで年121円、月300kWhで年769円、月400kWhでは年3,000円を超えます。月200kWh前後で安定しているならTERASELプラン、月300kWhを超えることが多いなら超TERASELプランと、幅で判断すれば十分です。

月300kWhを超える家庭は超TERASELプラン以外を選ぶ理由がほぼありません。申し込み時にプランを選び間違えると、年間数千円を取りこぼすことになります。

なお、この分岐点はエリアで変わります。関西エリアの超TERASEL関西Aは第3段階(301kWh〜)が23.79円と第2段階の24.41円より安く設定されており、使うほど単価が下がる構造になっています。

理由3:燃料費調整額に上限がない

TERASELでんきの燃料費調整額には上限がありません。

運営元の株式会社エネクスライフサービスは公式ヘルプセンターで「上限額はございません」と明記しており、燃料価格が高騰した局面では請求額がそのまま上がります。

ただし、これは乗り換え元が規制料金かどうかで意味が変わります。

東京電力EPも「規制料金プラン(従量電灯など)には上限がある一方、自由料金プラン(スタンダードプランなど)には上限がない」と公式に案内しており、スタンダードSから乗り換える人にとっては条件が同じだからです。

乗り換え元別に見た燃料費調整額の条件
  • 従量電灯Aや従量電灯Bなどの規制料金から乗り換える人:上限のある契約から上限のない契約に移るため、高騰局面のリスクは増える
  • スタンダードSなど自由料金プランから乗り換える人:もともと上限がないため、条件は変わらない
  • すでに他の新電力を使っている人:契約中の重要事項説明書で上限の有無を確認してから比べる

上限の有無は、契約締結時の書面に記載が義務づけられている項目でもあります。

電力・ガス取引監視等委員会は2025年9月、燃料価格による変動の有無や算出式、上限の有無、解約違約金を書面に記載していなかった小売電気事業者に対して改善指導を行っています。

理由4:市場連動型プランは30分ごとに単価が動く

TERASELでんきには、日本卸電力取引所(JEPX)の市場価格に連動する「TERASELマーケットプラン」と「TERASELマーケットあんしんプラン」があります。

公式ヘルプセンター(2026年7月31日更新)によると、提供中のプランはこの2つを含む5種類です。

プラン性質想定されている人
TERASELでんきプラン固定単価・3段階使用量が少ない人
超TERASELプラン固定単価・3段階使用量が多い人
超TERASEL再エネプラン固定単価・再エネ調達費用を上乗せ環境価値を重視する人
TERASELマーケットプラン市場連動・上限なし使う時間帯を動かせる人
TERASELマーケットあんしんプラン市場連動・上限あり市場連動を試したいが上限が欲しい人
※株式会社エネクスライフサービス公式ヘルプセンター(2026年7月31日更新)より。

マーケットプランの電力量料金は、30分ごとのエリアプライスに連動する「電源料金」と、託送料金などにあたる「固定従量料金」で構成されます。

燃料費調整額は加算されない代わりに、市場価格が上がればその日のうちに単価が跳ね上がります。

公式サイトも「市場の価格高騰により、急激に電気料金が高騰するリスクがあります」と明記しています。

「高くなった」という評判のうち一定数はこのプランの仕組みによるもので、超TERASELプランのような固定単価のプランとは別物として切り分けて読む必要があります。

理由5:ポイント還元は0.5%相当で、2026年5月から選択制になった

TERASELでんきのポイント還元は、電気料金200円(税込)につき1ポイント、率にすると0.5%相当です。

対象は基本料金(または最低料金)と従量料金、燃料費調整額の税込合計で、再エネ賦課金は含まれません。

金額に直すと、月1万円の電気代で50ポイント、年600ポイントです。

節約額の主役はあくまで単価差であり、ポイントは上乗せ分と考えるのが実態に近くなります。

2026年5月18日からは、貯めるポイントを楽天ポイントか「ELSポイント」から選べるようになりました。

ELSポイントは楽天ポイント、Vポイント、dポイント、Pontaポイント、WAON POINT、PayPayマネーライトなど国内40種類以上のポイント・ギフト・サービスに交換できます。

楽天以外の経済圏を使っている人にとっては、この変更で選びやすさが上がりました。

理由6:選べる特典2,000円分には継続条件がある

TERASELでんきの「選べる特典」は6種類から1つを選ぶ形式で、通常時は2,000ポイント(2,000円分)です。

公式の記載によると、付与対象はサービス利用開始月を0ヶ月目として、4ヶ月目時点で利用中のお客さまとされています。

申し込み画面で特典を選ばないと付与されない点にも注意が必要です。

契約から4ヶ月経たずに他社へ乗り換えると、特典を受け取る前に対象から外れます。

増額キャンペーンが実施される時期は、条件がさらに重くなります。

2026年2月実施の「特典ランクアップキャンペーン」では、供給開始から12ヶ月後の月初時点で契約中であること、かつ12ヶ月間の電気料金が特典額の5倍以上であること(特典15,000円分なら75,000円以上)が条件で、付与は供給開始から14ヶ月後の月末までとされていました。

特典で確認しておく3項目
  • 付与までに必要な継続期間(通常特典は4ヶ月目時点、増額時は12ヶ月後の月初時点)
  • 最低利用金額の条件(増額キャンペーンでは特典額の5倍以上という設定例がある)
  • 他のキャンペーンとの併用可否(過去のキャンペーンでは併用不可とされていた)

TERASELでんきが向いている人・向いていない人の条件

TERASELでんきを選んで満足度が高くなるのは、使用量が多い家庭に加えて、契約の縛りのなさや電源の選択肢を評価する人です。

料金以外にも、解約時の負担、対応エリアの広さ、再エネ由来の電気を選べるかどうかという判断軸があります。

電気の使用量が月250kWhを超える人

月250kWhを超える家庭は、超TERASELプランで単価が下がります。

東京電力EP「スタンダードS」との差額は月250kWhで年3,338円、月300kWhで年4,622円、月400kWhで年10,442円です。

3人以上の世帯、戸建て住宅、在宅ワークや高齢のご家族がいて日中も空調を使う家庭が該当しやすくなります。

ペットのために夏冬もエアコンを止めない家庭も、使用量が伸びるため効果が出やすい側です。

まず試して、合わなければ乗り換えたい人

契約期間の縛りを避けたい人にとって、TERASELでんきの解約条件は軽い部類です。

公式のよくあるご質問では違約金・解約手数料はないと案内されており、契約時の事務手数料もかかりません。

切り替え工事も原則不要です。電気メーターがスマートメーターでない場合に交換が必要になりますが、工事は地域の一般送配電事業者が原則無料で行います。

例外は1つだけあります。公式のよくあるご質問によると、供給設備を新設・増設してから1年未満に解約した場合、一般送配電事業者から支払いを求められた分の工事費等を請求されることがあります。

再生可能エネルギー由来の電気を選びたい人

環境価値を重視する人には「超TERASEL再エネプラン」という選択肢があります。

超TERASELプランの単価に再エネ調達費用を上乗せした料金設定で、市場連動型ではありません。

東京電力エリアの単価を比べると、超TERASEL東京再エネBは31.30円/35.76円/37.14円で、超TERASEL東京Bの各段階に一律1.50円/kWhを上乗せした水準です。

月400kWh使う家庭なら1.50×400=600円が月の追加負担となり、年間では7,200円増えます。それでも東京電力EP「スタンダードS」の15,112円より、超TERASEL東京再エネBの14,842円のほうが270円安い計算です。

ただしこの関係が成り立つのは月320kWh以上を使う家庭に限られます。上乗せは3段階すべてに一律でかかる一方、東京電力EPより単価が安くなるのは121kWh以降だけだからです。最初の120kWhでは再エネプランのほうが1kWhあたり1.50円高くなります。

月の使用量東京電力EP超TERASEL再エネB
150kWh5,603円5,764円
250kWh9,243円9,340円
300kWh11,063円11,128円
400kWh15,112円14,842円
500kWh19,161円18,556円
※税込。東京電力エリア・契約30A。太字が安いほう。燃料費調整額と再エネ賦課金は含まない。

環境配慮と料金の両立を条件にしている人は、この差額で判断できます。

おすすめな人
  • 電気の使用量が月250kWhを超え、超TERASELプランを選べる人
  • 4ヶ月以上は同じ電力会社を使う予定で、特典2,000円分を受け取れる人
  • 楽天・dポイント・Pontaなど、貯めたポイントを日常的に使う人
  • 転勤が多く、全国9エリアで同じ会社を使い続けたい人
おすすめしない人
  • オール電化住宅で、夜間が安い時間帯別プランを契約している人
  • 契約アンペアが10Aまたは15Aの人(20A〜60Aのみ申し込み可)
  • 沖縄県や離島に住んでいる人(供給エリア外)
  • 燃料費調整額に上限のある規制料金を続けたい人

TERASELでんきを申し込む前に確認したい3つのこと

申し込み前に確認すべきことは、契約アンペアと使用量、現在のプランの種類、そして料金シミュレーションの前提条件の3つです。

この3つのうちどれか1つでも見落とすと、切り替えたあとに「思っていた金額と違う」という結果になりやすくなります。

検針票で契約アンペアと使用量を確認する

契約アンペアが10Aまたは15Aの場合、TERASELでんきには申し込めません。

公式の料金プランページには「10Aおよび15Aのお客さまはお申込みいただけません。20A〜60Aのお客さまに限ります」と明記されています。

あわせて確認したいのが直近12ヶ月の使用量です。

夏と冬のピーク月と、春・秋の少ない月の両方を見ないと、平均値だけではプラン選びを誤ります。

月241kWhの前後を行き来する家庭は、年間合計で比べて判断してください。

オール電化・時間帯別プランかどうかを確かめる

TERASELでんきにはオール電化住宅向けのプランがありません。

公式のよくあるご質問でも「オール電化住宅用の電気契約の場合は、特定の時間帯の電気料金が非常に安いメニューとなりますので、必ず料金シミュレーションを実施ください」と案内されています。

エコキュートや蓄熱暖房機を夜間に動かしている家庭は、深夜単価の安いプランから一律単価のプランへ移ることになります。

給湯や暖房を電気でまかなっている場合、切り替えでかえって電気代が上がる可能性があります。

低圧電力(動力)を併用している場合も、使用量によっては得にならないケースがあると公式が案内しています。

判断がつかないときは、検針票を用意したうえで公式の料金シミュレーションを実行するのが確実です。

シミュレーションの前提条件を読む

料金シミュレーションの結果は、前提条件を確認したうえで読む必要があります。

電力・ガス取引監視等委員会は2026年2月18日、需要家の誤解を招く電気料金シミュレーションや料金説明について注意喚起を出し、不適切な表示をしていた小売電気事業者に是正を求める指導を実施しました。

同委員会が問題となり得るとして挙げたのは、次のような表示です。

実際の電気料金における燃料費調整額の計算方法が比較対象の電力会社と異なるにもかかわらず、シミュレーション後の比較結果に燃料費調整額やその違いが考慮されておらず、自社の料金が実際よりも有利に見えるように表示している。

電気料金シミュレーション中に、燃料費調整額に上限がない旨の説明がない。

出典:経済産業省 電力・ガス取引監視等委員会「需要家の誤解を招く電気料金シミュレーションや料金説明について【注意喚起】」(2026年2月18日・PDF)

同委員会は消費者に対しても、試算条件をよく確認したうえで契約するよう呼びかけています。

TERASELでんき公式の節約額の試算も「燃料費調整額及び再生可能エネルギー発電促進賦課金は含まれておりません」と注記されているため、実際の請求額はこの試算より大きくなります。

シミュレーション結果で見る4項目
  • 燃料費調整額と再エネ賦課金が含まれた金額かどうか
  • 比較対象がどの電力会社のどのプランか(規制料金か自由料金か)
  • 単価がいつ時点の実績値か
  • 国の電気・ガス料金支援による値引きが含まれているかどうか

4つ目は2026年秋に特に効いてきます。国の電気・ガス料金支援は2026年7月から9月使用分まで実施され、低圧では7月・9月使用分が3.5円/kWh、8月使用分が4.5円/kWhの値引きです(経済産業省・2026年6月12日)。

10月以降の継続は2026年9月時点で発表されておらず、値引きが終われば月300kWhの家庭で3.5×300=1,050円ぶん請求が増える計算になります。

申し込みから切り替えまでの流れを把握する

TERASELでんきの申し込みはWebで完結し、現在契約中の電力会社への解約連絡は不要です。

手続きは大きく3段階に分かれます。

  1. STEP

    必要な情報をそろえる

    検針票または検針票に相当するもの(現在契約中の電力会社名、お客さま番号、供給地点特定番号、契約名義がわかるもの)と、クレジットカードか口座情報を用意します。引越し先で新しく契約する場合は、計器番号も用意しておくと手続きがスムーズです。

  2. STEP

    Webフォームから申し込む

    検針票の写真をアップロードする方法と、通常のフォームに入力する方法のどちらかを選べます。このとき、選べる特典6種類から受け取りたいものを必ず選択してください。選択がないと特典は付与されません。

  3. STEP

    供給開始日の案内を確認する

    申し込み後は、供給開始日の案内が届くのを待つだけです。原則として工事は不要ですが、電気メーターがスマートメーターでない場合は交換が必要になります。交換工事は地域の一般送配電事業者が原則無料で実施します。

TERASELでんきに関するよくある質問

Q

TERASELでんきに切り替えると停電しやすくなる?

A

停電リスクは変わりません。電気を届ける送配電網は、切り替え後も地域の一般送配電事業者のものを使うためで、TERASELでんき公式も電気の品質や停電リスクは変わらないと案内しています。台風や地震などで停電した場合の対応も、地域の一般送配電事業者が行います。

Q

TERASELでんきの解約金はいくら?

A

公式のよくあるご質問では、違約金・解約手数料はないと案内されています。ただし供給設備を新設・増設してから1年未満に解約した場合、一般送配電事業者から請求された工事費等を請求されることがあります。他社へ切り替える場合は、新しい電力会社が手続きを代行するため、TERASELでんきへの連絡は不要です。

Q

TERASELでんきはオール電化でも安くなる?

A

オール電化住宅向けの専用プランはありません。公式も、オール電化住宅用の契約は特定の時間帯の電気料金が非常に安いメニューであるため、必ず料金シミュレーションを実施するよう案内しています。夜間の給湯や暖房で電気を多く使う家庭は、切り替えで電気代が上がる可能性があります。

Q

貯まった楽天ポイントを電気代の支払いに使える?

A

電気代の支払いにポイントを充てることはできません。支払い方法はクレジットカードか口座振替です。貯まったポイントは楽天市場での買い物などに使う形になり、2026年5月18日からはELSポイントを選んで40種類以上のポイント・ギフト・サービスに交換することもできます。

Q

TERASELでんきの供給エリアはどこまで?

A

北海道・東北・東京・中部・北陸・関西・中国・四国・九州の全国9エリアが対象で、沖縄県と離島は除きます。エリア内でも一部対象外となる地域があるため、申し込み前に公式の供給エリア一覧で住所を確認してください。

Q

TERASELでんきの運営会社は信頼できる?

A

運営元は株式会社エネクスライフサービスで、伊藤忠エネクス株式会社の100%出資会社として2016年に設立されました。小売電気事業は経済産業大臣への登録制で、電力・ガス取引監視等委員会「活動状況(2025年度)」によると2026年3月末時点の登録件数は808件です。会社が事業を停止した場合も、地域の大手電力会社が一時的に電気の供給を引き継ぐ仕組みがあります。

Q

電気の契約でトラブルが起きたらどこに相談する?

A

電力・ガス取引監視等委員会が相談窓口を設置しており、同委員会の活動状況(2025年度)によると電気に関する相談件数は2025年度で2,035件でした。契約内容や勧誘方法に疑問があるときは、同委員会の相談窓口か、お住まいの自治体の消費生活センターに相談できます。

TERASELでんきの評判まとめ

TERASELでんきの評判を公式データで確かめると、判断を分けているのは会社の良し悪しではなく、契約者ごとの4つの条件でした。

  • 単身世帯では年2,000円ほどしか下がらず、乗り換えの手間に見合わないと感じやすい
  • 燃料費調整額に上限がなく、規制料金から乗り換えると高騰局面の負担が読みにくい
  • 市場連動型プランを選ぶと、30分ごとに単価が動き請求額が予測しづらい
  • 特典2,000円分は4ヶ月目時点で契約が続いていることが条件になっている

このうち3つは、申し込み前のプラン選びで避けられます。月241kWhを超えるなら超TERASELプラン、下回るならTERASELプランを選び、請求額の変動が不安ならマーケットプランを外す。特典2,000円分は、4ヶ月以上使う見込みがあるかどうかで判断できます。

残る燃料費調整額の上限だけは、プランを変えても避けられません。高騰局面の負担を抑えたいなら、上限のある規制料金(従量電灯A・従量電灯B)を続けるほうが確実です。オール電化住宅や契約10A・15Aの人も、そもそも申し込めないか割高になりやすいため、別の電力会社が向いています。

これらに当てはまらず月250kWh以上を使う家庭なら、超TERASELプランで東京電力EP「スタンダードS」より安くなります。東京電力エリア・契約30Aの試算で、月250kWhなら年3,338円、月400kWhなら年10,442円、月500kWhでは年16,262円の差です(燃料費調整額と再エネ賦課金を除く)。

解約金がかからず工事も原則不要なので、まずは検針票を用意して自分の使用量で試算するところから始めてください。